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暴力的な父の支配と、それでも確かに存在した家族の愛。戦後イギリスの労働者階級の日常を、記憶の断片で綴る映像詩。
1940年代から50年代のイギリス、リヴァプール。ある労働者階級一家の記憶が、静かにスクリーンに映し出される。家族を支配する、暴力的でありながら時折優しさを見せる父の存在。その抑圧の中で、ささやかな喜びを見つけ、歌い、寄り添い、懸命に生きた母と子供たち。結婚式、葬式、パブでの団らん。時系列を無視して蘇る記憶の断片は、喜びと悲しみが入り混じった家族の肖像そのもの。遠い日の歌声が響く、痛ましくも美しい日々の記録。
ネット上の声
- 【”乱暴な父だったが、家にはいつも歌声が溢れていた。”50年代、リヴァプール。存命時の父の姿と共に成人した子供達の姿を数々の歌と共に描いた作品。】
- 時系列バラバラの映画って整理できなくて苦手なんだけど、"記憶"という観点で考える
- 1940年代から50年代の、イギリス・リヴァプールに住む労働者階級の家族の物語
- 胸糞が悪いけれど、どんなに時にも歌っていた人たちのアルバム
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国イギリス
- 時間85分
- 監督テレンス・デイヴィス
- 主演アンジェラ・ウォルシュ
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アメリカの女性詩人エミリ・ディキンスンの生涯を、「セックス・アンド・ザ・シティ」のシンシア・ニクソン主演で映画化。北米の小さな町の屋敷から出ることなく、生前にわずか10編の詩を発表したのみで、無名のまま生涯を終えたディキンスンは、死後に約1800編の詩が発見され、繊細な感性と深い思索の中で編み出された詩の数々で、後世の芸術家たちに大きな影響を与えていると言われる。そんなディキンスンの少女時代から晩年、そして死までを、ディキンスンの愛読者でもあるというニクソンが熱演。実際にディキンスン一家が暮らした屋敷でも撮影が行われた。監督は、レイチェル・ワイズとトム・ヒドルストンが共演した「愛情は深い海の如く」などを手がけたイギリスのテレンス・デイビス。
ネット上の声
- 19世紀、厳格な女学校に通っていたエミリ・ディキンスン(シンシア・ニクソン)は、
- 産業革命で豊かになり人々の心に変化が出てきた
- 目的と感情の間でゆれた、わずか50年の半生
- キリスト教徒でいる方が安全だろうし
ヒューマンドラマ
- 製作年2016年
- 製作国イギリス,ベルギー
- 時間125分
- 監督テレンス・デイヴィス
- 主演シンシア・ニクソン
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「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズと「マイティ・ソー」のトム・ヒドルストンが共演したラブストーリー。1955年にビビアン・リー主演でも映画化された舞台劇をもとに、情熱的な愛を求めて不倫に溺れていく女性を描く。第2次世界大戦後のロンドン。歳上の裕福な夫と暮らす女性ヘスターは、優しいが情熱的な愛情表現に欠ける夫に物足りなさを感じていた。そんなある日、彼女は元イギリス空軍パイロットの青年フレディと出会い、激しい恋におちる。やがて夫にフレディとの関係を知られたヘスターは、夫との平穏な生活を捨ててフレディと一緒に暮らしはじめるが……。
ネット上の声
- 女優賞も納得 だけれど、脚本と演出が…
- 夫が居ながら不倫に溺れるヒロイン
- こんな女は、嫌いですっ!
- 格調高きメロドラマ?
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国アメリカ,イギリス
- 時間98分
- 監督テレンス・デイヴィス
- 主演レイチェル・ワイズ
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1940年代、アメリカ南部の小さな町。狂信的な社会で、少年が見た家族の崩壊と一筋の光。
1940年代、宗教的規律が厳しいアメリカ南部の田舎町。少年デヴィッドの視点で語られる、ある家族の物語。失業し荒れる父、精神を病んでいく母。そんな暗い日常に現れたのは、都会的で自由奔放な叔母メイ。彼女がもたらす華やかな世界は、デヴィッドにとって唯一の救い。しかし、時代の波と家族の不和は、ささやかな希望さえも飲み込んでいく。少年が心に刻んだ、美しくも残酷な記憶の断片。
サスペンス
- 製作年1995年
- 製作国イギリス
- 時間92分
- 監督テレンス・デイヴィス
- 主演ジーナ・ローランズ