全3作品。ロベルト・ファエンツァ監督が制作した映画ランキング

第二次世界大戦下、ナチスの強制収容所を生き抜いた4歳の少年ジョナ。その過酷な運命を、子供の無垢な視点から描く衝撃と感動の実話。

1943年、ナチス占領下のオランダ。裕福なユダヤ人一家に生まれた4歳の少年ジョナは、ある日突然、家族と共に強制収容所へ送られる。そこは、飢えと暴力が支配する地獄。彼は幼いながらも、母の愛を支えに、次々と移送される収容所を必死に生き抜いていく。大人たちが絶望に沈む中、ジョナは子供ならではの無邪気さで、時にささやかな喜びを見つけ出す。しかし、戦争は容赦なく彼の日常を奪い、家族との絆さえも引き裂こうとする。これは、極限状況の中で希望を失わなかった、一人の少年の魂の記録。

イタリアへの統一を目前に控えた19世紀半ばのシチリア。名門貴族ウゼダ家では、封建的な父ジャコモと嫡男のコンサルボが激しく対立していた。遺産相続のため兄弟を追放し、娘に政略結婚を強要するなど自己利益を優先させるジャコモに、コンサルボは憎悪を募らせていく。原作はフェデリコ・デ・ロベルトの「副王たち」。監督は「鯨の中のジョナ」のロベルト・ファエンツァ。

これが第一回作品というロベルト・ファエンツァが脚本・監督した作品。撮影はルイジ・クヴェイレル、音楽は名手エンニオ・モリコーネが担当している。出演は、ＴＶ出身の新人リノ・カポリッキオ、「ナポリと女と泥棒たち」のクローディーヌ・オージェ、のガブリエレ・フェルゼッティなど。製作はジュゼッペ・ザッカリエロ。