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神への信仰か、友への愛か。閉ざされた修道院で、二人の女性の純粋な想いが悲劇を呼ぶ衝撃の実話。
舞台は、ルーマニアの丘に孤立する正教会の修道院。ドイツで働いていたアリーナが、唯一の家族であり愛する人、ヴォイキツァを連れ戻しにやって来る。しかし、幼い頃に同じ孤児院で育ったヴォイキツァは、今や神に身を捧げる修道女。アリーナの必死の説得も虚しく、ヴォイキツァは信仰と友情の間で揺れ動く。アリーナの常軌を逸した行動は、やがて「悪魔憑き」と見なされ、司祭による悪魔祓いの儀式へと発展。純粋な愛が狂信と衝突する時、取り返しのつかない結末が待つ。
ネット上の声
- 2005年にルーマニアで起きた教会の牧師や修道女たちによる悪魔払いによって起きた
- 2005年、ルーマニア正教会修道院で実際に起きた事件に想を得て(刊行された2冊の
- 2005年にルーマニアで実際に起きた悪魔祓いによる殺人事件を基にした映画
- 2005年、ルーマニアの「悪魔憑き事件」がモデルとなった実話ベースの作品
シスター、 ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国ルーマニア,フランス,ベルギー
- 時間152分
- 監督クリスティアン・ムンジウ
- 主演コスミナ・ストラタン
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多民族が暮らす静かな村に、ある日突然現れた外国人労働者たち。小さな亀裂が、やがて村全体を覆う巨大な分断へと変わる。
ドイツでの仕事を辞め、故郷であるルーマニア・トランシルヴァニア地方の多民族が共存する村に戻ってきたマティアス。彼は別れた妻との間に生まれた息子の教育や、年老いた父親の世話、そして元恋人との関係に悩む日々。そんな中、村のパン工場が人手不足を補うためにスリランカから外国人労働者を雇い入れたことをきっかけに、村の平穏は崩壊。長年保たれてきた村人たちの間の寛容さは失われ、不満や恐怖、差別感情が剥き出しになっていく。小さな共同体に渦巻く社会の縮図を冷徹な視点で映し出す衝撃作。
ネット上の声
- 「彼らが自国にいる限りは何の反感もありません、でも私たちのパンを捏ねてほしくはな
- 対立と分断が激化する2020年代の世界との悲痛な共鳴
- 静けさの中、やがて嵐がやってくる
- 現代グローバル社会の不寛容さ
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国ルーマニア,フランス,ベルギー
- 時間127分
- 監督クリスティアン・ムンジウ
- 主演マリン・グリゴーレ
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独裁政権末期のルーマニア。友人の違法な中絶手術を手伝う女子大生の、息詰まる恐怖の一日を描く衝撃作。
1987年、チャウシェスク独裁政権下のルーマニア。大学生のオティリアは、ルームメイトのガビツァが望まぬ妊娠をしたことを知る。中絶が法律で固く禁じられた社会で、二人は闇の堕胎手術を手配。約束の時間になっても現れない執刀医、増えていく嘘、そして密告の恐怖。ただ友人を助けたい一心で奔走するオティリアを待ち受ける、あまりにも過酷な現実と道徳的ジレンマ。観る者の神経をすり減らす、緊迫のサスペンス。
ネット上の声
- ルーマニアに唐突に現れ、大体の映画祭で結果を残している名匠、クリスティアン・ムン
- 異色で斬新なのは、実にパルムドールらしい
- 社会がどうあるべきか考えさせられる作品
- これって・・・映画の中の映画だと思う
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国ルーマニア
- 時間113分
- 監督クリスティアン・ムンジウ
- 主演アナマリア・マリンカ
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2016年・第69回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、「4ヶ月、3週と2日」(パルムドール)、「汚れなき祈り」(脚本賞&女優賞)に続いて、3度目のカンヌ映画祭受賞を果たしたルーマニアの俊英クリスティアン・ムンジウの長編作。イギリス留学を控える娘エリザを持つ医師のロメオ。ある朝、登校途中に暴漢に襲われたエリザは、留学を決める最終試験にも影響を及ぼすほど大きく動揺してしまっている。そんな娘の試験合格のため、ある条件と引き換えに温情を与えてもらおうと、ロメオは、警察署長、副市長、試験監督など、ツテをたよりに奔走する。そんな父に娘は反発し、ロメオには検事官の捜査の手が迫ってきていた。
ネット上の声
- 野良犬とコネ蔓延は疲弊国家の象徴!
- ”ろうたけた”職人技の演出でした
- 挫折した世代が次世代に託すこと
- ルーマニアの”今”を切り取る。
ヒューマンドラマ
- 製作年2016年
- 製作国ルーマニア,フランス,ベルギー
- 時間128分
- 監督クリスティアン・ムンジウ
- 主演アドリアン・ティティエニ