全4作品。フィリップ・ハース監督が制作した映画ランキング

一人の天才トレーダーが、英国の名門銀行を一夜で破綻させた。欲望と転落を描く衝撃の実話。

1990年代、シンガポールの金融市場。英国の名門ベアリングズ銀行から派遣された若きエリート、ニック・リーソン。彼は驚異的な利益を上げ「マネー・マン」と称賛されるが、部下の失敗を隠蔽するための不正取引に手を染める。一つの嘘が次なる嘘を呼び、損失は雪だるま式に膨張。栄光の頂点から破滅のどん底へ。男の欲望が巨大銀行を飲み込むまでの、金融界の闇を暴き出すスリリングな物語。

ヴィクトリア朝の英国貴族の館。昆虫研究に没頭する男が足を踏み入れたのは、美しくも退廃的な背徳の世界。

19世紀、ヴィクトリア朝時代のイギリス。南米探検から無一文で帰国した貧しい生物学者ウィリアムは、裕福なアラバスター家に家庭教師として雇われる。彼はその家の美しい長女ユージェニアと恋に落ち結婚、華やかな貴族社会の一員となる。しかし、昆虫研究に没頭する彼の目は、一族に漂う奇妙な閉塞感と、その裏に隠された秘密に気づき始める。昆虫の生態を観察するかのように、彼は人間社会の偽善と欲望、そして近親相姦という禁断のタブーを暴き出していく。この背徳の館で、彼の理性は保たれるのか。