フランスの片田舎、パン屋に集う人々のささやかな日常。一切れのパンが繋ぐ、温かな愛情と人生の断片。
フランスの小さな村が舞台。朝の光が差し込むパン屋には、焼きたてのパンの香りが満ちている。そこに集うのは、村の住人たち。老夫婦、若い恋人たち、子供たち。彼らはパンを買い求めながら、何気ない会話を交わす。それは、日々の暮らしの報告であり、ささやかな喜びや悩みの分かち合い。カメラは、パンを分け合う手、見つめ合う眼差し、優しい笑顔といった、ありふれた風景の中に宿る愛情を静かに捉える。特別な事件は起こらない。しかし、そこには確かに人々の営みと、人生の豊かさが存在する。日常に潜む詩情を切り取った、珠玉の短編ドキュメンタリー。
ネット上の声
- 全ての要素を感情に振ったような映画で最初うわって思ったけどラストで完全に掴まれて
- 愛する人との過去の記憶は鮮やかな色彩で輝き続け、全てが終わった現在は白黒で色褪せ
- 人の動きを止めてオブジェ化してポエティックなモノローグを言わせるのがめちゃくちゃ
- カフェの店主と常連客のゴシップトークを傍らに別れ話をするカップル
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国フランス
- 時間71分
- 監督ギイ・ジル
- 主演パトリック・ジョアネ