-
姥捨ての掟が残る山村を舞台に、死へと向かう者と送る者の絆と葛藤を描く衝撃作。
江戸時代、東北地方の寒村「蕨野」。この村には、年老いた者を「お山」へ送る「蕨野行」という掟の存在。村の女レンは、夫を亡くし、姑ヌイの世話をしながら暮らす日々。やがて訪れる、ヌイが山へ行く日。掟に従い姑を送るレンの心に交錯する、愛情、罪悪感、そして生命の尊厳。極限状況の中で試される人間の絆と、避けられぬ運命に抗う人々の姿。
ネット上の声
- 2000年代初頭にはこれだけのものを撮るだけのことが日本映画にもできたのかと驚く
- 切なくも美しくもの棄老伝説…あの雪合戦の姿には様々な想いを馳せましたね
- 当時の若き日の私には地味な楢山節考、真面目なデンデラという印象だった
- 村田喜代子原作を、渡辺寿が脚色、恩地日出夫が監督した
ヒューマンドラマ
- 製作年2003年
- 製作国日本
- 時間124分
- 監督恩地日出夫
- 主演市原悦子
-
亡き姉の夫と甥との穏やかな三人暮らし。一つの縁談が、心の奥に秘めた禁断の想いを揺り動かす。
昭和40年代の日本。悦子は、若くして亡くなった姉の代わりに、義理の兄・謙一とその息子・宏の面倒を見ながら、三人で穏やかに暮らしていた。彼女の存在は、家族にとってかけがえのない光。そんなある日、悦子に銀行員との縁談が舞い込む。謙一も宏も彼女の幸せを願うが、悦子の心は晴れない。それは、心の奥底にしまい込んできた義兄への秘めた想い。この縁談をきっかけに、保たれてきた家族の均衡が静かに崩れ始める。
ネット上の声
- 昭和のあこがれ共同体
- 山田太一氏の訃報を聞き、追悼作品としてセレクト
- 今やこういう映画にこそあこがれる。
- わあっ、あのプラモデル高いんだよ!
- 製作年1966年
- 製作国日本
- 時間85分
- 監督恩地日出夫
- 主演内藤洋子
-
1968年、東京。運命的に出会った男女の、切なくも美しい愛の軌跡。過去の影が二人の未来を阻む、珠玉の恋愛ドラマ。
高度経済成長期の東京。エリートサラリーマンの野上と、純粋な心を持つ伊津子。偶然の出会いから惹かれ合う二人。しかし、野上には暗い過去の秘密が、伊津子には親が決めた婚約者が存在。互いの想いが深まるほど、残酷な現実が彼らを引き裂こうとする。果たして二人は、社会のしがらみや過去を乗り越え、真実の愛を貫けるのか。運命の岐路に立つ、その決断。
ネット上の声
- 酒井和歌子の映画初主演作です。
- 55年昔の青春 横浜ドリームランドと団塊世代の人生のシンクロ
- 弟はシャア・アズナブル
- 酒井和歌子
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間92分
- 監督恩地日出夫
- 主演黒沢年男
-
完璧な女体を求める男の歪んだ愛。彫刻家とモデル、二人の男女を蝕む狂気と官能のサイコ・スリラー。
若き彫刻家の伊吹は、ある日、美術モデルの冴子と出会い、その完璧な肉体に魅了される。彼は冴子をモデルに傑作を創り上げようと制作に没頭。しかし、伊吹の情熱は次第に常軌を逸した独占欲へと変貌。冴子のすべてを支配しようとする彼の狂気。一方、冴子もまた、伊吹の異常な愛を受け入れ、二人の関係は倒錯した官能の世界へ堕ちていく。芸術と愛、そして狂気が交錯する中で、彼らを待ち受ける衝撃の結末。
ネット上の声
- 焼け跡“フラッシュバック”シンドローム
- 団玲子の顔、子どもいて幸せな暮らししてる女の顔か?って疑いたくなるくらいの目の下
- 同時期に同じ原作で日活が『肉体の門』を鈴木清順監督で作っている
- 洞窟みたいな住処で笑いながらお股洗う団令子素晴らしい
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督恩地日出夫
- 主演団令子
-
文豪・川端康成の名作。孤独な学生と純粋な踊子の、伊豆の山道を舞台にした淡く切ない恋物語。
大正時代の伊豆。孤独を抱え旅に出た旧制高校の学生・川崎。天城峠の茶屋で彼が出会ったのは、旅芸人の一座と、その中にいた可憐な踊子・薫。彼女の無邪気さに惹かれ、一座と道中を共にすることに。身分違いの壁と、旅の終わりという定め。短い時間の中で育まれる、二人の淡い思慕。やがて訪れる別れの時。日本の美しい原風景の中で描かれる、青年の心の機微と、決して結ばれぬ恋の行方。
ネット上の声
- 少女とおんなの狭間で…
- まず武満徹の楽曲が素晴らしい
- 内藤洋子はとても可愛かった
- 内藤陽子が可愛かった
文芸・史劇
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間85分
- 監督恩地日出夫
- 主演黒沢年男
-
孤独なエリート大学生と野心的な不良少年。交わるはずのなかった二人の出会いが、破滅的な青春を加速させる。
1960年代の東京。裕福な家庭に育ちながらも、虚無感を抱える大学生の啓。彼はある夜、ボクシングジムで野心に満ちた不良少年、アキラと出会う。対照的な環境で育った二人だが、互いの内に秘めた孤独と渇望に引かれ合い、奇妙な友情で結ばれていく。啓はアキラの持つ野生的なエネルギーに魅了され、退屈な日常から逸脱していく。一方、アキラも啓の知性を利用し、裏社会でのし上がろうと画策。しかし、彼らの危険な関係は、やがて制御不能な暴力と裏切りの渦へと堕ちていく。破滅へと向かう二人の若者の姿を鮮烈に描いた、青春ノワールの傑作。
ネット上の声
- 暴力団の営業って多用だなあ~
- 少年院帰りの若者が恋人を追って上京し、堅気の仕事につこうとするが、現実の壁に阻ま
- 言葉よりも映像のつなぎ方で伝えるスタイル
- 61年製モノクロ作品
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間83分
- 監督恩地日出夫
- 主演夏木陽介
-
その美貌と才覚で男たちを翻弄し破滅へと導く、恐ろしくも魅力的な悪女を描いたサスペンス劇。
現代の東京。誰もが羨む美貌と知性を兼ね備えた女、冴子。彼女は、次々と裕福な男たちを虜にし、彼らの財産と社会的地位を巧みに奪い取っていく。彼女の完璧な計画の前に、男たちは為す術もなく転落。しかし、ある資産家を新たなターゲットにしたことで、彼女の周囲を嗅ぎまわる一人の刑事が現れる。冴子の過去に隠された秘密とは何か。彼女の真の目的とは。美しき仮面の下に隠された悪女の本性が暴かれようとするとき、物語は予測不能な結末へと突き進む。
- 製作年1963年
- 製作国日本
- 時間89分
- 監督恩地日出夫
- 主演団令子
-
借金苦から衝動的にバス放火事件を起こした男。絶望の淵で彼が見たものとは。実際の事件を基に人間の心の闇と再生を描く社会派ドラマ。
1980年、新宿西口バスターミナル。事業に失敗し、多額の借金を抱えた男が、追い詰められた末に高速バスに放火。6人が死亡する大惨事を引き起こしてしまう。彼はなぜ、無関係な人々を巻き込む凶行に及んだのか。事件に至るまでの彼の孤独と絶望、そして社会からの孤立。逮捕後の取り調べで明らかになる、あまりにも痛ましい犯行動機。ひとりの人間が社会の片隅で絶望し、罪を犯すまでの軌跡と、その後の償いの道を描いた衝撃の実録ドラマ。
ネット上の声
- ●生きてみたいもう一度 新宿バス放火事件(1985年日本
- 下の人、レビューはちゃんと映画見て書け↓
- ☆追悼・恩地日出夫監督
- すごくよかった
ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国日本
- 時間126分
- 監督恩地日出夫
- 主演桃井かおり
-
雄大な四万十川の流れと共に生きる少年。その瞳に映る、生命の輝きと家族の絆の物語。
昭和30年代、高知県の四万十川流域。豊かな自然に囲まれて暮らす、感受性豊かな少年・アツシ。川での魚捕り、村の祭り、そして厳格ながらも愛情深い父との交流。彼の目を通して描かれるのは、きらめくような日々の営みと、そこで生きる人々の姿。時代の移ろいの中で、少年が経験するささやかな喜びと哀しみ。雄大な川の流れのように、ゆっくりと、しかし確実に成長していくアツシの心の軌跡。
ネット上の声
- ◎これは「鉄塔武蔵野線」「絵の中の僕の村」同様、けっこう印象に残っている作品
- 南国土佐を悠久と流れる四万十川、その川べりで暮らす出稼ぎの父と雑貨屋を女手ひとつ
- おそらく、1959年頃の四国、四万十川周辺の貧乏な村で、貧乏な雑貨屋を営む小林
- ドラマでやった伊崎充則主演の「四万十川 あつよしの夏」の方が印象に残ってる
ヒューマンドラマ
- 製作年1991年
- 製作国日本
- 時間111分
- 監督恩地日出夫
- 主演樋口可南子
-
「ザ・スパイダースのゴーゴー向う見ず作戦」の倉本聰がシナリオを執筆し、「めぐりあい(1968)」の恩地日出夫が監督したドキュメンタリー・タッチの青春もの。撮影は「喜劇 駅前火山」の黒田徳三。
ネット上の声
- 戦争から遠く離れて
- 話と古い街並みが興味深い
- 話と古い街並みが興味深い
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督恩地日出夫
- 主演伊丹十三
-
はるかな未来。育英都市アタラクシアに暮らす少年・ジョミーは14歳の成人検査で新人類ミュウと判定されてしまう。しかしジョミーは、ミュウの同胞によって救出。真実を知ったジョミーは指導者ソルジャー・ブルーの遺志を継ぎ、ミュウを引き連れ地球を目指す。
ネット上の声
- 『ちひろさん』に原作の大判コミックが出てきたので思い出し、それメルカリで買って読
- 【再鑑賞】人生初の劇場版アニメ(📼レンタルビデオ店で借りた)にして人生ベストの物
- 原作知らないのですが、この規模感の作品を120分にまとめるの凄いです、さすが東映
- 「生まれた場所を変えられない以上、私自身も変えられない」
アニメ
- 製作年1980年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督恩地日出夫
- 主演井上純一
-
ネット上の声
- ルノー・ベルレー、「愛ふたたび」に次いで2作目の日本映画出演
- 製作年1972年
- 製作国日本
- 時間102分
- 監督恩地日出夫
- 主演ルノー・ヴェルレー
-
ガンのために余命いくばくもない娘の短い一生と、彼女を暖かく見守る夫と母の愛情を描く。原作は橋田寿賀子のテレビ・ドラマ「愛といのち」。脚本・監督は「恋の夏」の恩地日出夫、撮影は「狼の紋章」の上田正治がそれぞれ担当。
ネット上の声
- 橋田寿賀子の原作を恩地日出夫が脚色監督した
- 角ゆり子が団令子に似てるような気がするW
- 数少ない角ゆり子の主演作
恋愛
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間87分
- 監督恩地日出夫
- 主演角ゆり子
-
「若い狼」の恩地日出夫が脚本・監督する社会ドラマ。撮影は「椿三十郎」の小泉福造。
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間87分
- 監督恩地日出夫
- 主演白川由美