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平凡なサラリーマンの退屈な出張。それは、奇妙な人々が彷徨う、悪夢のような一夜への入り口だった。日常が崩壊するシュール・コメディ。
舞台は1980年代の日本。ごく普通のサラリーマン、野々宮が命じられた地方への出張。それはいつもと変わらない、退屈な仕事のはずだった。しかし、訪れた町で彼を待っていたのは、奇妙な言動を繰り返す人々との出会いと、次々と起こる不可解な出来事の数々。目的地にたどり着くことすら困難になる中、彼の常識は崩壊寸前。果たして野々宮は無事に任務を終え、日常に帰還できるのか。現実と幻想の境界線が曖昧になる、奇妙で可笑しな一夜の物語。
ネット上の声
- 現代の寓話。平凡人の悲哀。
- いいことの後には・・・。
- 石橋レンジの唇。
- 出張の道中に足止めをくらってゲリラに連れてかれて人質にされるけど、誰からも命の心
ヒューマンドラマ
- 製作年1989年
- 製作国日本
- 時間91分
- 監督沖島勲
- 主演石橋蓮司
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思想界を揺るがした伝説の論争、その真相。言葉と言葉がぶつかり合う、知の巨人たちのスリリングな応酬。
1980年代、思想家・吉本隆明の「マス・イメージ論」を巡り勃発した、日本思想史上の大論争「YYK論争」。吉本隆明、由良君美、柄谷行人の三者が繰り広げた、複雑怪奇な言葉の応酬を、膨大な資料と証言で再構築する知的ドキュメンタリー。専門用語が飛び交い、主張がすれ違い続ける「永遠の誤解」。思想が生まれる瞬間の熱気と緊張感を追体験する、スリリングな知的冒険。
ネット上の声
- 義経(Y)、頼朝(Y)、清盛(K)が、歴史の誤解を論議する
- 助監督が万引きするぐらい低予算な映画制作の内幕物
- ヘンテコだけど、とっつきやすくて素晴らしい作品
- メタ映画の極致であることには違いない
ヒューマンドラマ
- 製作年1999年
- 製作国日本
- 時間103分
- 監督沖島勲
- 主演あさいゆきの
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平安末期の歌人・西行が現代に降臨。俗世の矛盾と欲望に、歌ではなく怒りをぶつける奇想天外な物語。
桜を愛し、無常を詠んだ平安時代の伝説的歌人、西行法師。もし彼が、欲望と情報にまみれた現代日本に現れたらどうなるのか。本作は、そんな奇抜な発想から生まれた物語。俗世を捨てたはずの西行が、現代社会の理不尽さ、人間の愚かさに直面し、静かな悟りとは程遠い、剥き出しの「怒り」を爆発させる。彼の怒りは、時に滑稽で、時に鋭く、現代に生きる我々の日常を貫く。これは歴史劇ではない。歌聖のイメージを覆し、人間の本質を問う、前代未聞のロードムービー。
ネット上の声
- 川の向こう側とこちら側、現実とおとぎ話、ただの散歩なのに時空が飛ぶ
- 2015.7.14火 ラピュタ阿佐ヶ谷
ドキュメンタリー
- 製作年2009年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督沖島勲
- 主演沖島勲
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若松孝二や吉田喜重らの助監督を経た後、テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」のメインシナリオライターとして活躍、自らも「一万年、後…。」「怒る西行」など独特な作品を送り出してきた沖島勲監督が、東日本大震災後の日本社会を寓話的に描いた異色作。政権与党の「自由民主共産あっかんべぇー党」は、夫の性行為が不足した場合、妻が2人目の夫を持つことを許可する法律を定めた。続く「お前等アホちゃうか」政権は、これを一気に8人にまで引き上げ、社会的に劣等な男たちが世にあぶれ出す。その次の「何さらしとんねん」政権は、さらに身も蓋もない法案を用意し……。
- 製作年2013年
- 製作国日本
- 時間88分
- 監督沖島勲
- 主演蒲田哲
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テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」の脚本家としても知られる沖島勲監督が8年ぶりにメガホンを取り、1万年後の日本に迷い込んだ男の運命を描いた異色ドラマ。とある民家に、光とともに突然1人の男が出現した。ところが、その場に居合わせた住人の少年・正一と妹の淳子は全く動じない。男は正一との会話を続けるうち、自分が1万年後の世界に来たことを知る……。主演は映画初主演となる個性派俳優・阿藤快。
ネット上の声
- 一万年後の世界を舞台に、ひとりの男と未来の甥と姪との遭遇を描くドラマ
- 奇妙な不安と懐かしさ
- 「やめとけ」
- 「やめとけ」
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国日本
- 時間77分
- 監督沖島勲
- 主演阿藤快