帝政ロシアの片隅で、しがない下級役人が全てを捧げた一着の外套。その外套がもたらした束の間の幸福と悲劇の物語。
19世紀、帝政ロシアの首都サンクトペテルブルク。役所で書類を清書するだけの、存在感の薄い下級官吏アカキー・アカキエヴィッチ。彼の唯一の望みは、擦り切れた古い外套を新調すること。給料を切り詰め、食事を減らし、ようやく手に入れた新しい外套。それは彼に自信と同僚からの尊敬をもたらし、人生で初めての幸福感。しかし、その幸福はあまりにも儚い。ある夜、彼の全てであった外套が強盗に奪われるという悲劇。絶望の淵で彼が取った行動とは。
ネット上の声
- ひきしまった映画
- この寒さは半端じゃないぞ!
- ロラン・ブイコフのはまり役
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国ソ連
- 時間75分
- 監督アレクセイ・バターロフ
- 主演ロラン・ブイコフ