全4作品。チャン・ソヌ監督が制作した映画ランキング

80年代韓国の高度経済成長期。成功のためなら手段を選ばない、一人の男の野望と狂気を描く社会派ドラマ。

舞台は、経済発展に沸く1980年代の韓国・ソウル。大手企業の営業部に勤めるキム・パンチョルは、成功への異常な渇望を抱く男。彼はライバルを蹴落とし、非情な手口でトップセールスマンの地位に上り詰める。彼の辞書に「敗北」の文字はない。しかし、富と名声を手に入れるほど、彼の心は空虚さと狂気に蝕まれていく。資本主義社会の歪みと、成功という名の魔物に取り憑かれた男の末路。観る者の価値観を激しく揺さぶる衝撃作。

90年代ソウルの裏通り、社会から見捨てられた若者たちの、暴力と絶望に満ちた日常を生々しく切り取った衝撃のドキュメンタリー。

1990年代の韓国・ソウル。家を飛び出し、街を彷徨う若者たちがいた。本作は、そんな彼らの日常にカメラを向け、一切の演出を排してその姿を記録したドキュメンタリー。接着剤の吸引、暴力、窃盗。彼らの生活は刹那的で、希望の光は見えない。社会の片隅で、彼らは何を思い、何を求めて生きているのか。監督チャン・ソヌは、被写体との境界線を曖昧にしながら、その魂の叫びをフィルムに焼き付ける。観る者の倫理観を激しく揺さぶり、韓国社会の暗部をえぐり出した、伝説的問題作。

芸術家と少女の激しい性愛を描く衝撃のラヴ・ストーリー。監督・脚本は「バッドムービー」のチャン・ソヌ。原作はチャン・ジョンイル。撮影はキム・ウヒョン。音楽はタルパラン。出演は現代美術家のイ・サンヒョン、これが映画デビューとなるキム・テヨンほか。日本公開版は韓国上映版より8分長いノーカット版。