全4作品。フェオドール・オッエップ監督が制作した映画ランキング

ロシアのメジラブポム社とドイツのプロメトィス社とが提携し故文豪レフ・レオ・Ｎ・トルストイ生誕百年祭記念に製作した映画で、原作はレオ・Ｎ・トルストイの書いた同名の戯曲。ソビエト映画の中堅である「メッス・メンド」「悩める土地」の製作者であるフョードル・オツェプ氏が脚色、監督の任に当たっている。主役を演じるフセヴォロド・プドフキンは「母(1926)」「聖ペテルスブルグの最期」「アジアの嵐」の監督者として名のある人、特にレオ・Ｎ・トルストイを記念するために俳優として出演、他にマリア・ヤコビニ嬢、ナタ・ワチナゼ嬢、グスタフ・ディースル氏が助演している。キャメラは前記ブドオフキンの大作を撮影したアナトリー・ゴロブニヤ氏が担当している。（無声）

革命の嵐が吹き荒れるロシア。愛か、国家か。運命に翻弄される男女の壮絶なスパイ・ロマンス。

革命前夜の帝政ロシア。皇帝に忠誠を誓う将校イワンは、革命組織に潜入する密命を帯びる。スパイとして活動する中で、彼は美しき革命家の女性アンナと出会い、許されざる恋に落ちてしまう。国家への忠誠と、愛する人への想い。裏切りが渦巻く非情な世界で、二つの感情が彼の心を激しく引き裂く。密告、猜疑心、そして刻一刻と迫る革命の足音。時代の大きなうねりの中、彼は愛を守るため、究極の選択を迫られる。その先に待つ、あまりにも過酷な運命とは。

ロシアの文豪ドストイエフスキーの小説『カラマゾフの兄弟』の一部分を基にして「帰郷」の原作者レオンハルト・フランクが脚本を組立て「生ける屍」のフョードル・オツェプが監督し「泣き笑ひの人生」のフリーデル・ベーン・グルントが撮影したもので出演俳優は「死の花嫁」「パンドラの箱」のフリッツ・コルトナー、「泣き笑ひの人生」「黄色の鑑札」「メスメンド」のアンナ・ステン、「月世界の女」「淪落の女の日記」のフリッツ・ラスプ、「最後の歌」のハンナ・ヴァーグ、マックス・ポール、ベンハルト・ミネッティ等の面々である。