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1953年、独裁者スターリン死の直前のモスクワ。陰謀渦巻く狂気の時代に翻弄される、一人の天才外科医の悪夢。
舞台は1953年冬、スターリン体制末期のソ連。ユダヤ人医師狩り「医師団陰謀事件」の嵐が吹き荒れるモスクワ。軍の天才脳外科医ユーリー・クレンスキー将軍は、その地位と名声にもかかわらず、いつ自分が標的になるかという恐怖に怯えていた。ある夜、彼は突然謎の男たちに拉致され、理不尽な尋問と拷問を受ける。権力の頂点から奈落の底へ突き落とされた男の尊厳の崩壊。混沌とした映像と鳴り響く不協和音。観る者の理性を揺さぶる、悪夢のような数日間。やがて彼は、瀕死の独裁者の前に引きずり出される。歴史の転換点で、彼が目撃する光景とは。
ネット上の声
- フルスタリョフ、車を!
- 無音の瞬間すらない
- ロシアの異才、アレクセイ・ゲルマン監督の「神々のたそがれ 」(2013)の前作
- スターリン政権末期のソ連、その混沌と喘鳴
ヒューマンドラマ
- 製作年1998年
- 製作国フランス,ロシア
- 時間142分
- 監督アレクセイ・ゲルマン
- 主演ユーリー・アレクセイヴィッチ・ツリーロ
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地球によく似た未開の惑星。ルネサンス前夜の混沌に介入を禁じられた地球人科学者の、狂気と絶望の記録。
地球から800年後の未来。地球人科学者ドン・ルマータは、文明が中世レベルで停滞する惑星に派遣された。彼の任務は、歴史に介入せず、ただ観察すること。しかし、その惑星は暴力と狂気が支配する泥沼の世界だった。知識人たちは虐殺され、文化は踏みにじられる。神のごとき力を持つルマータは、非人道的な光景を前に、傍観者であることの無力感と精神的限界に苛まれていく。圧倒的な映像美で描かれる、人間の尊厳を問うSF叙事詩。
ネット上の声
- ズラウスキー監督の「シルバー・グローブ」のような感じかと思っていたらさらにクセが
- 分かり易くてメッセージもシンプル。ただし、事前に予習しておくこと
- 試される3時間(しかし終わったら…なぜか楽しい)
- 映画にダイブ出来ればタプタプになれます
ヒューマンドラマ
- 製作年2013年
- 製作国ロシア
- 時間177分
- 監督アレクセイ・ゲルマン
- 主演レオニド・ヤルモルニク
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第二次大戦下、前線記者が目にした束の間の平和。戦争の真実と虚構が交錯する20日間の記録。
1942年、第二次大戦下のソ連。スターリングラードの最前線から戻った従軍記者ロパーチン。20日間の休暇を得て、自身の記事を元にした映画の監修のため後方の街タシケントを訪れる。そこで彼が目にしたのは、戦争の熱狂とは無縁に思える人々の日常と、戦争を英雄譚として描く撮影現場。前線の過酷な現実と、後方で消費される「物語」との埋めがたい溝。束の間の出会いと別れを経て、彼が再び戦場へ戻る前に見出した戦争の真実。
ネット上の声
- 北方領土を考えると
- 切り離すこと
- 主人公を映してきたところから、最前線ではない町に住む普通の人に時折カメラが寄って
- 戦争映画、戦争演劇といった、物語化された戦争が劇中劇として出てくるいっぽう、映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国ソ連
- 時間102分
- 監督アレクセイ・ゲルマン
- 主演ユーリー・ニクーリン
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第二次大戦下のソ連。ナチスからの投降兵に課された、忠誠を証明するための危険な任務。信じるか、疑うか。
1942年、冬。ナチスドイツ占領下のソ連。ドイツ軍からソ連パルチザン部隊へ投降してきた男、ラザレフ。裏切り者として仲間から激しい不信の目を向けられる彼に、部隊長のロコトコフは一つの「点検」を課す。それは、食料を積んだドイツ軍の列車を奪取するという、極めて危険な任務。ラザレフは自らの汚名をすすぎ、祖国への忠誠を証明できるのか。極限状況下で試される人間の尊厳と信頼。ソ連で15年間上映禁止となった、アレクセイ・ゲルマン監督による衝撃の戦争ドラマ。
ネット上の声
- 生きている
- ゲルマン特有のその場で何が起きてるのかよくわからない不親切さはなく、いたって硬質
- 黒沢清は、「世界から空間と時間を切り取り、そしてその切り取られた画面から、その外
- 地獄というべき環境下で悲劇でありながら、メロドラマに絶対させないという意思を感じ
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年1971年
- 製作国ソ連
- 時間97分
- 監督アレクセイ・ゲルマン
- 主演ロラン・ブイコフ
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30年代半ばのソビエトの地方都市を舞台に、作者の父たちの姿を語り手の子供時代の回想を通して描く刑事ドラマ。監督は「道中の点検」アレクセイ・ゲルマン、脚本はエドゥアルド・ヴォロダルスキー、撮影はワレーリー・フェドーソフが担当。出演はアンドレイ・ボルトネフほか。
ネット上の声
- 誰が誰なのかわからないまま終わった…警察署長イワンラプシン氏だけはたぶんわかって
- 奇怪なフォルムを持った脚本と、これまた躁病的に騒ぎまくる人々が行き交う、散文的な
- 話が脱線してる感じがあったし、アレクセイ・ゲルマン唯一のカラー作品って呼ばれてい
- 神々のたそがれで感じた混沌さとレンズを覗き込み語りかける人々、ドキュメンタリーと
サスペンス
- 製作年1984年
- 製作国ソ連
- 時間---分
- 監督アレクセイ・ゲルマン
- 主演アンドレイ・ボルトフ