全3作品。ヘンリック・ガレーン監督が制作した映画ランキング

富と恋のために鏡像を売り渡した青年。自らの分身に追いつめられる、ドイツ表現主義が産んだ幻想怪奇譚の金字塔。

19世紀の古都プラハ。貧乏だが剣の腕は一流の大学生バルドゥインは、伯爵令嬢マルギットに許されぬ恋をしていた。彼の前に現れた謎の魔術師スカピネリが「富と恋を叶える代わりに、君の鏡像をいただこう」と悪魔の契約を持ちかける。誘惑に負けたバルドゥインは望み通り大金を手に入れるが、鏡から抜け出した彼の分身が、行く先々で邪悪な振る舞いを開始。やがて分身は、バルドゥイン自身の存在を脅かし始める。逃れられない呪いと狂気の果てに彼を待つ衝撃の運命。

「プラーグの大学生」と同じくハンス・ハインツ・エーヴェルス氏作の怪奇小説に取材し、同映画と同じくヘンリック・ガレーン氏が監督完成した映画である。主役を演ずるのは「メトロポリス」「懐かしの巴里」出演のブリギッテ・ヘルム嬢と「獣人」「魔術師」のパウル・ヴェゲナー氏との二人であるが、なお「ケエニクスマルク」「魔術師」のイワン・ペトロヴィッチ氏も出演している。（無声）

ドイツ、ネオス映画で日本には馴染少ない顔ぶれの映画。主役レオンティーン・キューンベルク嬢の相手役として、先日の「戦国の母」出演のパウル・オットー氏が出演している。無声。