日本統治下の台湾を生きた一人の炭鉱夫。息子の視点から描く、頑固で不器用な父の生涯と家族の肖像。
日本統治時代から戦後へと移りゆく台湾の炭鉱町。そこに、日本語を操り、日本の歌を愛した一人の男がいた。息子の目を通して語られる、頑固で不器用な父「多桑」の物語。日本の敗戦という大きな時代の変化は、父のアイデンティティを激しく揺さぶる。新しい時代に馴染めず、酒に溺れる父の背中に、息子は孤独と哀愁、そして家族への深い愛情を見出す。激動の時代を生きたある家族の、忘れがたい記憶の記録。
ネット上の声
- こういった日常を静かに、なおかつ劇的に作ることのできる作家は稀有だと思う
- 日本を愛した父さん、日本に行けなかった父さん
- 台湾 日本
ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国台湾
- 時間144分
- 監督ウー・ニェンツェン
- 主演ツァイ・チェンナン