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題材に演出に、扮装に背景に、かなり表現派手法を採り入れたフィルム・バラアドで、映画劇用に書き下ろした原作者二人のうちの一人であるハルボウ嬢が多分脚色したのだろうと思われる。字幕は二つ唄の文句が出る以外は総てスポークン・タイトルである。そして非常に数が少ない。監督は、本邦に此の映画で初めて紹介せられたヴェンドハウゼン博士。主役のクライン・ロッゲ氏は再びドクトル・マブゼに於ける氏を想起せしむるに足る大芝居と強く鋭く印象深いその鉄の様な演技とを見せている。「スワリン姫」にも出て居たルチー・マンハイム嬢、「月の家」に出ていたグスタフ・フォン・ヴァンゲンハイム氏、グレエフ・ベルゲル嬢等お馴染の人々の顔も見える。撮影は例の名撮影者「ドクトル・マブゼ」や「朝から夜中まで」等のカール・ホフマン氏。無声。
- 製作年1923年
- 製作国ドイツ
- 時間---分
- 監督フリッツ・ヴェンドハウゼン
- 主演ルドルフ・クライン=ロッゲ
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「激情の嵐」「嘆きの天使」のエミール・ヤニングス及び舞台で評判のアンゲラ・ザローカーとが主演する映画で、フランスのマルセル・パニョールの名戯曲『ファニー』を翻案映画化したもの、脚色ならびに監督には「化石騎士」のフリッツ・ヴェンドハウゼンが当った。助演者の主なものは「激情の嵐」のフランツ・ニクリッシュ、「勝利者」のマックス・ギュルストルフを始めとして「少年探偵団」のケーテ・ハーク、マルガレーテ・クップァー、等である。撮影はエミール・シューネマン、音楽はワルター・コロ、の担任。
ヒューマンドラマ
- 製作年1933年
- 製作国ドイツ
- 時間---分
- 監督フリッツ・ヴェンドハウゼン
- 主演フランツ・ニクリッシュ
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「ヴァリエテ(1936)」「国際間諜団」のハンス・アルバースが主演し、「黒鯨亭」のフリッツ・ヴェンドハウゼンが監督した映画で、ヘンリック・イブセンの同名の戯曲に取材したものである。脚本はヨゼフ・シュトルツィヒ・ツェルニー、リヒャルト・ビリンガー、フリッツ・レック・マレツェヴェンの三氏が協力して作成、撮影は「会議は踊る」のカール・ホフマン指導の下にアドルフ・エセックが当たった。助演者はドイツの古参の名女優ルツィー・ヘンフリヒ、マリールイゼ・クラウディウス、「国際間諜団」のオルガ・チェホーワ、エレン・フランク、ツェラー・アクメッド、「トンネル」「怪人マブゼ博士(1932)」のオットー・ヴェルニッケ、等である。音楽はグリークのモティーフを使用しジュゼッペ・ベッチェが指揮に当たった。
- 製作年1934年
- 製作国ドイツ
- 時間---分
- 監督フリッツ・ヴェンドハウゼン
- 主演ハンス・アルベルス