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虐待された幼い兄妹を施設へ送る任務。無骨な若い警官と心を閉ざした子供たちの、イタリアを縦断する魂の旅路。
舞台は現代イタリア。若いカラビニエーレ(国家憲兵)のアントニオは、母親に売春を強要されていた11歳の少女ロゼッタと、その弟ルチアーノをシチリアの孤児院へ送る任務を命じられる。単なる移送のはずだった旅は、行く先々の施設に受け入れを拒否され、予期せぬものへと変わっていく。大人を信じられない兄妹と、任務と良心の間で揺れるアントニオ。三人の間に芽生える束の間の絆と、イタリアの美しい風景とは対照的な社会の現実。彼らの旅の終着点はどこなのか。
ヒューマンドラマ
- 製作年1992年
- 製作国イタリア,フランス,スイス
- 時間116分
- 監督ジャンニ・アメリオ
- 主演エンリコ・ロー・ヴェルソ
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15年の空白を経て、障害を持った息子と初めて対面した父親の葛藤を描くヒューマン・ドラマ。監督・脚本は「いつか来た道」のジャンニ・アメリオ。共同脚本は「輝ける青春」のサンドロ・ペトラリアとステファノ・ルッリ。撮影は「いつか来た道」のルカ・ビガッツィ。音楽も「いつか来た道」のフランコ・ピエルサンティ。出演は「ピノッキオ」のキム・ロッシ・スチュアート、「スイミング・プール」のシャーロット・ランプリング、これが映画デビューとなるアンドレア・ロッシ、「炎の戦線エル・アラメイン」のピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。2004年ヴェネチア国際映画祭3部門(パジネッティ賞ほか)など受賞。
ネット上の声
- 杖を捨てて何故感動したのかよく分かってない
- 俳優3人の最高の演技に心が震えた
- いばらの道にも人生の価値がある
- これは・・・理解度の問題ですね
ヒューマンドラマ
- 製作年2004年
- 製作国イタリア,フランス,ドイツ
- 時間111分
- 監督ジャンニ・アメリオ
- 主演キム・ロッシ・スチュアート
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2024年・第81回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。「イタリア映画祭2025」(2024年5月1~6日=東京・有楽町朝日ホール/5月10、11日=大阪・ABCホール)上映作品。
ヒューマンドラマ
- 製作年2024年
- 製作国イタリア
- 時間104分
- 監督ジャンニ・アメリオ
- 主演アレッサンドロ・ボルギ
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詩人と若き恋人、二人を引き裂く偏見。1960年代イタリアを揺るがした、一大スキャンダルの裁判劇。
1960年代のイタリア。高名な詩人であり劇作家のアルド・ブライバンティ。彼にはエットーレという若き教え子であり、恋人がいた。しかし、二人の関係を認めないエットーレの家族が、アルドを「洗脳罪」というファシスト時代の悪法で告発。社会から断罪されるアルド。このスキャンダラスな裁判の裏に隠された、同性愛への差別と偽善を暴こうと、一人のジャーナリストが立ち上がる。法廷を舞台に、愛と自由の意味を問う、衝撃の実話。
ネット上の声
- 【イタリアの詩人、劇作家、演出家、蟻の生態学者として知られるアルド・ブライバンティが、同性愛者を裁く法律が存在しない国で、権力が作り出した教唆罪に問われても、人間の尊厳を失わない姿が印象的な作品。】
- 人は自分とは違う得体の知れない物に対して、無知が故の不安・恐怖を抱...
- イタリアのファシズムを扱う映画はとにかく残酷で暗い。元が実話だから...
- ◎蟻が運ぶプラトン愛を破壊する母性と国家権力
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国イタリア
- 時間140分
- 監督ジャンニ・アメリオ
- 主演ルイジ・ロ・カーショ
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信念に基づき、死刑反対のため孤独な闘いを繰り広げる裁判官の姿を描いた社会ドラマ。シチリア出身の作家レオナルド・シャーシャ(89年死去)の同名小説を、社会派闘士としても知られた「荒野の用心棒」「予告された殺人の記録」の名優ジャン=マリア・ヴォロンテ(94年死去)の主演、『心のいたみ』(特別上映のみ)、「小さな旅人」のジャンニ・アメリオの監督で映画化。
ヒューマンドラマ
- 製作年1990年
- 製作国イタリア
- 時間114分
- 監督ジャンニ・アメリオ
- 主演ジャン・マリア・ヴォロンテ
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シチリア島から大都市へやって来た兄弟の物語を、1958年から1964年まで各年の6章構成で描くドラマ。監督は「小さな旅人」のジャンニ・アメリオ。出演は、エンリコ・ロ・ヴェルソ、フランチェスコ・ジェフリッダほか。1998年ベネチア映画祭金獅子賞受賞作。
ネット上の声
- 兄弟の絆と運命
- 人生ってわからんものです
- ベネチア国際映画祭の金獅子賞受賞作
- ある種の愛情の姿を、肯定も否定もせずただそのまま映した映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1998年
- 製作国イタリア
- 時間124分
- 監督ジャンニ・アメリオ
- 主演エンリコ・ロー・ヴェルソ
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「異邦人」「反抗的人間」などで知られるノーベル文学賞作家アルベール・カミュの遺稿で、没後30年以上を経て発見され、未完のまま1994年に出版された「最初の人間」を映画化。監督はイタリアの名匠ジャンニ・アメリオ。1957年夏、年老いた母を訪ねて故郷のアルジェリアに戻った40代の小説家コルムリは、フランスから独立を求めるアルジェリア人と政府の間に戦火が広がっていた1910年代に過ごした少年時代を回想する。親戚や恩師、そして懸命に働き、一家を支えた若き日の母。地中海を臨む美しい大地で、自らの生い立ちを振り返り、フランスとアルジェリアの和解のためにできることを模索していたコルムリの追憶の旅を描く。
ネット上の声
- 「貧しい子ども時代」はカミュの財産だった
- たぶん、魅力的でかつ考えさせる映画です
- 誰でも「最初の人間」になれる。
- 陽光と碧い海そして異邦人
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国フランス,イタリア,アルジェリア
- 時間105分
- 監督ジャンニ・アメリオ
- 主演ジャック・ガンブラン
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「小さな恋人」「家の鍵」「最初の人間」などで知られるイタリアの名匠ジャンニ・アメリオが、母の死が原因で不仲になっていた父と娘が、父の隣家の家族に起こった事件をきっかけに、関係を見つめなおしていく姿を描いた人間ドラマ。南イタリアのナポリで、かつて家族と暮らしたアパートに、いまはひとりで暮らす元弁護士のロレンツォ。娘のエレナはアラビア語の法廷通訳で生計を立てるシングルマザーだが、母の死が父による裏切りのせいだと信じ、いまも父を許せずにいた。ロレンツォは気難しいところがあるものの、最近は隣家の若い夫婦と彼らの子どもと仲良くなり、擬似家族のような関係になっていた。しかし、そんな平穏な日々が、ある事件によって突然幕を閉じてしまう。ロレンツォ役の主演レナート・カルペンティエーリが、イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダビッド・デ・ドナテッロ賞などで主演男優賞を受賞。日本では「イタリア映画祭2018」で「世情」のタイトルで上映されている。
ネット上の声
- 本気で心底、この主人公が嫌い
- 観るべきは感情の機微だけ。
- 悪くはないけど
- イタリアの巨匠ジャンニ・アメリオ監督の『家の鍵』に感動したので、続けてもう1本で
ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国イタリア
- 時間108分
- 監督ジャンニ・アメリオ
- 主演レナート・カルペンティエリ