全7作品。ジャン＝クロード・ブリソー監督が制作した映画ランキング

パリ郊外の巨大団地。暴力と貧困が渦巻く世界で、孤独な少年が見た希望と絶望。現代社会の闇を抉る衝撃作。

パリ郊外の荒廃した高層団地に、祖母と越してきた内気な少年ブリュノ。彼はそこで、暴力的でカリスマ的な少年ジャン＝ロジェと出会う。学校にも行かず、盗みや暴力に明け暮れるジャン＝ロジェ。対照的な二人の少年は、奇妙な友情で結ばれる。しかし、彼らを取り巻く環境はあまりに過酷。家庭の崩壊、機能不全の教育現場、そして未来への絶望。純粋な魂が、容赦ない現実に踏み潰されていく様を冷徹な視点で描写。ブリュノが辿り着く衝撃の結末。

17歳の少女と哲学教師。禁断の愛が、二人の日常と理性を静かに、そして確実に破壊していく。

フランスの地方都市。妻子ある哲学教師フランソワの前に現れた、ミステリアスな17歳の転校生マチルド。知性的でありながら、どこか危うい影を落とす彼女に、フランソワは次第に惹かれていく。始まった二人の秘密の関係。それは純粋な愛か、それとも破滅への序曲か。マチルドの抱える心の闇と、フランソワの抑えきれない情熱が交錯する時、物語は予測不能な結末へと突き進む。倫理と感情の狭間で揺れる、禁断の愛の行方。

才能を失った映画監督が、女優志望の女たちとの倒錯的オーディションで手にする、禁断のインスピレーション。

現代のパリ、ある映画監督のアパルトマン。スランプに陥り、新作のアイデアが浮かばない映画監督セザール。彼は女優志望の女性たちを集め、「最も倒錯的な体験」を語らせるという奇妙なオーディションを開始する。彼女たちの赤裸々な告白から創作のヒントを得ようとするが、オーディションは次第にエスカレートし、現実と虚構の境界が曖昧に。欲望と芸術が渦巻く密室で、彼は創造の光明を見出すのか、それとも破滅の闇に堕ちるのか。危険なゲームの結末。

ヌーヴェルヴァーグを生んだフランスの映画誌カイエ・デュ・シネマのベスト10で、アッバス・キアロスタミの「10話」とともにベスト1を獲得したフランス映画界の異才ジャン＝クロード・ブリソーの作品。2人の若い女性が“性”を武器に、男たちを手玉に取り野望を実現しようとする姿を描いた官能ドラマ。

前作「ひめごと」のオーディションを巡るセクハラ訴訟で有罪判決を受けたフランスの異才ジャン＝クロード・ブリソー監督が、官能映画オーディションの内幕を明かした問題作。映画監督のフランソワは、“タブーと歓び”をテーマにした新作のオーディションを行う。集まった女優たちにフランソワが出した要求は、カメラの前で興奮を感じること。あまりにも大胆な要求に呆然とする者が多い中、3人の女優がフランソワの目に留まり……。

仕事にも恋人とのセックスにも満足を得られず、虚しさを抱えていたサンドリーヌ。ある日、カフェで偶然隣り合わせた精神科医・グレッグと関係を持ってしまう。恋人と別れ、グレッグと関係を続けるうちに、彼女は催眠による“新たな性の目覚め”の存在を知る。

ある日、40歳の美しい女性・カミーユは携帯電話を拾った。返却のために持ち主と会う約束を取りつけるが、操作を誤り、保存されていた卑猥な自撮り動画を見てしまう。性をテーマにする芸術家であるカミーユは、電話の持ち主・スージーに会うなり、彼女に迫る。