「シチズンフォー スノーデンの暴露」で第87回アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したローラ・ポイトラス監督が、写真家ナン・ゴールディンの人生とキャリア、そして彼女が医療用麻薬オピオイド蔓延の責任を追及する活動を追ったドキュメンタリー。
ゴールディンは姉の死をきっかけに10代から写真家の道を歩み始め、自分自身や家族、友人のポートレートや、薬物、セクシュアリティなど時代性を反映した作品を生み出してきた。手術時にオピオイド系の鎮痛剤オキシコンチンを投与されて中毒となり生死の境をさまよった彼女は、2017年に支援団体P.A.I.N.を創設。オキシコンチンを販売する製薬会社パーデュー・ファーマ社とそのオーナーである大富豪サックラー家、そしてサックラー家から多額の寄付を受けた芸術界の責任を追及するが……。
2022年・第79回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。第95回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネート。
ネット上の声
- 期待度○鑑賞後の満足度◎ 非常に力強いドキュメンタリー。ナン・ゴールドウィンという写真家の人生とオピオイド危機の問題とが違和感なく同居している。アートと政治と経済とは別々に存在しているものではない。
- いま彼女を力強く突き動かすもの
- 非常に恥ずかしながらナン・ゴールディンを存じ上げなかったが、彼女のキャリアとサッ
- 個人の経験と写真制作がどのように彼女の社会的活動に繋がっているのか、何のために活
ドキュメンタリー
- 製作年2022年
- 製作国アメリカ
- 時間121分
- 監督ローラ・ポイトラス
- 主演ナン・ゴールディン