全6作品。甲斐田祐輔監督が制作した映画ランキング

「すべては夜から生まれる」の甲斐田祐輔監督による異色ラブストーリー。OLが恋人を殺害した後に40日間その遺体と一緒に暮らし続けたという実在の事件"ラストダンス殺人事件"をモチーフに、愛に取り憑かれた女性の危うい日常を、全編8ミリ撮影による美しい映像で綴る。毎日淡々と会社に通うOLユキエは、恋人の玉川と築いた2人だけの世界を心の拠りどころとしていた。そんなある日、ユキエに興味を抱いた同僚の真島が彼女の部屋を訪れ……。

夜のカフェで知り合い、交差してゆく二組の恋人たちの行方を描いたドラマ。監督は、本作が初の劇場用作品となる甲斐田祐輔。脚本は木田真。撮影を星野有樹が担当している。出演は、「いたいふたり」の西島秀俊、「白痴」の甲田益也子、川口潤、「夢を追いかけて」の水沢螢。

「砂の影」（2007）の甲斐田祐輔監督が04年に製作した短編作品。警備員として働く青年・山形は、職場の待機所で寝泊りしているが、叔父で上司の吉田から何かと小言ばかり言われていた。そんなある日、辞めた警備員の後任として、寡黙な男・北島が入ってくる。対照的で決して交わらないように見える山形と北島だったが、薄い布1枚で隔てられた部屋で暮らすうちに互いに少しずつ変化していく。やがて山形は、北島の行動の異変に気づき……。

「砂の影」の甲斐田祐輔監督がパリを舞台に撮りあげた中編作品。パリのアパートで向かいの男女を盗撮するセブとヨシ。彼らは盗撮したビデオテープを組織に納める仕事をしていた。ビデオに映した女ユーリを街で見かけたセブは、ヨシには内緒で彼女にテープを渡してしまう。一方、ユーリに会うためパリへやって来た恋人ユウイチは、ユーリと連絡が取れず街をさまよい歩いていた。偶然にもユウイチと知りあったセブは、ユウイチを自分のアパートに連れて帰るが……。