全4作品。スティーヴン・ギレンホール監督が制作した映画ランキング

嘘がつけない女、マーサ。その純粋さが引き起こす悲劇と、彼女が初めて見せる強さを描く、衝撃のヒューマンドラマ。

小さな田舎町。嘘がつけず、思ったことを正直に口にしてしまう女性マーサ。その純粋すぎる性格ゆえに、周囲から奇異の目で見られ、孤立していた。叔母の家で暮らし、クリーニング店で働く穏やかな日常。しかし、便利屋の男マッキーの出現が、彼女の人生を大きく揺るがす。優しく接してくる彼に心を開くマーサだったが、それは残酷な運命の始まり。彼女の純真さが利用され、やがて町を揺るがす事件へと発展。社会の片隅で生きてきた女性が、愛と裏切りを知り、自らの尊厳を守るために下す決断とは。

繊細で純粋な女と、共に暮らすその叔母、そして侵入者の男が織り成す奇妙な人間関係を描くドラマ。監督は「パリス・トラウト」のスティーブン・ガイレンホール、製作・脚本は監督夫人で、「旅立ちの時」の脚本で知られるナオミ・フォーナー、原作はメリー・マクギャリー・モーリスの『危ない女』（集英社）、エグゼクティヴ・プロデューサーは「ジュラシック・パーク」などスティーヴン・スピルバーグの一連の作品で製作を務めるキャスリーン・ケネディ、撮影は「シュア・シング」のロバート・エルスウィット、音楽は「ブラッド・シンプル」のカーター・バーウェルが担当。主演は「シェルタリング・スカイ」のデブラ・ウィンガーで、第7回東京国際映画祭京都大会で最優秀女優賞を受賞。彼女はこの作品と「永遠の愛に生きて」でゴールデン・グローブ賞主演女優賞（ドラマ部門）にもノミネートされた。共演は「フォーリング・ダウン」のバーバラ・ハーシー、「白馬の伝説」のガブリエル・バーンほか。

1949年、人種差別が渦巻く米南部の町。一人の白人店主が犯した殺人が、偽りの平和を打ち砕く衝撃のドラマ。

1949年、ジョージア州の小さな町。高利貸しを営む白人店主パリス・トラウトは、借金の返済を巡るトラブルから、黒人の少女を冷酷に射殺する。しかし、人種差別が根強く残るこの町では、彼の罪が正当に裁かれることはない。傲慢で自己中心的なトラウトは、自らの行為を正当化し、何事もなかったかのように振る舞い続ける。彼の狂気は次第に妻のハンナをも追い詰めていく。町の弁護士シーグレーブは、この不正義に立ち向かおうとするが、社会の巨大な壁が立ちはだかる。一つの殺人をきっかけに、町が隠してきた欺瞞と腐敗、そして人々の心の闇が暴かれていく。正義はどこにあるのか。人間の尊厳が踏みにじられる様を描く、息詰まる物語の行方。

マリファナの自家栽培で荒稼ぎを企む男たちの姿をブラックな味わいで描くドラマ。監督は「パリス・トラウト」のスティーヴ・ギレンホール。脚本は「悪魔を憐れむ歌」のニコラス・カザンとギレンホール。原案はギレンホールとジョアナ・ラシン。製作はジェイソン・クラーク。製作総指揮はナオミ・フォナー、トム・ローゼンバーグ、シガージョン・サイヴァッソン、テッド・タネンバウム。撮影はグレッグ・ガーディナー。音楽は「ディープ・ブルー」のトレヴァー・ラビン。美術はリチャード・シャーマン。編集はマイケル・ジャブロウ。衣裳はジョゼフ・Ａ・ポロ。出演は「狂っちゃいないぜ！」のビリー・ボブ・ソーントン、「セレブリティ」のハンク・アザリア、「Ｍｒ.マグー」のケリー・リンチ、「クルーエル・インテンションズ」のライアン・フィリップほか。