全8作品。リー・ハンシャン監督が制作した映画ランキング

遥か昔の中国、男装の少女が全寮制の学舎へ。そこで出会った同級生との、身分と性別を超えた悲恋物語。

舞台は遥か昔の中国・東晋時代。学問を志す名家の娘、祝英台（しゅく・えいだい）は、性別を偽り男装して杭州の学舎に入学。そこで心優しき書生、梁山泊（りょう・さんぱく）と出会い、義兄弟の契りを交わす。共に学ぶ3年間、二人の間には友情以上の深い絆が芽生える。しかし、祝英台が女性であることに気づかない梁山泊。やがて訪れる卒業の時、祝英台は真実を告げられぬまま故郷へ。彼女を待ち受けるのは、親が決めた望まぬ縁談。引き裂かれた二人の運命が、やがて悲劇的な結末へと向かう。中国四大民間説話の一つ「梁山泊と祝英台」の哀切な物語。

清朝末期、紫禁城の奥深く。美貌と知略を武器に、女帝・西太后が帝国を掌握する壮大な歴史絵巻。

咸豊帝の崩御後、幼い息子を即位させ、東太后と共に政治の実権を握った西太后。しかし、それは宮廷内に渦巻く新たな権力闘争の始まり。彼女は類まれなる美貌と冷徹な知略を駆使し、邪魔する者たちを次々と粛清していく。愛と憎しみ、そして孤独を抱えながら、清王朝の頂点へと上り詰めていく一人の女性の壮絶な物語。豪華絢爛な紫禁城を舞台に描かれる、欲望と裏切りに満ちた歴史ドラマ。

清朝最後の皇帝、溥儀。皇帝から一人の「人間」へ。文化大革命の嵐の中、彼が最期に見つけた愛と人生の意味。

戦犯としてソ連での収容所生活と「再教育」を経て、一市民として新中国に戻ってきた清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀。かつての権威は失われ、彼は北京の植物園で庭師として働くことに。激動の中国現代史に翻弄されながら、彼は看護師の李淑賢と出会い、人生で初めて自らの意志で結婚を決意する。しかし、文化大革命の嵐が吹き荒れ、元皇帝という彼の過去が再び暗い影を落とす。権力の頂点と底辺を知る男が、人生の黄昏に一人の人間として妻を愛し、懸命に生きようとする姿を描く、感動の歴史大作。

清朝末期の中国、権力の頂点に君臨する女帝・西太后。その栄華と孤独、そして帝国を揺るがす愛憎と謀略の歴史絵巻、完結編。

19世紀末、滅びゆく清王朝。絶大な権力を手中に収めた西太后は、紫禁城の奥深くで豪華絢爛な生活を送っていた。しかし、その権勢を脅かす内憂外患の波は容赦なく押し寄せる。若き光緒帝との政治的対立、義和団の乱による欧米列強との衝突。激動の時代の中、彼女は一人の女性としての愛と憎しみに心を揺らしながらも、国を、そして自らの権力を守るために非情な決断を下していく。稀代の女帝が最後に見た夢とは。壮大なスケールで描かれる、歴史の渦に生きた一人の人間の壮絶な物語。

19世紀の中国で絶大な権力を握っていた女帝・西太后の数奇な半生を描く。製作総指揮は趙偉（チェオ・ウェイ）、製作は勝洪升（トン・ホン・ドウ）と呉平川（ウー・ピン・チュアン）、監督は李翰祥（リー・ハンシャン）、脚本は楊村淋（ヤン・シン・ピン）、撮影は楊林（ヤン・リン）と湯姆森（タン・ムー・セン）、音楽は葉純文（イエ・チェン・ジ）、美術は宋洪栄（ソン・ホン・ロン）、衣裳は趙茹華（チャン・ルー・ロン）が担当。日本版ナレーション台本はたかしまちえこ。

中国の古典劇に取材した作品で、王月汀の脚本を李翰祥が演出。撮影は楊鈞、音楽は林聲翕が担当。出演者は林黛（リンタイ）、趙雷、金銓、王元竜など。邵逸夫（ランラン・ショウ）が製作した。なお、この映画は第六回アジア映画祭に出品され最優秀作品賞を受賞した。