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20世紀初頭のシチリア島を舞台に、そこに生きる人々の愛と死、幻想と現実を詩的に描く、4つの物語からなるオムニバス叙事詩。
舞台は20世紀初頭、神話と現実が混在するイタリア・シチリア島。ノーベル賞作家ピランデッロの故郷を巡る旅のように、4つの物語が紡がれる。嫉妬に狂う夫に甕(かめ)に閉じ込められた男の悲喜劇。アメリカから帰郷し、母との再会を夢見る男の旅路。満月の夜に狼に変身すると信じる農民の苦悩。村人たちの対立と和解。シチリアの乾いた大地と灼熱の太陽の下、迷信深くも生命力にあふれた人々が織りなす、愛、憎しみ、生、そして死。それぞれの物語が、人生の不条理さと根源的な美しさを詩情豊かに映し出す、壮大な映像絵巻。
ネット上の声
- 首に鈴をつけ涼やかな鈴音を奏でながら空を舞うカラス🐦⬛˒˒
- 混沌(カオス)の世界に生きる人々の強さ
- イタリア落語「カオスシチリア噺」
- 鈴の音が呼び起こす、四つの寓話
家族、 ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国イタリア
- 時間187分
- 監督パオロ・タヴィアーニ
- 主演マルガリータ・ロサーノ
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20世紀初頭のアメリカ、映画の都へ。イタリアから渡った兄弟が、壮大な映画セット建設に夢を懸ける、愛と芸術の物語。
舞台は20世紀初頭のイタリアとアメリカ。教会修復を家業とするニコラとアンドレアの兄弟。父との対立をきっかけに、新天地アメリカへ渡ることを決意。彼らの夢は、映画監督D・W・グリフィスの超大作『イントレランス』の巨大セット建設への参加。しかし、言葉の壁や文化の違い、そして兄弟間の愛憎が彼らの前に立ちはだかる。華やかな映画界で成功を掴みかける二人。だが、第一次世界大戦の暗い影が、彼らの運命を大きく揺るがし始める。
ネット上の声
- 聖堂の修復に携わる建築士の息子ニコラとアンドレア
- 『イントレランス』製作の舞台裏
- ラストまでの流れで鳥肌
- 映画が人間を繋ぐ
ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国イタリア,フランス,アメリカ
- 時間118分
- 監督パオロ・タヴィアーニ
- 主演ヴィンセント・スパーノ
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1816年、ナポレオン没落後のイタリア王政復古時代。秘密結社のひとつ<気高い兄弟>に属すフルビオがようやく釈放された。農民を解放すべく南伊へ向う仲間たちは、彼の妹の密告により皆殺しに。アメリカへ逃亡せんとするフルビオの前に、生き延び、なおも革命に希望を託す青年アロンサンファンが……。タビアーニ兄弟が19世紀イタリアのある男の苦悩と悲劇を描く。
ネット上の声
- 字幕ないので何言ってるか1ミリも分からなかった
- タヴィアーニ兄弟監督・脚本による74年作品
- 備忘のために
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国イタリア
- 時間111分
- 監督パオロ・タヴィアーニ
- 主演マルチェロ・マストロヤンニ
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「父 パードレ・パドローネ」「サン★ロレンツォの夜」などのカンヌ受賞作で知られるイタリアの巨匠タビアーニ兄弟が、2012年・第62回ベルリン国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞したドラマ。実際の刑務所を舞台に本物の服役囚たちを起用し、シェイクスピアの戯曲「ジュリアス・シーザー」を演じることで起こる囚人たちの変化を描き出していく。ローマ郊外にあるレビッビア刑務所では、囚人たちによる演劇実習が定期的に行われており、ある年、シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」が演目に選ばれる。オーディションでブルータスやシーザー、キャシアスなどの役が次々と決まっていき、本番に向けて刑務所の至るところで稽古が行われる。すると囚人たちは次第に役と同化し、刑務所はローマ帝国の様相を呈していく。
ネット上の声
- 総ての人の心中に存在するブルータスとシーザー
- シーザーはイタリア語ではチェーザレ!
- ドラマ性のある異色のドキュメンタリー
- 虚と実のはざまに存在するもの。
劇団、 刑務所、 ドキュメンタリー
- 製作年2012年
- 製作国イタリア
- 時間76分
- 監督パオロ・タヴィアーニ
- 主演コジーモ・レーガ
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第二次大戦末期のイタリア。ナチスの命令に背き、解放軍を求めて村を脱出した人々の、希望と絶望が交錯する一夜の旅路。
1944年、第二次世界大戦末期のイタリア・トスカーナ地方。ドイツ軍は撤退の際、サン・マルティーノの村人たちに教会へ集まるよう命令。それは村もろとも爆破する非情な計画。この命令に疑念を抱いた一部の村人たちは、長老を中心に村を脱出し、迫り来るアメリカ解放軍を探す決断。星が降り注ぐ「サン・ロレンツォの夜」、彼らの命がけの旅が始まる。戦争の過酷な現実と束の間の安らぎ。希望を胸に歩き続ける人々の、幻想的で力強い一夜の物語。
ネット上の声
- 《サン・ロレンツォの日の夜に流れ星に願いをかけると叶う》
- 個人的にはよく判らなかった・・・
- ちょっと難しい映画に思えました
- 美しいトスカーナの哀しい歴史
ヒューマンドラマ
- 製作年1982年
- 製作国イタリア
- 時間107分
- 監督パオロ・タヴィアーニ
- 主演オメロ・アントヌッティ
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羊飼いの少年が、文盲と横暴な父から解放されるまでの壮絶な闘い。知識への渇望が運命を切り開く、衝撃の実話。
舞台は20世紀半ば、イタリア・サルデーニャ島の荒涼とした大地。少年ガヴィーノは、わずか6歳で学校を辞めさせられ、横暴な父の命令で羊飼いとしての過酷な生活を強いられる。孤独と暴力、そして無知の世界に閉じ込められた彼。しかし、兵役で島を出たことをきっかけに、彼は初めて文字と知識の世界に触れる。言葉を学ぶ喜び、そして父の支配から逃れたいという強い意志。それは、抑圧されてきた魂の解放を求める、長く険しい闘いの始まりだった。一人の人間が自らの力で運命を勝ち取っていく、感動の軌跡。
ネット上の声
- とある作家が父の支配を乗り越えるまで。ただそれだけなのだが、何故か...
- とある作家が父の支配を乗り越えるまで。ただそれだけなのだが、何故か...
- タヴィアーニ兄弟監督によるオイディプス神話
- 【賢者列伝】 暴れ猿の手を縛れ!
ヒューマンドラマ
- 製作年1977年
- 製作国イタリア
- 時間113分
- 監督パオロ・タヴィアーニ
- 主演オメロ・アントヌッティ
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陪審員席で再会した、かつて弄んだ女。罪の意識に苛まれた貴族が、彼女の救済と自らの魂の復活を懸けた旅路。
19世紀末、帝政ロシア。若き貴族ネフリュードフは、ある殺人事件の陪審員として法廷に立つ。被告席にいたのは、かつて彼が純真な心を弄び、その結果、娼婦にまで身を落とさせた女、カチューシャ・マスロワだった。自らの過ちが彼女の人生を狂わせたことを知り、激しい良心の呵責に苛まれるネフリュードフ。彼は判決に異を唱え、シベリアへの流刑が決まった彼女を救うため、全ての社会的地位と財産を投げ打つことを決意。彼女の赦しを請い、自らの魂を浄化するための、長く険しい贖罪の旅。その先に彼らが見出すものとは。
ネット上の声
- 実はイタリア映画
- 文豪トルストイの「復活」をタヴィアーニ兄弟が映画化
- ロシアの文豪トルストイの
- おら、子供のころ
ヒューマンドラマ
- 製作年2001年
- 製作国イタリア,フランス,ドイツ
- 時間187分
- 監督パオロ・タヴィアーニ
- 主演ステファニア・ロッカ
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栄華を捨て、神に仕える道を選んだ若き男爵。聖性を求める彼の魂の遍歴を描く壮大な物語。
18世紀、ナポリ王国。国王に仕え、輝かしい未来を約束された若き男爵セルジオ。しかし、婚約者の突然の自死をきっかけに、彼は自らの出生の秘密と向き合うことに。富も名誉もすべてを捨て、彼は修道士となり、俗世から離れた孤独な生活を開始。聖人として崇められるようになるが、彼の前に現れる数々の誘惑と試練。果たして彼は真の救済を見出すことができるのか。人間の信仰と葛藤を問う魂のドラマ。
ヒューマンドラマ
- 製作年1990年
- 製作国イタリア
- 時間114分
- 監督パオロ・タヴィアーニ
- 主演ジュリアン・サンズ
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トスカーナ地方の名家の4世代にわたる因縁を描くタビアーニ兄弟監督の大河ドラマ。ナポレオンの遠征隊の兵士と土地の娘の悲恋かに始まり、ベネディッテ家では身分違いの恋と兄との確執の歴史が繰り返されていく。その伝説を断ち切ろうと第二次大戦後に隠遁したマッシモを、現代の当主ルイジがトスカーナに訪ねるが……。
ネット上の声
- 時空を超えた愛の行方は…?
- ロミジュリみたいな話かと思ったらガッツリ「お金」についての話で、金銭が齎す繁栄と
- 記憶が殆んど無いが、結構ファンタジックな感じで、タヴィアーニ兄弟の中でも上の方の
- トスカーナ地方のベネディット家に受け継がれた呪われた伝説
ヒューマンドラマ
- 製作年1993年
- 製作国イタリア,フランス,ドイツ
- 時間118分
- 監督パオロ・タヴィアーニ
- 主演クラウディオ・ビガリ
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イタリアの名匠タビアーニ兄弟の弟パオロ・タビアーニが兄ビットリオの死後初めて単独でメガホンをとり、ノーベル賞作家の遺灰を運ぶ波乱万丈な旅の行方を、美しいモノクロ映像と鮮烈なカラー映像を織り交ぜながら描いたドラマ。
1934年にノーベル文学賞を受賞した文豪ルイジ・ピランデッロは自分の遺灰を故郷シチリアへ移すよう遺言を残すが、独裁者ムッソリーニは彼の名声を利用するため遺灰をローマに留め置いてしまう。戦後、ピランデッロの遺灰はようやくシチリアへ帰還することになり、シチリア島特使がその重要な役目を命じられる。しかし、アメリカ軍の飛行機に搭乗拒否されたり、遺灰の入った壺がどこかへ消えてしまったりと、次々とトラブルが起こり……。
エピローグには、ピランデッロの遺作「釘」を映像化した短編を収録。2022年・第72回ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した。
ネット上の声
- 歴史背景とルイジ・ピランデルロを知らずに見ても楽しめないと思う
- なんとなくお話(エピソード)が足りないようで、物足りない。
- 【1936年に亡くなったノーベル賞作家ピランデッロの死、火葬、ローマで壺内へ埋葬される様を描いた作品。希望通りにシチリアの海に散骨されるシーンでモノクロからカラーに代わるシーンは、美しい。】
- 映像作家としてのタビアーニ監督の、卓越した映像感覚と語り口を十二分に堪能できる一作
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国イタリア
- 時間90分
- 監督パオロ・タヴィアーニ
- 主演ファブリツィオ・フェラカーネ