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日常から逃れ、異国の港町リスボンへ。自己を解放し、彷徨う一人の男が映し出す、孤独と愛の映像詩。
大西洋を航行する貨物船の機関士ポール。彼はある日、すべてを捨てて船を降り、ポルトガルの港町リスボンに降り立つ。故郷の恋人との連絡を絶ち、8ミリカメラを片手に、ただひたすら白い街を彷徨う日々。目的のない自由の中で、彼はホテルのバーで働く女給ローザと出会い、束の間の安らぎと愛を見出す。しかし、その解放感は次第に虚無感へと変わり、ポールは自らが逃げてきたものと再び向き合うことになる。異邦の地で彼が見つけた本当の自分。
ネット上の声
- 孤独なのになんかぼやぼやしてるところがあんまりにもそれっぽくて良いな…胸を刺され
- 「何よりもまず、タネールは映画を発見した男なのである」(蓮實重彦「アラン・タネー
- 船員のポールは白い町リスボンで知り合った女性ローザと恋に落ち、彼女を撮り続ける
- 旅先での出来事を8mmカメラで撮影して痛々しい詩と共に妻の家に送り付けるのが趣味
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国スイス,ポルトガル
- 時間108分
- 監督アラン・タネール
- 主演ブルーノ・ガンツ
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パリの片隅で燃え上がる、女優の狂おしい愛。現実と幻想が交錯する、孤独な魂の彷徨。
現代のパリ。舞台女優のメルセデスは、一夜を共にしたジャーナリストのジョニーに激しく惹かれていく。しかし、彼の冷淡な態度と突然の別れ。彼の不在が、彼女の心を空虚と執着で満たしていく。仕事も人間関係も捨て、自らをアパートの一室に閉じ込めるメルセデス。そこは、彼との思い出と狂気的な妄想だけが支配する世界。愛を渇望する魂が、現実から乖離していく様を映し出す、痛切な愛の物語。
ネット上の声
- 話の展開に(ヒロインの行動に)やや不自然さを感じるところもあったと記憶するが、ミ
- 玉ねぎ切ってる女が急に彼氏をぶった斬る一瞬のワンカットにはビビった 『ローズヒ
- 異常な嫉妬心で束縛するキチガイのDV男に熱烈に愛された女性が逃げた先で出会ったイ
- パリに住む30代の舞台女優メルセデスは、失うことでより強く愛に生きようとする
ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国スイス,フランス
- 時間110分
- 監督アラン・タネール
- 主演ミリアム・メジエール
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アイルランドの片田舎、空を飛ぶことを夢見る老人と、彼に魅せられた青年。奇妙な師弟関係が紡ぐ幻想譚。
1999年、アイルランドの荒涼とした田舎。20歳の青年ヨナスは、人里離れたガレージで奇妙な機械を作り続ける老人、ヨシュカと出会う。彼は鳥のように空を飛ぶことを夢見て、長年一人で飛行機械を開発していたのだ。世間から変人扱いされるヨシュカ。しかしヨナスは、その純粋で狂気じみた情熱に強く惹かれ、彼の弟子となる。二人の間に芽生える、不思議な絆。孤独な魂たちが織りなす、詩的で幻想的な物語。
ネット上の声
- 精神の旅立ち。
- スイスのヌーヴェルバーグは『鬼滅』より俗
- どんより暗く寒々とした北アイルランドが舞台🇮🇪素晴らしいロケーションにすぐに惹き
- 最初の方はグッドウィルハンティングみたいな映画になるのかと思ったらめっちゃ変な映
ヒューマンドラマ
- 製作年1981年
- 製作国フランス,スイス
- 時間100分
- 監督アラン・タネール
- 主演トレヴァー・ハワード
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1970年代スイス、叔父を銃で撃ったとされる謎多き女性。彼女の過去を追う二人の男が辿り着く真実とは。
舞台は1970年代のジュネーヴ。ジャーナリストのピエールと作家のポールは、叔父に発砲した容疑をかけられた若い女性、ローズモンドの事件を脚本化するため彼女に接触。しかし、会うたびに変わる彼女の証言。その奔放で掴みどころのない魅力に、二人は次第に翻弄されていく。彼女の言葉は真実か、それとも創作か。ドキュメンタリーとフィクションの手法が交錯する中で、一人の女性の自由な魂と、それを見つめる男たちの視線が描き出される。真実探求の果てに彼らが見出すものとは。
ネット上の声
- 叔父の自宅で猟銃が突然暴発、叔父はその時一緒にいた姪ロズモンド(ビュル・ロジエ)
- 字幕がついてなかったし、セリフが多かったのでわからない部分も多々あるけど良かった
- 初めはどう見れば良いか分からなくて、前半は気抜くと眠くなったけれど大元の筋は追え
- 頭の中であの音楽が爆音でかかってるビュル・オジェにもっと集中して欲しかった、非常
- 製作年1971年
- 製作国スイス
- 時間120分
- 監督アラン・タネール
- 主演ビュル・オジエ
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第一次大戦後、記憶を失った夫が帰郷。愛の記憶をめぐる、静かで切ない夫婦の再生物語。
第一次世界大戦が終結したスイスの山村。ジュリーのもとに、戦争で記憶を失った夫マルセルが帰ってくる。夫は妻の顔も、共に過ごした日々の記憶も、何も覚えていない別人となっていた。ジュリーは戸惑いながらも、かつての愛を取り戻そうと献身的に夫に尽くす。しかし、マルセルの心は固く閉ざされたまま。過去を失った男と、過去にすがる女。静寂な自然に囲まれた家で、彼らは夫婦として、そして人間として、新たな関係を築くことができるのか。愛とは何かを静かに問いかける、魂の物語。
ネット上の声
- 不幸な人たちが更に不幸になって終わるだけの、救いも希望もなにもない、ただただ哀し
- 全てが崩壊してしまうわけではなくランダムな暴力が秩序をズタズタに引き裂いて終わる
- スイスの山奥で実家暮らししてる中年男が婚活サービスで南の島からやって来た黒人女と
- 嫁いだ家出て拾われた男に差し入れしてもらったウォークマン片手に下着姿でひとり踊る
ヒューマンドラマ
- 製作年1989年
- 製作国フランス,スイス
- 時間95分
- 監督アラン・タネール
- 主演マリー・ガイデュ
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60年代後半に自己形成した8人の予言者たちの生活をスケッチ風に描く。製作はイヴ・ガセールとイヴ・ペイロ、監督はアラン・タネール、脚本はジョン・バージャーとアラン・タネール、撮影はレナート・ベルタ、音楽はジャン・マリー・セニアが担当。出演はジャン・リュック・ビドー、ミュウ・ミュウなど。
ネット上の声
- 印刷工場をクビになり農家へ再就職する反キャピタリズム男、スーパーのレジ打ちミュウ
- 同世代の8人の男女の、それぞれの人生を、ジョン・バージャーとタネールの脚本で描い
- 傑作「光年のかなた」を先に観ちゃったせいか少々の肩透かしをくらったが、 68年5
- おもしろくないので金髪ショートミュウミュウのおっぱいを見るためだけの映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国スイス,フランス
- 時間110分
- 監督アラン・タネール
- 主演ジャン=リュック・ビドー
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新作の製作にあたって主演女優を探し出そうとする映画人たちの姿を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはジェラール・リューエ、製作はジャン・ルイ・ポーチェ、監督・脚本は「わが心の炎」のアラン・タネール、撮影はパトリック・ブロシェ、音楽はアリエ・ジェルラトカが担当。出演はジャン・ルイ・トランティニャン、ジェイコブ・バージャー、ラウラ・モランテほか。
ネット上の声
- 創作に詰まった映画監督がかつて愛した、今は引退した女優を再び起用しようと、若い映
- アラン・タネールのフランスでの作品
サスペンス
- 製作年1987年
- 製作国フランス,スイス
- 時間102分
- 監督アラン・タネール
- 主演ジャン=ルイ・トランティニャン