-
神奈川県川崎市に生きる在日1世のハルモニ(韓国語でおばあさんの意)たちの姿を記録したドキュメンタリー。
戦争に翻弄され、生きる場所を求めて何度も海を渡り、ようやくたどり着いた川崎でささやかに暮らすハルモニたち。故郷・朝鮮半島への思いも貧困と差別の記憶も心の底に封印してきたが、老いてようやく文字を学び、歴史を知り、静かに力強く生きている。
「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」などのドキュメンタリー作品で国内外から高く評価される在日2世の金聖雄監督が、2004年の監督デビュー作「花はんめ」の未公開シーンや戦中戦後の資料映像などを織り交ぜながら、想像を絶するほどの苦労をチャーミングな笑顔で語るハルモニたちの姿を映し出す。
ネット上の声
- 醜悪なヘイターたち、今も根強く残る差別、着々と戦争へ向かうクニ、戦争いやだ、戦争
- 家庭ではリアル「血と骨」だし貧困のなかでひたすらサバイブしてきて、いまがいちばん
- とてもとても見応えがあった
- 民族性の違いは当然
ドキュメンタリー
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間125分
- 監督金聖雄
- 主演---
-
死刑囚として30年以上を奪われた4人の男たち。無実を勝ち取った「獄友」が、今、国家の罪を問うドキュメンタリー。
1960年代、殺人事件の犯人として逮捕され、死刑判決を受けた4人の男たち。彼らは皆、無実だった。30年以上の長きにわたる獄中生活の末、再審で無罪を勝ち取り、社会へと戻ってきた。本作は、そんな壮絶な過去を持つ「獄友」たちの今を追ったドキュメンタリー。失われた時間、癒えない心の傷、そして社会の偏見。過酷な現実と向き合いながらも、互いに支え合い、日本の司法制度が抱える問題や死刑制度の是非を訴え続ける彼らの姿。彼らの言葉と友情を通して、国家による最大の人権侵害とは何かを静かに、しかし力強く問いかける衝撃作。
ネット上の声
- 「彼らはかつて殺人犯と呼ばれた」
- シネ友kyokoさんに教わりました
- こういう作品は早目に観て、レビュー書いて観る機会を一人でも多く与えたいなあ、とは
- この映画がドキュメンタリー映画として優れているのかどうかなんて、私にはわからない
ドキュメンタリー
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間115分
- 監督金聖雄
- 主演---
-
48年間、死刑の恐怖と闘い続けた男。釈放された袴田巖の失われた時間と現実を映す記録。
1966年の「袴田事件」で死刑判決を受け、48年もの長きにわたり収監された袴田巖。2014年、再審が決定し奇跡的に釈放。しかし、彼の時間は独房の中で止まっていた。カメラは、釈放後の袴田と、彼を支え続けた姉・ひで子の日常に密着。半世紀に及ぶ拘禁生活が残した深い精神的影響。現実と妄想が入り混じる言動。それでも続く、無罪を勝ち取るための闘い。日本の司法制度が奪ったものの重さを問い、一人の人間の尊厳を見つめる衝撃のドキュメンタリー。
ネット上の声
- 昨日私は静岡県の由比というところに桜えび(旬の生の)を食べた
- とてもほんわかする映画
- とても良い映画でした
- 地元での事件ということで、それこそ子供の頃から再審請求その他のやりとりが報道され
ドキュメンタリー
- 製作年2016年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督金聖雄
- 主演---
-
認知症を抱える老人たちの世界。失われゆく記憶の中で、それでも確かに存在する豊かな生と人間性の感動ドキュメンタリー。
舞台は、とある日本の痴呆性老人介護施設。カメラは、認知症を抱えながら日々を生きるお年寄りたちの姿を静かに見つめる。徘徊し、過去と現在が入り混じった言葉を語り、時に子供のように笑い、怒る人々。世間からは「何も分からなくなった人」と見られがちな彼らの世界には、しかし、私たちと変わらない喜怒哀楽と、独自の論理、そして豊かな感情が存在した。失われた記憶の向こう側に見える、人間の尊厳とは何か。彼らのありのままの日常を通して、老いと生の意味を深く問いかける記録。
ドキュメンタリー
- 製作年2004年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督金聖雄
- 主演---
-
「布川事件」で冤罪逮捕され29年間を獄中で過ごした桜井昌司さんを追ったドキュメンタリー。
1967年8月に茨城県利根町布川で発生した強盗殺人「布川事件」で冤罪により無期懲役判決を受け、20歳から29年間にわたって獄中生活を強いられた桜井さん。2011年に無罪判決、21年には国家賠償裁判で完全勝利を収めた。19年には末期ガンで余命1年の宣告を受けたが、2年が過ぎた現在も精力的に全国を駆け巡っている。桜井さんは獄中にいた時から両親や自分自身へ向けて多くの詩を書きつづっており、逮捕された日さえも「記念日」と呼ぶなど、次々と降りかかる困難を言葉の力で乗り越えてきた。
これまでも「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」などの作品で冤罪被害者にカメラを向けてきた金聖雄監督が12年間にわたって桜井さんを取材し、不運を強さと優しさに変えて前向きに生きる姿を映し出す。フォーク歌手の小室等が語りを担当。
ネット上の声
- 桜井さんの強さの源泉は何なんだろう?とグッと引き込まれてしまう。
- 不運ではあるが不幸ではない
- 冤罪を扱ったドキュメンタリーでしたが、主人公である桜井さんの前向きな人柄が素晴ら
- 正直言って、明らかに自分よりも幸せじゃない壮絶で辛い人生を歩んできたはずなのに、
ドキュメンタリー
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間104分
- 監督金聖雄
- 主演桜井昌司
-
1963年5月1日に埼玉県狭山市で女子高生が殺害された「狭山事件」で、自白の強要や証拠のねつ造によって犯人とされ、現在も無実を訴え続けている石川一雄さんと、その妻の早智子さんに寄り添ったドキュメンタリー。32年間の獄中生活を強いられ、仮出獄から19年間のあわせて50年以上にわたり殺人犯のレッテルを貼られ続け、何度も棄却された再審に向けて現在も活動を続けている一雄さんと、彼を支える妻・早智子さんが、苦難の連続の中でも「不運だったが不幸ではない」と自らの人生を真っ直ぐに歩む姿を通して、生きることの美しさや幸せ、愛、友情、正義といった普遍的なメッセージを伝える。
ドキュメンタリー
- 製作年2013年
- 製作国日本
- 時間105分
- 監督金聖雄
- 主演---