全9作品。毛利安孝監督が制作した映画ランキング

兵庫県尼崎市の在宅医・長尾和宏の命の駆け引きの現場を記録したドキュメンタリー。かつて病院勤務医として働いていた長尾は「家に帰りたい」と言っていた患者が自殺したことをきっかけに病院を辞め、尼崎の商店街で開業し町医者となった。病院勤務医時代に1000人、在宅医となってから1500人を看取った彼は、その経験をもとに、多剤処方や終末期患者への過剰な延命治療に異議を唱える。365日24時間いつでも患者のもとへ駆けつける長尾の日常に密着し、昼夜を問わず街中を駆け巡るその姿を追い、「幸せな最期とは何か」「現代医療が見失ったものとは何か」を問う。長尾のベストセラーを映画化した「痛くない死に方」で主演を務めた俳優・柄本佑がナレーションを担当。

廣瀬智紀主演の探偵バディムービー第2作。廣瀬演じる玲二の新たな相棒・祐介役を「テニスの王子様」「弱虫ペダル」など2.5次元舞台で活躍する小越勇輝が演じる。祖父から引き継いだ紅伊探偵事務所で2代目所長を務める風変わりな探偵・紅伊玲二。憧れの玲二のもとで働きたいと紅伊探偵事務所にやって来た柳沢祐介と新たなコンビを組むこととなった玲二は、旅芸人一座の座長から「芝居で使う刀がなくなったので調査してほしい」という依頼を受ける。玲二と祐介が調査を進める中で、この依頼の裏に隠された真相と巨大な敵の存在が明らかになっていく。

冴えないアラサー男たちの成長を描いた「カニを喰べる。」「羊をかぞえる。」「天秤をゆらす。」に続くシリーズ最終章。商店街の福引で台湾旅行に行くこととなった田宮、青島、丸井の3人は、例によってノープランで台湾の地に降り立った。台湾に到着した途端にトミーと名乗る青年にしつこく付きまとわれ、逃げ込んだ部屋では突然銃声が響き、そこにはアタッシュケースを抱えた瀕死の男が。その現場を目撃してしまったことにより、彼らは何者かに追われるハメになってしまう。これまでのシリーズ同様に染谷俊之が田宮役、赤澤燈が青島役、廣瀬智紀が丸井役をそれぞれ演じ、毛利安孝が監督・脚本を手がけた。

カニを食べるという理由だけで富山まで車を走らせたダメ男2人組の珍道中を描いた「カニを喰べる。」の続編。あれから1年、田宮治と青島豪志は相変わらずのその日暮らしな日々を送っていた。そんな2人の前に謎の少女カンナと、借金取りに追われる丸井が現れた。友人の連帯保証人になり、追われる身となったという丸井を放っておけない田宮と青島は、借金返済のため奔走するのだが……。主演の田宮＆青島コンビを演じるのは、前作から引き続き染谷俊之と赤澤燈。丸井役には「セブンデイズ MONDAY→THURSDAY」主演の廣瀬智紀。監督も前作に続き、毛利安孝が務める。

売れない兄弟演歌グループがワケあり風なマネージャーの男と繰り広げる地方営業の日々を描いた青春ロードムービー。鴨川一郎、三郎、四郎の3兄弟は演歌・歌謡グループ「あまがゑる」としてメジャーデビューを夢見ながら、地方のスナックや商店街で歌を披露する営業回りの日々を続けていた。そんなある日、兄弟は危険な目をした町田という男と出会う。町田は3人の歌声にほれ込み、半ば強引に「あまがゑる」のマネージャーになることに。むちゃくちゃな言動を繰り返す町田に翻弄されながらも一郎、三郎、四郎は地方営業の旅を続けていくが……。2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」でも共演した横尾瑠尉、鷲尾修斗、輝山立が主人公の鴨川3兄弟を演じ、オリジナルの楽曲も披露。町田役を日向丈が務め、「逃げた魚はおよいでる。」の毛利安孝監督がメガホンをとった。

冴えないアラサー男たちの成長を描いた「カニを喰べる。」「羊をかぞえる。」に続くシリーズ第3作。お人好しの友人・丸井に誘われて温泉旅行へやって来た田宮と青島。しかし山奥の秘湯へ向かう途中で迷子になり、森の中をさまよう途中で死体を発見してしまう。慌てふためくうちに田宮や青島とはぐれてしまった丸井は、「ガイコツの滝」を探しているという少年2人組に出会い、一緒に行動することに。一方、田宮と青島は丸井を心配しながらも、口論となり険悪な雰囲気に陥っていた。その頃、3人がはぐれる前に立ち寄った蕎麦屋で出会った男・佃が、3人の行方を執拗に追っており……。前作に続き「セブンデイズ」2部作の廣瀬智紀が丸井役、「薄桜鬼SSL sweet school life THE MOVIE」の染谷俊之が田宮役、「サマーソング」の赤澤燈が青島役をそれぞれ演じ、毛利安孝が監督・脚本を手がけた。

カラスヤサトシの自伝的4コマ漫画「おのぼり物語」を実写映画化。ミュージカル界で活躍する井上芳雄が映画初主演を務め、八嶋智人、哀川翔らが脇を固める。売れない漫画家・カラスヤサトシこと片桐聰は、ある日ふと思い立って大阪から上京する。個性的な人々が集う古びたアパート「松風荘」で新しい生活を始めた聰だが、連載していた唯一の雑誌が突然休刊になってしまい、経済的に追い詰められてしまう。そんなとき、カメラマンを目指す高校の同級生・由美子と再会するが、彼女も夢と現実の間で葛藤（かっとう）していた。

夢も目標もないダメ男2人組が、ポンコツトラックの旅を通して自分を見つめなおしていく姿を描いた青春ロードムービー。日雇いアルバイトで生計を立てる田宮は、中学時代の野球部仲間・青島と再会する。互いにやりたいことが見つからず、その日暮らしの生活を送っていた2人は、野球部時代の先輩の地元である富山へカニを食べに行くことに。軽トラックに乗り込んで富山を目指す2人は、道中で立ち寄った廃校の体育館で町知子という女性に出会う。彼女は、かつて2人が憧れていた野球部マネージャーの真沙美にそっくりだった。主演は「共に歩く」の染谷俊之と「マジックナイト」の赤澤燈。「赤い文化住宅の初子」の東亜優が町知子と真沙美を1人2役で演じる。

ペットをめぐる人間模様を題材に6人の監督が競作した「PETBOX ペットボックス」シリーズの1作。両親に捨てられてしまった幼い兄妹・エイチとココロは、捨てネコのようなナゾの少女・アサキと出会う。兄妹はアサキとともに“移動動物園”をしながら旅を続けるが……。アサキ役に、「2番目の彼女」「ストロベリーショートケイクス」の前田綾花。黒沢清、塩田明彦ら気鋭監督たちの下で助監督を務めてきた毛利安孝の監督デビュー作。