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「ウェンディ&ルーシー」のケリー・ライカート監督が1994年に発表した長編デビュー作。南フロリダ郊外の平屋建ての家で暮らす30歳の主婦コージーは、退屈な毎日に不満を募らせていた。空想癖のある彼女は、人のいい夫婦が大きなステーションワゴンでやって来て自分の子どもたちを引き取っていくこと、そして彼女自身は新しい人生を始めることを、延々と夢見ている。コージーの父ライダーはマイアミ警察署の刑事だが、酒を飲みすぎて銃をどこかに置き忘れてしまい、見つかるまで停職を食らっている。ある日、地元のバーへ出かけたコージーは、うだつの上がらない男リーと出会い親しくなるが……。
ネット上の声
- 何から逃げてたんだろ、何に追われてたんだろ、それに気づいたときのやるせなさ
- 犯罪者にもなれない男女のどこにも行けないロードムービー。
- ブラック味が割と強い、ライカートのデビュー作
- 【30歳になっても、何者にも成れない閉塞、焦燥、諦観を持った男女の、”草の河”での不可思議な出会いと、強烈な永遠の別れを描くロードムービー。】
ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国アメリカ
- 時間76分
- 監督ケリー・ライカート
- 主演リサ・ボウマン
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「オールド・ジョイ」「ウェンディ&ルーシー」などの作品で知られ、アメリカのインディペンデント映画界で高く評価されるケリー・ライカート監督が、西部開拓時代のアメリカで成功を夢みる2人の男の友情を、アメリカの原風景を切り取った美しい映像と心地よい音楽にのせて描いたヒューマンドラマ。
西部開拓時代のオレゴン州。アメリカンドリームを求めて未開の地へ移住した料理人クッキーと中国人移民キング・ルーは意気投合し、ある大胆な計画を思いつく。それは、この地に初めてやってきた“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツをつくって一獲千金を狙うというビジネスだった。
クッキー役に「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のジョン・マガロ。これまでライカート監督作の脚本を多く手がけてきたジョナサン・レイモンドが2004年に発表した小説「The Half-Life」を原作に、ライカート監督と原作者レイモンドが脚本を手がけた。2020年・第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。
ネット上の声
- この運命的な川辺でしみじみと沁み渡っていく感情
- 映画の冒頭とラストが見事にリンク
- 2人の絆の痕跡が現代まで残る
- 絆を掘り起こすために
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国アメリカ
- 時間122分
- 監督ケリー・ライカート
- 主演ジョン・マガロ
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「マリリン 7日間の恋」のミシェル・ウィリアムズが主演を務め、愛犬とともに旅をする女性が思わぬ苦難に直面する姿を描いた人間ドラマ。ウェンディは仕事を求め、愛犬ルーシーを連れて車でアラスカを目指していたが、途中のオレゴンで車が故障し足止めされてしまう。ルーシーのドッグフードも底をつき、旅費を少しでも残しておこうと考えたウェンディはスーパーマーケットで万引きをする。店員に見つかって警察に連行されたウェンディは、長時間の勾留の末にようやく釈放されるが、店の外に繋いでおいたルーシーの姿は消えていた。野宿を続けながら必死にルーシーを探すウェンディだったが……。
ネット上の声
- 「ここの坂は険しい。新しい段ボールほどよく滑る。」
- ルーシーの可愛さが救い
- 私には無理
- ウェンディの表情、ルーシーの愛らしさが印象的だけど、それだけで終わらない、苦さも含んだ一作
ヒューマンドラマ
- 製作年2008年
- 製作国アメリカ
- 時間82分
- 監督ケリー・ライカート
- 主演ミシェル・ウィリアムズ
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長編デビュー作「リバー・オブ・グラス」で高く評価されたケリー・ライカート監督が、ジョナサン・レイモンドの短編小説を基に撮りあげた長編第2作。妊娠中の妻と故郷で暮らすマークのもとに、街に戻って来た旧友カートから電話が掛かってくる。久々に再会した2人は、旧交を温めるべく山奥へキャンプ旅行に出かけるが……。「パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー」のダニエル・ロンドンがマーク、シンガーソングライターのボニー・プリンス・ビリーことウィル・オールダムがカートを演じた。
ネット上の声
- 【”悲しみは、使い古した喜び・・。一時的に、様々な柵を忘れ、キャンプに行く二人の男の姿を描く。”ヨ・ラ・テンゴの音楽が、二人の男が抱える茫漠たる不安、寂しさ、僅かな喜びを彩っているロードムービー。】
- 旧友と2人でキャンプのリアリティ
- 擦り減った友情は元に戻せる?
- あまり共感できず…
ヒューマンドラマ
- 製作年2006年
- 製作国アメリカ
- 時間73分
- 監督ケリー・ライカート
- 主演ウィル・オールダム
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「ウェンディ&ルーシー」などで知られ、アメリカ・インディーズ映画界で高く評価されるケリー・ライカート監督が、ミシェル・ウィリアムズと4度目のタッグを組んだ作品。芸術家の女性の思うようにならない日常や周囲の人々との関係を、時に繊細に、時にユーモラスに描く。
美術学校で教鞭を取る彫刻家のリジーは、間近に控えた個展に向け、地下のアトリエで日々作品の制作に取り組んでいる。創作に集中したいのにままならないリジーの姿を、チャーミングな隣人や学校の自由な生徒たちとの関係とともに描いていく。
主人公のリジーをウィリアムズが演じた。共演に「ダウンサイズ」「ザ・ホエール」のホン・チャウ、ライカート監督の「ファースト・カウ」に主演したジョン・マガロ、ラッパーのアンドレ・ベンジャミン、「フェイブルマンズ」のジャド・ハーシュ。2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
ネット上の声
- 【“インディーズ映画の至宝”ケリー・ライカート監督とミシェル・ウィリアムズが彫刻家の日々を淡々と描いた作品。】
- 柔らかくもじっくり丹念に描かれゆく芸術家の心理と日常
- 芸術の街、ポートランドで芸術家として生きること
- ドナテッロのマグダラのマリア
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国アメリカ
- 時間---分
- 監督ケリー・ライカート
- 主演ミシェル・ウィリアムズ
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「ウェンディ&ルーシー」の監督ケリー・ライカートと主演ミシェル・ウィリアムズが再タッグを組み、西部開拓時代のアメリカを舞台に描いたドラマ。1845年、オレゴン州。移住の旅に出たテスロー夫妻ら3家族は、道を熟知しているという男スティーブン・ミークにガイドを依頼する。旅は2週間で終わるはずだったが、5週間が経過しても目的地にたどり着かず、道程は過酷さを増すばかり。3家族の男たちは、ミークを疑い始めていた。そんな中、一行の前にひとりの原住民が姿を現す。共演に「スター・トレック」のブルース・グリーンウッド、「アルマゲドン」のウィル・パットン、「ルビー・スパークス」のゾーイ・カザン、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・ダノ。
ネット上の声
- 【砂漠の中、自分達の案内人に対する不信と、インディアンへの恐怖。横溢する焦燥感の中、頼りにならない男達の中、女性のエミリーが決断した事を描く異色の西部劇。】
- 女は混沌で男は破壊。生命の木♥
- インディアン、嘘つかなーい。
- 恐怖心から生まれるもの
西部劇、 ヒューマンドラマ、 アドベンチャー(冒険)
- 製作年2010年
- 製作国アメリカ
- 時間103分
- 監督ケリー・ライカート
- 主演ミシェル・ウィリアムズ
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「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワート、「マリリン 7日間の恋」のミシェル・ウィリアムズ、「ブルーベルベット」のローラ・ダーンが共演した群像ドラマ。「ウェンディ&ルーシー」のケリー・ライヒャルトが監督・脚本を手がけ、マイリー・メロイの短編小説を映画化した。アメリカ北西部モンタナの田舎町を舞台に、厄介なクライアントに振り回される弁護士ローラ、新居の建設のことで頭がいっぱいのジーナ、夜間学校で法律を教える弁護士エリザベス、牧場で馬と暮らすジェイミーら4人の女性たちが、それぞれ悩みを抱えながら懸命に生きる姿を描く。
ネット上の声
- 詩的で短編小説のような余韻の残る作品
- 短編小説集のような映画
- 他者、決断、迷い
- 匂いや空気を感じとれてトーンがなんだかすごい好きだったな
ヒューマンドラマ
- 製作年2016年
- 製作国アメリカ
- 時間106分
- 監督ケリー・ライカート
- 主演ローラ・ダーン
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過激な環境保護論者たちが企てたダム爆破計画の顛末を、「ソーシャル・ネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグ、「アイ・アム・サム」のダコタ・ファニング、「17歳の肖像」のピーター・サースガードら豪華実力派キャスト共演で描いたサスペンスドラマ。アメリカ、オレゴン州。過激なエコ思想を持つ青年ジョシュは、アフガン帰りの元軍人ハーモンや裕福な少女ディーナと共謀し、水力発電ダムの爆破を企んでいた。作戦は順調に進み成功するかに見えたが、トラブルが起こったことで完璧だったはずの計画がほころびはじめる。監督・脚本は、「ウェンディ&ルーシー」の女性監督ケリー・ライヒャルト。
ネット上の声
- アメリカの大地に独り立ち続けるケリーさんの作品群なのに、ナゼにアクション映画⁇と
- タイトルや演者のメジャー感(※1)から「どんなクライムサスペンス?」と予想するも
- 暗い… 暗い… 闇の中に迷う…
- 抑制的な語りで物語が進むため、アクションやサスペンスへの期待はやや控えめにしたい一作
ヒューマンドラマ、 サスペンス
- 製作年2013年
- 製作国アメリカ
- 時間112分
- 監督ケリー・ライカート
- 主演ジェシー・アイゼンバーグ