音による大衆操作。ファストフード店から流れる音楽が人々を支配する世界で、一人の男がノイズで革命を起こす。
1980年代、西ドイツの退廃的な都市。街には大手ハンバーガーチェーンから発せられる、心地よいが単調なBGMが溢れていた。しかし、その音楽には人々を無気力な消費者に変える、恐るべきサブリミナル効果が隠されていた。その陰謀に気づいた音響マニアの青年F.M.は、音には音で対抗することを決意。彼は街の騒音やインダストリアル・ノイズを収集・編集し、人々の潜在意識を覚醒させる「アンチ・ミュージック」を創造する。カセットテープに録音されたその不協和音は、ゲリラ的に街へ解き放たれ、やがて大衆を暴動へと駆り立てていく。音響テロによる、体制への反逆の記録。
ネット上の声
- 1984年西ドイツ発のサイバーパンクでカウンターカルチャーなフィルム
- 常に何かしら音が鳴っている
- 《奇想天外映画祭2024》④
- 情報化社会における様々な事象のデータ化と、それによってシステムにとらわれることへ
ホラー
- 製作年1984年
- 製作国ドイツ
- 時間87分
- 監督ムシャ
- 主演FM・アインハイト