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長らくの間、S・M・エイゼンシュティンと共作して作品を発表して来たG・V・アレクサンドロフが独立してからの第一回作品で、ジャズ・コメディーと銘打たれた映画。脚本、監督ともにアレクサンドロフの手になった。主役はソヴェートのジャズ界で評判のレオニード・ウチョーソフで、リュボーフイ・オルロワとM・P・ストレルロワの二人がこれを助けて重要な役を演ずるが、なおE・A・チャープキナ、F・N・クリヒンなども出演している。撮影はV・S・ニセリン、音楽はI・O・ドナェフスキー、の担任である。
- 製作年1934年
- 製作国ソ連
- 時間95分
- 監督グリゴリー・アレクサンドロフ
- 主演レオニード・ウチョーソフ
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喝采の裏に隠された秘密。アメリカから来た美しき花形スターが、ソビエトのサーカス団で愛と希望を見出す物語。
1930年代、アメリカのサーカスで花形スターとして活躍するマリオン・ディクソン。彼女の華やかな舞台の裏には、黒人の子供を持つという、決して知られてはならない秘密があった。その弱みを悪徳興行主に握られ、心身ともに追い詰められた彼女は、息子を連れて巡業先のソビエト連邦へと逃れる。そこで彼女は、人種で人を判断しない心優しいサーカス団員たちと出会い、真の愛と安らぎを見出していく。しかし、平和な日々も束の間、彼女を追ってきた元興行主の魔の手が迫る。国境を越えた仲間たちの友情が奇跡を起こす、歌とスペクタクルに彩られた愛と連帯の物語。
ネット上の声
- 脅しや物で愛は買えない
- チャップリン芸人のスティッキ捌きは見事!
- グリゴリー・アレクサンドロフ監督作品
ドキュメンタリー
- 製作年1936年
- 製作国ソ連
- 時間94分
- 監督グリゴリー・アレクサンドロフ
- 主演リュボーフィ・オルローワ
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コメディ
- 製作年1938年
- 製作国ソ連
- 時間105分
- 監督グリゴリー・アレクサンドロフ
- 主演---
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監督アレクサンドロフは「ストライキ」「戦艦ポチョムキン」「十月」「全線」等においてエイゼンシュテインの共同監督として著名であり、その作品には日本でも公開された音楽喜劇「陽気な連中」(一九三四)、「サーカス」「ウォルガ」(一九三八年)「明るい道」(一九四〇年)のほか、戦時中に「戦争映画集粹」「一家族」「潜水艦T9号」等を発表しており、戦後最初の作品たる「春」は一九四七年度ヴェニス国際映画コンクールで一等入選をした。撮影のエケリチークは日本でも公開された「イワン」のほか「シチヨルス」「ボグダン・フメリニッキイ」等のカメラマンとして著名である。一人二役で主演のリュボーフイ・オルロワは「陽気な連中」以後のアレクサンドロフ作品全部に主演しているソ連映画最大の人気女優の一人であり、相手役ニコライ・チェルカーソフはソ連人民俳優の称号をもち、エイゼンシュティンの「アレクサンドル・ネフスキー」および「イワン雷帝(1946)」に主演し、ペトロフの「ピヨートル一世」ではピヨートルの子アレクセイにふんし、そのメイク・アップ技巧は現在ソ連映画界における最高のものといわれている。なお、作曲者ドワナエフスキイは「陽気な連中」以来、アレクサンドロフ作品の作曲を担当しているソ連軽音楽界第一人者である。
- 製作年1947年
- 製作国ソ連
- 時間---分
- 監督グリゴリー・アレクサンドロフ
- 主演ニコライ・チェルカーソフ