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歌人・中城ふみ子の壮絶な生涯。病魔に侵されながらも、燃え尽きるまで歌を詠み続けた魂の軌跡。
戦後間もない日本。二人の子を持つ母であり、歌人である中城ふみ子。夫との冷え切った関係に悩みながらも、短歌に情熱を注ぐ日々。そんな彼女を襲った乳癌という過酷な宣告。手術、そして夫の裏切りによる離婚。次々と押し寄せる絶望のなか、ふみ子は自らの命を燃やすように歌を詠み始める。女性としての苦悩、母としての愛、そして生への渇望。死の影が迫るなかで紡がれる彼女の歌は、やがて多くの人々の心を揺さぶっていく。女優・田中絹代が監督として描いた、一人の女性の壮絶な生き様。
ネット上の声
- 癌がテーマの作品って結構あると思うけど、こんなに悲しくなったのは初めてです
- 昭和女の悲劇。 意に沿わぬ結婚。夫の浮気。女手での子育て。そして乳...
- 札幌大通公園 雨の日の豊平バス停
- 乳癌で乳房を取ることになった歌人が、死を受け入れる過程で母/妻としての自我より、
ヒューマンドラマ
- 製作年1955年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督田中絹代
- 主演月丘夢路
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売春防止法施行後の日本。社会の片隅で、元娼婦たちが再起をかけて生きる姿を描く、魂の群像劇。
1958年、売春防止法が施行された日本。行き場を失った元娼婦たちが、更生施設「慈光寮」に集められた。主人公の邦子もその一人。過去を捨て、新たな人生を始めようと決意する彼女たちを待っていたのは、世間の厳しい偏見と、拭い去れない過去の記憶だった。施設内での人間関係、社会復帰への焦り、そして再び夜の世界へ戻ろうとする仲間。困難な現実にもがきながらも、懸命に自らの尊厳を取り戻そうとする女性たちの姿を力強く描いた、田中絹代監督による社会派ドラマ。
ネット上の声
- フェミニズム映画というともすれば雑な括りすら憚られるほど作家性と娯楽性の両立がな
- 女性映画だけど、溝口とは女の汚さや欲を描いた点で違うのかな、、?まさかの淡島千景
- 「売春」ばかりが言及されて「買春」する方の存在は透明化されるのって現代にも通じる
- フェミニズムの観点で意義のある作品だとは思うが、映画として面白かったかと言われる
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督田中絹代
- 主演原知佐子
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終戦間もない古都・奈良を舞台に、三姉妹の恋模様を温かく描く。揺れ動く心と家族の絆の物語。
舞台は終戦から数年が経った古都・奈良。父と暮らす美しい三姉妹、長女の千鶴、次女の綾子、三女の節子。穏やかな日々の中、彼女たちの心を揺さぶる恋の予感。特に、未亡人である長女・千鶴に想いを寄せる男性と、そんな彼に惹かれる三女・節子の間で、繊細な感情が交錯。伝統的な価値観と新しい時代の息吹の中で、それぞれの幸せを模索する姉妹たち。彼女たちが見つけ出す、ささやかで温かい愛の形。
ネット上の声
- 小津タッチの佳作
- 666は恋の暗号
- 棒読みのような台詞は役者が下手ということではなく家族や親しい身内との会話は感情的
- ▪︎小津が撮る予定だったけど田中絹代に譲った作品(脚本は小津と斎藤良輔)、監督第
ヒューマンドラマ
- 製作年1955年
- 製作国日本
- 時間102分
- 監督田中絹代
- 主演笠智衆
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田中絹代の第一回監督作品で、朝日新聞に連載された丹羽文雄の原作を、「日本の悲劇」の木下恵介が脚色している。撮影は「明日はどっちだ」の鈴木博、音楽は「南十字星は偽らず」の斎藤一郎の担当。キャストは「蟹工船」の森雅之、「地の果てまで」の久我美子、「東京物語」の香川京子、「お母さんの結婚」の加島春美、「雨月物語」の田中絹代などである。
ネット上の声
- 木下+成瀬対溝口 仁義なき代理戦争?
- 豪華すぎるゲスト出演者たち!
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督田中絹代
- 主演森雅之
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今東光の原作を「江戸っ子繁昌記」の成澤昌茂が脚色。「女ばかりの夜」の田中絹代が監督した悲恋もの。撮影は「人間の条件 完結篇」の宮島義勇。
ネット上の声
- 溝口の系統の女の重苦しさは上手だけど、きっかけたる仲代達矢と有馬稲子のロマンスが
- お吟の美しさと衣装の華やかさで最後まで見たが、高山右近とのラブストーリーはそこま
- 主人公のお吟が情熱的、利休や母親、侍女はお吟のために一生懸命なのに右近がヘタレ
- 現代の我々には、なかなか理解し難い時代の人間関係(主従、親子、男女…)
時代劇
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間101分
- 監督田中絹代
- 主演有馬稲子
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満州国皇帝溥儀の弟、溥傑氏の妃として波乱の半生を送ってきた愛新覚羅浩の自伝の映画化。「野火」の和田夏十が、脚本を書き「乳房よ永遠なれ」以来、久しぶりに田中絹代が監督した。撮影は「かげろう絵図」の渡辺公夫。
ネット上の声
- なにか強烈に記憶にのこるというタイプの作品ではないが、さすがと言うべき田中絹代の
- 今までの幾多の戦争の歴史があるにも関わらず、中立や戦わないことを現実的じゃないっ
- 田中絹代さんの監督作品初めて見たかも?劇中人物の虐げられっぷりとガッツが勝手に俳
- これを4K修復するなら溝口健二の『楊貴妃』こそ4K修復すべきとか田中絹代の監督作
ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督田中絹代
- 主演京マチ子