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共産主義末期のポーランド、巨大団地に住む人々が直面する「十戒」をモチーフにした10の道徳的ジレンマ。
舞台は1980年代、共産主義体制が終焉を迎えつつあるポーランドの首都ワルシャワ。巨大なコンクリートの集合住宅に暮らす、ごく普通の人々。彼らはある日突然、愛、死、信仰、裏切りといった、人生を揺るがす根源的な問題に直面する。「神の存在を信じるか」「人を殺してはならないのか」「隣人のものを欲してはならないのか」。旧約聖書の「モーセの十戒」を現代に置き換え、答えのない道徳的ジレンマに苦悩する人々の姿を、静謐かつ鋭い眼差しで描く10の物語。巨匠クシシュトフ・キエシロフスキーが問いかける、人間の魂の記録。
ネット上の声
- 10話全部観終わった後の余韻がすごい。一つ一つの話が重厚で、人生について考えさせられる。これはただのドラマじゃない、映画史に残る傑作だと思う。
- 星5じゃ足りない。
- テレビシリーズとは思えないクオリティ。全体的に暗いけど、人間の本質を突いてくる感じがたまらない。
- 同じ団地に住む人々の、聖書の十戒をテーマにした物語。観るのに時間はかかったけど、間違いなく生涯ベスト級の作品。観てよかった。
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国ポーランド,ドイツ
- 時間567分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演クリスティナ・ヤンダ
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偶然の出会いが孤独な魂を結びつける、現代ジュネーブを舞台にした運命と友愛の物語。
舞台は現代のスイス、ジュネーブ。心優しいモデルのヴァランティーヌが、車で犬をはねてしまった偶然の事故。それが、飼い主である孤独な元判事との出会いのきっかけ。他人の電話を盗聴して過ごす彼の歪んだ日常。しかし、世代も価値観も異なる二人の交流は、互いの心に変化をもたらし、見えない糸で結ばれた人々の運命を交錯させる。彼らの関係が導く、予期せぬ結末。
ネット上の声
- 【「博愛」をテーマにした作品。ラストのシーンは前2作の主人公、今作のヴァランティーヌとオーギュストの姿も映されている。 クシシュトフ・キェシロフスキ監督の遺したメッセージを感じる作品。】
- 『トリコロール』三部作もついにラストの『赤の愛』🤩犬を轢いてしまったことから始ま
- トリコロール3部作の中で、一番好きだな
- 愛に始まり愛に終わる三部作の完結編
ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国フランス,ポーランド
- 時間96分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演イレーヌ・ジャコブ
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郵便局員の青年トメクは、毎晩向かいのアパートに住む年上の女性マグダを覗き見していた。ある日、トメクが届けた偽の為替通知書を手に郵便局を訪れたマグダは、詐欺師呼ばわりされてしまう。責任を感じたトメクは、マグダを追いかけ自分の罪を告白する。「トリコロール」三部作で知られるポーランドの巨匠クシシュトフ・キエシロフスキー監督のTVシリーズ「デカローグ」第6話のロングバージョン。
ネット上の声
- ヒッチコックの「 裏窓 」みたいだけど、こちらの方がずっと背徳的でワクワクする
- “純愛”を騙る全ての映画たちへ
- 切なさがこみ上げてくる・・・
- 『愛に関する短いフィルム』
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国ポーランド
- 時間87分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演オルフ・ルバシェンク
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ポーランドの巨匠クシシュトフ・キエシロフスキー監督のTVシリーズ「デカローグ」第5話のロングバージョン。青年ヤツェックは、ある日衝動的にタクシー運転手を殺害する。彼の裁判を担当する弁護士ピョートルは、殺人のあった日に弁護士試験に合格していた。ドキュメンタリー監督として活躍してきたキエシロフスキーが、1人の男の殺人から死刑執行までを描いたドキュメンタリー・タッチの作品。
ネット上の声
- 元々、「デカローグ」の中のエピソードだったらしく、それを単体の作品として再編集し
- 「モーゼの十戒」をイメージし全10話の1話完結型で構成したTVシリーズ『デカロー
- 配信されなさすぎて愛に関する短いフィルムとセットで購入、鑑賞
- 本作は少し前に、『愛に関する短いフィルム』とセットで購入
ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国ポーランド
- 時間85分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演ミロスワフ・バカ
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交通事故で夫と娘を失った女性。過去を捨て「自由」を求める彼女の、絶望と再生を描く魂の物語。
著名な作曲家の夫と最愛の娘を、突然の交通事故で同時に失ったジュリー。奇跡的に一人生き残った彼女は、耐え難い喪失感から、過去との一切の関係を断ち切ることを決意する。夫との思い出が詰まった家や楽譜を全て手放し、パリのアパートで誰とも関わらず、完全に「自由」な孤独の中で生きようとする。しかし、夫が遺した未完の交響曲の旋律や、夫の秘密を知る人物の出現が、閉ざしたはずの彼女の心を激しく揺さぶる。青の映像美と心をえぐる音楽。過去から逃れようとする彼女が、絶望の果てに見つけ出す新たな生とは。
ネット上の声
- 【”過去の愛ある生活からの訣別”青を基調にした映像と、ジュリエット・ピノシュの抑制した演技が印象的な作品。】
- 巨匠が残した芸術品。第一幕の幕開け。
- 過去をどう背負って生きるか
- おおっ。映像が美しい☆3.5
孤独、 恋愛、 ヒューマンドラマ
- 製作年1993年
- 製作国フランス,ポーランド,スイス
- 時間99分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演ジュリエット・ビノシュ
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ポーランドとフランス、同じ顔を持つ二人の女性。見えない糸で結ばれた、魂の共鳴を描く幻想的な物語。
1990年代、ポーランドのワルシャワとフランスのパリ。全く同じ容姿、同じ名前、同じ音楽の才能を持つ二人のベロニカ。互いの存在を知らぬまま、それぞれの日々を送る二人。しかし、心の奥底で感じる不思議な感覚。喜びや悲しみが、時空を超えて共鳴し合う。ある日、ポーランドのベロニカに訪れる運命の選択。その決断が、遠いパリのベロニカの人生に予期せぬ影響を及ぼすことに。魂の片割れの存在がもたらす、切なくも美しい奇跡の物語。
ネット上の声
- 【抒情性高き、スピリチュアルな物語。”ベロニカ”を演じたイレーヌ・ジャコブの美しさと、全編を彩る美しくも哀しきトーンの音楽が、作品の趣を高めています。】
- 初鑑賞でしたが、若い頃の映画がまだ手に届かない存在だった憧れを思い起こさせる映画
- 神の手に操られた人形劇だったのかも知れない
- もし踊れなければ、蝶になり飛び立てばよい
ヒューマンドラマ
- 製作年1991年
- 製作国フランス,ポーランド
- 時間97分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演イレーヌ・ジャコブ
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8mmカメラを手にした平凡な男。記録への情熱が、彼の日常と運命を狂わせる社会派ドラマ。
1970年代、共産主義体制下のポーランド。娘の誕生を機に8mmカメラを購入した工場労働者フィリップ。ささやかな記録のつもりが、やがて映像制作の魅力にのめり込んでいく。会社の依頼で記録映画を撮り、コンクールで入賞。彼の才能は周囲に認められるが、真実を映し出すカメラは、時に家族や職場との間に深刻な亀裂を生む。表現の自由と社会的責任、芸術への情熱と家庭生活。その狭間で揺れ動く男が直面する、痛みを伴う選択。
ネット上の声
- ポーランド映画、あなどるなかれ 実は「映画哲学」。 ― あれよあれよと云う間に、映画製作の世界にハマって 〜転落していく映画人の可笑しみを通して。
- 自分の夢と平穏な生活は両立出来るのか
- 過去を生きる男と今を生きる女
- そしてカメラマニアは愛に帰る
ヒューマンドラマ
- 製作年1979年
- 製作国ポーランド
- 時間112分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演イェジー・シュトゥル
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性的不能を理由にフランス人の妻ドミニクから離婚を迫られ、追い出されたポーランド人の美容師カロル。異国フランスのパリで、フランス語も話せず途方に暮れていた彼は同郷のポーランド人、ミコワイと知り合い彼の協力でどうにかポーランドへ帰ることができた。カロルは兄の元に身を寄せ、そこで事業をはじめてポーランドの自由化の波にうまく乗って土地の売買で成功を収める。だが、妻だったドミニクをどうしても忘れられない彼は、自分の死を装い、全財産を譲るという罠を仕掛けて彼女をポーランドへ呼び寄せる計画を実行に移す…。
ネット上の声
- 【性的不能のために妻に去られた男が求めた”平等な関係性”。シニカルで、エロティックでそこはかとなく可笑しい作品。コミカル要素を絡めながら、平等な夫婦愛の再構築を求めた男の姿が印象的な作品でもある】
- この監督の映画わからない人、可哀想です。
- 普遍的な愛情はまた複雑で・・・☆3.0
- 巨匠が残したエッジの異なる芸術品
ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国フランス,ポーランド
- 時間92分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演ズビグニエフ・ザマホフスキ
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父の希望で医師を目指し、医大に通う青年ビテク。父の死の知らせを受けた彼は、首都ワルシャワへ向かう決心をしたが、ワルシャワ行きの列車は今まさに出発しようとしていた。偶然によって変わるビテクの3つの運命を、ドキュメンタリー監督として長く活躍してきたポーランドの巨匠クシシュトフ・キエシロフスキー監督が描いた画期的な作品。
ネット上の声
- ポーランドの面白いオムニバス風の物語!!
- 三通りの運命
- キエシロフスキが描く運命は神話的な宿命ではなく、都市の片隅にいる若者が「列車に乗
- 冒頭に脈絡のない映像が断片的に流れる、病院で血だらけのまま引きずられる人、引っ越
ヒューマンドラマ
- 製作年1982年
- 製作国ポーランド
- 時間122分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演ボグスワフ・リンダ
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1996年、54歳の若さで生涯を閉じたポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督の劇場初公開作。夫の死を受け入れられない妻の姿を描き、フランソワ・オゾンの「まぼろし」を彷佛とさせる物語「終わりなし」。
ネット上の声
- 今では、よくあるジャンルだろうけど!
- 死後、妻を見守る夫の思い
- 1980年代のポーランド🇵🇱は自由化への動きが始まるものの1981年に政府による
- キェシロフスキ作品は『トリコロール/青の愛』だけを観ていて今作が二作目
ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国ポーランド
- 時間109分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演グラジナ・シャポーフスカ
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ポーランドの巨匠クシシュトフ・キエシロフスキーが1976年に手掛けた作品。3年の刑期を終えて出所したばかりの青年。小さな町で新たな生活を始めた彼には「女、子供、マイホーム」というささやかな夢があったが、現実は厳しく……。ポーランド政府の検閲によって製作当時は上映が差し止められ、1980年に初めて一般公開された。主演は「アマチュア」「トリコロール/白の愛」など多くのキエシロフスキー作品に出演するイェジ・シュトゥル。
ネット上の声
- どうしたらデブのように死ねるのか?
- 後期のキェシロフスキ監督は幻想的な映画にもなっていきますが、初期は社会派のリアリ
- 誰か私よりいいレビュー書いてください!
- 草原を疾走する馬
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国ポーランド
- 時間82分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演イェジー・シュトゥル
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1976年、ポーランド中東部の工業都市ラドムの労働者たちが、食料品の高騰を理由に暴動を起こした。やがてポーランド中に広がった暴動の様子を、ポーランドが生んだ名匠クシシュトフ・キエシロフスキー監督がドラマ化。1981年に製作されたが、事件の真相を浮き彫りにした同作は政府の検閲によって上映禁止となり、その後も劇場公開されることはなかった。キエシロフスキー監督死後の1996年にテレビ放映された。
ヒューマンドラマ
- 製作年1981年
- 製作国ポーランド
- 時間74分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演---
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「トリコロール」3部作などで知られるポーランドの巨匠クシシュトフ・キエシロフスキーが1975年に発表した自伝的作品。映画 演劇技術学校で学び、衣装係の仕立屋として働くことになった青年ロメクの理想と厳しい現実を描く。マンハイム国際映画祭でグランプリに輝くなど国内外の映画祭で高い評価を受け、キエシロフスキーの出世作となった。出演はアンジェイ・ワイダ監督作「大理石の男」のミハウ・タルコフスキほか。
ネット上の声
- スタイルの確立
- 舞台演劇の持つ魔力とその魔力に魅せられれば魅せられるほどに絶望してしまうような舞
- 表舞台に立ってる人が面倒くて裏方の方が熱意もってるのはどの業界もありそう
- 文字通りの「舞台裏」を描くドキュメントタッチの作品
ヒューマンドラマ
- 製作年1975年
- 製作国ポーランド
- 時間67分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演ユリウシュ・マフルスキ
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「トリコロール」3部作、「デカローグ」など数々の傑作を遺したポーランドの巨匠クシシュトフ・キエシロフスキーが1974年に手掛けたドキュメンタリー。妊娠をきっかけに20歳の学生と結婚することになった17歳の少女ヤチカの姿を追う。キエシロフスキーがドキュメンタリー作家として活躍していた時代の作品だが、ドラマ効果を出すためにかなりの演出が加えられている。クラクフ短編映画祭グランプリ受賞。
ネット上の声
- フィクションへと徐々に移行する期間にあったキェシロフスキによるテレビ用のドキュメ
- 幸せになってほしいけど最後の自分達とは違う人生歩んでほしいっていうのは流石に未熟
- 初夏の陽光あふれる公園や出産直後の高低差ありながらの親密なコンタクトの、流動的で
- 17歳で妊娠、結婚、出産を迎えるカップルを追ったキェシロフスキ監督のドキュメンタ
ドキュメンタリー
- 製作年1974年
- 製作国ポーランド
- 時間52分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演---
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「トリコロール」三部作で知られるポーランドの巨匠クシシュトフ・キエシロフスキー監督。本作は、ドキュメンタリー監督として活躍していたキエシロフスキーによる初の劇場長編作。ポーランドの地方都市オレツコでの工場建設をめぐり、地元住民と工場運営側が対立。その狭間に立つ、オレツコ出身でありながら、工場の監督官に任命されたベトナシュの苦悩を描く。
ネット上の声
- ドキュメンタリーと劇映画の狭間で
- キェシロフスキらしくないかも
- キェシロフスキ監督作品5作品目
- これまたキェシロフスキの社会派ドキュメンタリー作家からドラマ監督への過渡期を感じ
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国ポーランド
- 時間104分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演フランシツェク・ピエツカ
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「トリコロール」3部作など多くの傑作を手掛けた名匠クシシュ トフ・キエシロフスキーが1973年に制作した短編ドラマ。ポーランドの小さな町で教師として働く男。別居中の妻と寄りを戻そうとワルシャワを訪れた彼は、ワルシャワ中央駅の地下道で彼女と再会するが……。妻役にアンジェイ・ワイダ監督作「コルチャック先生」のテレサ・ブジシュ=クシジャノフスカ。キエシロフスキー自らがナレーションを務めている。
ネット上の声
- 怒鳴り老婆、パネル、吃り地図、ウィンドウ女、パンチラガン見、絵の具かけ撒き、新聞
- キェシロフスキ監督が劇映画、プロの俳優を起用した初期の短編映画です
- ドキュメンタリーからキャリアをスタートさせたキエシロフスキ
- ドキュメンタリーを制作していた頃のキェシロフスキの短編
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国ポーランド
- 時間---分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演テレサ・ブジシュ=クシジャノフスカ
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「トリコロール」三部作で知られるポーランドの巨匠クシシュトフ・キエシロフスキー監督初期の作品。共産党員の男は、彼の党除名をめぐる委員会に出席。男は必死に除名不服を唱えるのだが……。実在した委員会や元共産党員を出演させ、当時の共産主義体制下にあったポーランドを再現。多くのドキュメンタリーを手がけてきたキエシロフスキー監督による、半ドキュメンタリー。
ネット上の声
- キェシロフスキのドキュメンタリーは、「煉瓦工」も本作も、一日の記録なのに、被写体
- キェシロフスキがドキュメントとフィクションの狭間で試行錯誤していた頃の中編
- 3つのドキュメンタリー
- 1982年 1月30日 都久志会館
ドキュメンタリー
- 製作年1975年
- 製作国ポーランド
- 時間47分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演---