全3作品。アレクサンドル・アルカディ監督が制作した映画ランキング

激動のアルジェリアを舞台に、一人の女性への生涯をかけた愛と、時代に引き裂かれた友情を描く壮大な叙事詩。

1930年代、フランス領アルジェリア。貧しい家庭から叔父に引き取られ、フランス人社会で育った少年ユニス。ある日、彼は美しい女性エミリーと運命的に出会い、一目で恋に落ちる。しかし、彼女は親友の恋人だった。秘めた想いを抱えながら、友情と恋心の間で揺れ動く日々。やがてアルジェリア独立戦争の嵐が吹き荒れ、愛する人々や故郷が引き裂かれていく過酷な運命。時代の波に翻弄されながらも、生涯をかけて貫いた一つの愛の行方。

「ラ・ブーム」「狂気の愛」「私の夜はあなたの昼より美しい」などのソフィー・マルソー出演作。一九六七年の第三次中東戦争（六日間戦争）とイスラエルのキブツ（＝集団開拓農場）を背景に、人生のすべてを捨てて愛に生きる女性の情熱的な生き方を描く。監督のアレクサンドル・アルカディは「ホールド＝アップ」や「タンジール／復讐の夏: 1956」などの監督でも知られているが、今回の映画は、自分自身の《キブツ》での体験を下敷きに脚本も執筆した。撮影は「プロヴァンス物語　マルセルの夏」の名手、ロベール・アラズラキ。音楽は「愛を弾く女」のフィリップ・サルド。