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大正時代の思想家・大杉栄と伊藤野枝の四女として生まれ、志なかばに倒れた両親の思想と情熱を受け継いで体現した市民運動家・伊藤ルイさんの生涯を、多角的に見つめた長編ドキュメンタリー。「思想に自由あれ、行為に自由あれ、さらに動機にも自由あれ」と唱えた大杉栄と、敢然と社会の風圧に立ち向かった伊藤野枝は、1923年9月16日、軍部によって虐殺された。ふたりには1歳で夭逝した男児のほかに4人の娘があったが、彼女たちは養女に出された次女を除いて、それぞれ困難な環境に育った。両親が殺された時に1歳3カ月だった四女の伊藤ルイさんは、野枝の実家で祖父母に育てられ、周囲の冷たい視線を浴びて成長した。1976年に公表された両親の虐殺の鑑定書を見たルイさんは、記憶にない両親に対して肉親としての口惜しさを実感し、若くして生命を奪われた父母の志を自分なりに受け継いで、個人の自由と尊厳を守るために、草の根を紡ぐような市民活動を続けた。74歳を迎える直前に癌の宣告を受け、手術も延命措置もせずに自然死を選んだルイさんの人生を中心に、ゆかりの人々の証言や資料、写真などを織り混ぜながら、彼女の父母の思想の今日性を描き出していく。監督は「杉の子たちの50年 学童疎開から明日へのメッセージ」の藤原智子。97年度キネマ旬報文化映画ベスト・テン第1位。
ドキュメンタリー
- 製作年1998年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督藤原智子
- 主演伊藤ルイ
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戦後の日本人女性の人権確立に多大な影響を与えた日本国憲法第14条及び24条の草案作成に携わったアメリカ人女性、ベアテ・シロタ・ゴードンさんの半生と、その功績を綴った長篇ドキュメンタリー。監督・脚本は「夢は時をこえて―津田梅子の紡いだ絆」の藤原智子。撮影を「伝説の舞姫 崔承喜 金梅子が追う民族の心」の海老根務が担当している。第78回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第8位、第17回東京国際女性映画祭出品、2004年度日本映画ペンクラブ賞ノン・シアトリカル部門第3位、企業メセナ協議会認定、芸術文化振興基金助成事業作品。
ネット上の声
- 憲法草案にあたり「男女平等」を加えたベアテ・シロタ・ゴードンが主人公だが、市川房
- ドキュメンタリー
ドキュメンタリー
- 製作年2004年
- 製作国日本
- 時間92分
- 監督藤原智子
- 主演ベアテ・シロタ・ゴードン
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戦時中に取られた学童疎開について、経験者の証言をもとにつくられた長編ドキュメンタリー作品。タイトルの“杉の子”は、童謡の“お山の杉の子”が疎開学童児らの愛唱歌であったことから付けられた。
ネット上の声
- 東京からバラバラに散らばり疎開した子どもたち
- ✔️🔸『杉の子たちの50年 学童疎開から明日へのメッセージ』(3.4) 及び🔸『
ドキュメンタリー
- 製作年1995年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督藤原智子
- 主演---
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韓国舞踊の第一人者である金梅子が、“世紀の舞姫”とうたわれた伝説の舞踊家・崔承喜の足跡を訪ねる長篇ドキュメンタリー。監督・脚本は「ルイズ その旅立ち」の藤原智子。撮影を「ルイズ その旅立ち」の宮内一徳と海老根務、君塚常夫が担当している。芸術文化振興基金助成作品。16ミリ。
ネット上の声
- 彼女は多分北朝鮮に逮捕され秘密裏に処刑されたのだと思う
ドキュメンタリー
- 製作年2000年
- 製作国日本
- 時間90分
- 監督藤原智子
- 主演金梅子
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日本国憲法に“男女平等”の条文を書いたベアテ・シロタ・ゴードンのドキュメンタリー「ベアテの贈りもの」を手がけた藤原智子監督が、同作のパリ上映で出会ったベアテの親族による話や資料を基に作りあげたドキュメンタリー。ヨーロッパでピアニストとして成功し、日本でもピアニスト育成に励んだベアテの父レオをはじめ、ノルマンディ上陸作戦やアウシュビッツなど、迫害と戦争の20世紀を駆け抜けたシロタ一族の激動の歴史を辿る。
ネット上の声
- モノグラフとして貴重な記録映画です
- すごい一家だ!
ドキュメンタリー
- 製作年2008年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督藤原智子
- 主演ベアテ・シロタ・ゴードン
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女性たちの真の自立に生涯を捧げた津田塾大学の創始者・津田梅子の足跡を辿る長篇ドキュメンタリー。監督・脚本は「伝説の舞姫・崔承喜 金梅子が追う民族の心」の藤原智子。撮影を「伝説の舞姫・崔承喜~」の宮内一徳が担当している。2000年度キネマ旬報文化映画ベストテン第1位、第55回毎日映画コンクール記録文化映画賞受賞、日本映画ペンクラブ・ノンシアトリカル部門第1位作品。
ドキュメンタリー
- 製作年2000年
- 製作国日本
- 時間92分
- 監督藤原智子
- 主演二木てるみ