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廃墟に棲む男女の、狂気と官能に満ちた禁断の記憶。舞踏家・岩名雅記が描く魂の暗黒叙事詩。
光の届かぬ廃墟の一室。そこに暮らす一組の男女。彼らは兄妹なのか、あるいは恋人なのか。男は女の体に朱色の液体を塗りたくり、女はそれを受け入れる。繰り返される儀式のような行為は、二人の封印された過去の記憶を呼び覚ます。言葉を排し、肉体と映像のみで語られる、愛と憎しみ、生と死が混濁した魂の風景。観る者の理性を揺さぶる、究極の暗黒舞踏映画。
ネット上の声
- 世界観に入れるかがカギ
- モノクロ、成人指定、英語字幕、
ヒューマンドラマ
- 製作年2006年
- 製作国日本
- 時間104分
- 監督岩名雅記
- 主演澤宏
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監禁された少女シャルロット。言葉を失った世界で、肉体と魂が奏でる、痛ましくも美しい舞踏詩。
光の乏しい閉ざされた部屋。そこに囚われている一人の少女、シャルロット。彼女はなぜここにいるのか、外の世界はどうなっているのか、一切不明。言葉によるコミュニケーションが絶たれた極限状況で、彼女は自らの肉体を通して内なる感情を表現し始める。それは絶望か、祈りか、それとも生の渇望か。舞踏家・岩名雅記が描く、魂の叫びを映し出す前衛的な映像体験。
ネット上の声
- 観る人を選ぶ姿勢とそれに対する配慮
- 怪作?快作?
- 集合無意識の領域と、時空を超えて往き来する記憶の融合。 「すさび」...
- 正しい思想夢の見方と世界の抗い方
- 製作年2017年
- 製作国日本,フランス
- 時間171分
- 監督岩名雅記
- 主演クララエレナ・クーダ
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フランスに在住しヨーロッパを中心に活動する舞踏家・岩名雅記の監督第2作で、南仏を舞台に描くファンタジードラマ。フランス・南ノルマンディに住む日本人舞踏家カミムラのもとへ、東京から妻アキコと8歳の娘マユがやってくる。カミムラは愛人ユズコと同せいしていたが、家族関係は破たんすることなく穏やかだった。ユズコはニューヨークへ旅行に出かけ、カミムラと妻子の平穏な夏の日々が続く。しかし、娘のマユは声はすれども一度も姿を現すことがなく……。
ヒューマンドラマ
- 製作年2010年
- 製作国日本
- 時間78分
- 監督岩名雅記
- 主演吉岡由美子
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1988年に渡仏以降、ヨーロッパを中心に活躍する舞踏家の岩名雅記が、「朱霊たち」(2006)、「夏の家族」(10)に続いて発表した監督第3作。3・11以降の日本を独自の視点で描いた。86歳の舞台女優で文筆家のTは、双光旭日章を受賞することになり、テレビ局のインタビューを受ける。同時にそのテレビ番組内で放送されるTをモデルした中編映画「うらぎりひめ」の監修を依頼され、映画を収めたDVDを受けとるが、その中身が気に入らずDVDを捨ててしまう。後日、Tは名誉ある勲章すらもなぜかゴミ箱へ捨ててしまい、誰かを待ち続けるが、そこへ1年前に起こった原発事故の首謀者がやってくる。13年3月に監督の意向により映画館ではなく都内のホールで公開された。同年10月に劇場公開。
- 製作年2012年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督岩名雅記
- 主演たうみあきこ