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平穏な同棲生活に、突然現れた恋人の「息子」。擬似的な「母」になることを強いられた女の、揺れ動く心理を即興演出で描く衝撃作。
ダンサーの男と、その恋人である女。二人だけの静かで満たされた同棲生活。ある日、男の元に、別れた妻との間に生まれた息子が突然預けられる。その日から、彼女の日常は一変。恋人の「息子」と「母」という役割の間で、彼女の心は静かに揺れ動く。台本なしの即興演出と長回し撮影。リアルな空気感の中で浮き彫りになる、男女の、そして親子の関係性の危うさと変化。果たして三人は、新たな「家族」の形を見つけられるのか。
ネット上の声
- 脚本なしの即興芝居って聞いてびっくり。役者の息遣いまで聞こえてきそうなリアルさがすごい。不協和音とか光の使い方も独特で、ずっと不穏な空気が漂ってる感じがたまらなかった。
- うーん、ちょっと退屈だったかも。セリフが聞き取りづらいし、ワンカットが長くて倍速にしたくなったw
- リアルすぎて、いい意味で嫌な気持ちになった。
- M/OTHERとOTHER。タイトルの意味を考えさせられる。観終わった後ずっしりくる映画。
ヒューマンドラマ
- 製作年1999年
- 製作国日本
- 時間147分
- 監督諏訪敦彦
- 主演三浦友和
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90年代の東京。同棲する若いカップルの日常の揺らぎと関係の崩壊を、即興演出で生々しく切り取った恋愛ドラマ。
俳優を目指すユウと、ブティックで働くケイ。東京のアパートで同棲する二人の、穏やかに見えた日常。しかし、些細なすれ違いや将来への漠然とした不安が、二人の間に少しずつ溝を生んでいく。会話は噛み合わず、互いの心は離れていくばかり。カメラは、そんな彼らの日常をドキュメンタリーのように淡々と、しかし執拗に追い続ける。即興で紡がれる台詞と、生々しい感情のぶつかり合い。愛しているはずなのに、なぜ傷つけ合ってしまうのか。関係の終わりを予感させる息詰まる空気の中、二人が見つけ出す答えとは。
ネット上の声
- すごくいい
- 2÷2×2
- 不愉快な男
- 脱がないのか……西島のだめ男史の盛大な幕開けだった気が……したのだけど、意外と立
ヒューマンドラマ
- 製作年1997年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督諏訪敦彦
- 主演柳愛里
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東日本大震災で家族を失った少女の旅。今は会えない大切な人へ想いを届ける「風の電話」が、心の再生を紡ぐ。
広島で叔母と暮らす高校生のハル、17歳。彼女は、8年前に起きた東日本大震災で家族を一度に失った過去を持つ。心に深い傷を抱えたまま、日常をやり過ごす日々。ある日、叔母が倒れたことをきっかけに、ハルは故郷である岩手県大槌町へ向かうことを決意。ヒッチハイクで出会う人々との交流、福島の被災地で出会った家族との触れ合い。様々な人々の悲しみや優しさに触れながら、彼女は旅を続ける。その旅の先に待つのは、亡き家族と繋がれるという「風の電話」。心の彷徨の果てに、ハルが見つけるものとは。
ネット上の声
- 大槌の、風の電話。 とても悲しい映画でした。 2011/03/11...
- モトーラ世理奈は早くも邦画界でかけがえのない存在に
- 演技は良いが演出が下手
- 痛み、悲しみの普遍性
ヒューマンドラマ
- 製作年2020年
- 製作国日本
- 時間139分
- 監督諏訪敦彦
- 主演モトーラ世理奈
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両親の離婚で離れ離れになるかもしれない9歳の少女二人が、未来を変えるために家出を決意する、切なくも愛おしいひと夏の物語。
パリに暮らす9歳の少女ユキ。フランス人のパパと日本人のママ、そして同じアパートに住む大親友のニナとの毎日は、彼女にとってかけがえのない宝物。しかしある日、両親の離婚と、ママと一緒に日本へ帰国することを突然告げられる。パパと、そしてニナと離れたくない。二人の少女は、両親の仲直りを願ってささやかな計画を実行するが、大人の世界は変わらない。追い詰められたユキとニナが最後に選んだ計画、それは森の中へ家出することだった。少女たちの小さな冒険の始まり。
ネット上の声
- フランスで暮らすユキは、両親が離婚して、ママンの母国、日本に引っ越すことになった
- 実際子供にとって親の離婚とそれに伴う転居なんてのはどこまでも非現実的であって、だ
- ただの思い出じゃなくて、時間が止まったまま、心の奥でずっと生きている場所がある
- 諏訪敦彦とイポリット•ジラルドが共同監督をした🇯🇵🇫🇷合同作品
ヒューマンドラマ
- 製作年2009年
- 製作国フランス,日本
- 時間93分
- 監督諏訪敦彦
- 主演ノエ・サンピ
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過去に囚われた老俳優と映画を撮る子供たち。南フランスの廃屋で交差する、生と死、そして記憶を巡る幻想的な物語。
俳優ジャンは、かつて愛した女性との思い出が眠る南フランスの廃屋を訪れる。彼は現在の映画撮影から逃れ、過去の亡霊と向き合うために、その場所に引き寄せられたのだ。しかし、そこで彼が出会ったのは、自分たちでホラー映画を撮影している元気な子供たち。子供たちは本物の俳優であるジャンに興味津々で、自分たちの映画への出演を依頼する。この奇妙な出会いをきっかけに、ジャンは子供たちの純粋なエネルギーに触れ、自身の生と死、そして忘れることのできない記憶と対峙していく。現実と映画が交錯する中、彼の魂が安らぎを見つけるまでの旅路。
ネット上の声
- 死を無気力に扱った無物語。映像美には酔う
- 老雄ジャンを撮りたかっただけ
- ~ライオンは寝ている~♪
- ジャン=ピエール・レオ
ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国フランス,日本
- 時間103分
- 監督諏訪敦彦
- 主演ジャン=ピエール・レオ
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離婚を決めた日本人夫婦、最後のパリ旅行。終わりゆく愛の形を、即興演出でリアルに切り取った痛切なラブストーリー。
舞台はフランス・パリ。ここで暮らす日本人夫婦のケンとマリーは、離婚を決意する。二人は関係に終止符を打つため、最後の思い出として共に旅に出ることを決める。しかし、その旅は穏やかな別れの儀式にはならなかった。旅先で交わされる何気ない会話、ふとした瞬間に蘇る過去の記憶が、互いの心の奥底にしまい込んでいた感情を剥き出しにしていく。なぜ愛は終わりを迎えるのか。ドキュメンタリーのような生々しい映像で、壊れゆく男女関係の真実を痛々しいほどに映し出す、忘れられない愛の物語。
ネット上の声
- 諏訪監督のは先日みた『ユキとニナ』のときも思ったんですけど、もやがかかったみたい
- 帰れない二人に続いて不完全なふたり
- 男と女が別れるときって、、、。
- 映画を観るのなら フランス映画
ヒューマンドラマ
- 製作年2005年
- 製作国フランス,日本
- 時間108分
- 監督諏訪敦彦
- 主演ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ
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マルグリット・デュラス原作の「二十四時間の情事」のリメイクを試みた異色作で、監督は「2/デュオ」「M/OTHER」の諏訪敦彦。本番とメイキングを1台のカメラに収めるという前代未聞の試みがなされている。出演は「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」「ガーゴイル」のベアトリス・ダルと馬野裕朗、そして作家の町田康。撮影を「ゴダールの決別」のキャロリーヌ・シャンプチエが担当している。
ネット上の声
- 理解されない傑作
- 寡黙なヒロシマ
- 緊急事態宣言でバイト先休業中にたまたま見た「デュオ」がおもしろかったので諏訪敦彦
- 『ヒロシマ・モナムール』では原爆被害の表象不可能性がテーマだったようだが、本作で
ドキュメンタリー
- 製作年2001年
- 製作国日本
- 時間111分
- 監督諏訪敦彦
- 主演町田康