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沖縄・摩文仁の丘で死者の魂に祈り続ける花売りの大屋初子さんの姿を通し、戦後80年を迎える沖縄の現在をとらえたドキュメンタリー。
沖縄戦で命を落とした兵士や民間人の慰霊碑が林立する摩文仁の丘。沖縄住民、日本軍戦友、自衛隊、アメリカ軍関係者、韓国人遺族ら、それぞれの思いがすれ違うこの丘では、“英霊の顕彰”と“犠牲者への慰霊”が常にせめぎ合い、本土と沖縄の分断を象徴してきた。地元で生まれ育った89歳の大屋初子さんは、沖縄戦で集団自決が起きた壕から生き残り、戦後は「魂魄の塔」という慰霊碑の前で遺族に参拝用の花を売り続けている。そんな大屋さんを主人公に、膨大な数が存在する沖縄戦の慰霊碑を巡り、そこに込められた人々のさまざまな思いを映し出す。
「歌えマチグヮー」「アトムとピース 瑠衣子 長崎の祈り」の新田義貴監督が、沖縄の現在とそこに生きる人々の姿を15年にわたって見つめ続け、いまなお沖縄が抱える多くの矛盾を浮かび上がらせていく。沖縄出身のモデル・タレントの知花くららがナレーターを務め、シンガーソングライターの寺尾紗穂が主題歌を担当。
ドキュメンタリー
- 製作年2025年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督新田義貴
- 主演---
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被爆地・長崎。一枚の写真を巡る旅が、70年の時を超えて戦争の記憶と平和への祈りを紡ぐドキュメンタリー。
2015年、長崎。写真家・新田義貴は、被爆マリア像を撮影した故・山端庸介の写真に心奪われる。その写真に写る一人の女性、片岡瑠衣子。彼女の足跡を辿る旅は、70年前に投下された原子爆弾の悲劇と、そこから立ち上がった人々の力強い営みを浮き彫りに。瑠衣子の言葉を通して語られる、戦争の記憶と未来への平和の祈り。歴史の証言者たちの姿が胸を打つ、感動の記録。
ドキュメンタリー
- 製作年2015年
- 製作国日本
- 時間94分
- 監督新田義貴
- 主演---
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歌や音楽をきっかけに再生した沖縄県那覇市安里にある栄町市場商店街の様子を収めたドキュメンタリー。1949年、「ひめゆり学徒隊」で知られる女学校の跡地に作られた公設市場の栄町市場は、沖縄の本土復帰後、大型スーパーの進出などで衰退していく。しかし、2000年代に入り、「音楽」をキーワードに有志たちが市場再生のために立ち上がる。地元住民で結成された「栄町市場おばぁラッパーズ」や「栄町市場シンガーズ」といった音楽グループやバンドが市場を盛り上げ、毎年10月に「栄町市場屋台祭り」を開催するなどして活気を取り戻していく。自身も栄町市場の近くに住む新田義貴監督がカメラを回し、失われつつある地域コミュニティの再生を描き出していく。「マチグァー」は「市場」の意味。
ネット上の声
- 沖縄好きと、そうでない人へ。心に確かに残る、良質のドキュメンタリー
ドキュメンタリー
- 製作年2012年
- 製作国日本
- 時間89分
- 監督新田義貴
- 主演---