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「4ヶ月、3週と2日」などで世界的に高く評価されるルーマニアの名匠クリスティアン・ムンジウが、トランシルバニア地方の小さな村で起こった些細な対立が深刻な紛争へと発展していく様子を通し、多くの火種を抱えた現代ヨーロッパの危うい状況をあぶり出した社会派サスペンス。
出稼ぎ先のドイツで暴力事件を起こし、トランシルバニアの村に帰って来たマティアス。しかし妻との関係は冷えきっており、森で起きた事件をきっかけに口がきけなくなった息子や衰弱した父との関係も上手くいかない。元恋人シーラに心の安らぎを求めるマティアスだったが、シーラが責任者を務める地元の工場がアジアからの外国人労働者を雇ったことをきっかけに、よそ者を異端視する村人との間に不穏な空気が流れはじめる。
2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品。
ネット上の声
- 対立と分断が激化する2020年代の世界との悲痛な共鳴
- 静けさの中、やがて嵐がやってくる
- 現代グローバル社会の不寛容さ
- 移民問題と右翼化は何度も語られてるけど、ずっと、いやますますこうなってるのかなと
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国ルーマニア,フランス,ベルギー
- 時間127分
- 監督クリスティアン・ムンジウ
- 主演マリン・グリゴーレ
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「4ヶ月、3週と2日」(2007)でルーマニア映画初のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したクリスティアン・ムンジウ監督が、05年に同国で起こった事件を題材に、2人の女性が悪魔祓いの犠牲になる悲劇を描いたドラマ。ドイツに出稼ぎに行っていた身寄りのないアリーナは、同じ孤児院で育ったヴォイキツァに会うため故郷のルーマニアに戻ってくる。しかし、修道院で暮らし、信仰に目覚めたヴォイキツァとは、以前のように心が通わなくなり、アリーナは精神のバランスを崩していく。そしてそれが悪魔の仕業とみなされ、悪魔祓いの儀式が執り行われることになり……。12年・第65回カンヌ国際映画祭で女優賞と脚本賞を受賞。
ネット上の声
- 2005年にルーマニアで起きた教会の牧師や修道女たちによる悪魔払いによって起きた
- 2005年、ルーマニア正教会修道院で実際に起きた事件に想を得て(刊行された2冊の
- 2005年にルーマニアで実際に起きた悪魔祓いによる殺人事件を基にした映画
- 2005年、ルーマニアの「悪魔憑き事件」がモデルとなった実話ベースの作品
シスター、 ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国ルーマニア,フランス,ベルギー
- 時間152分
- 監督クリスティアン・ムンジウ
- 主演コスミナ・ストラタン
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チャウシェスク独裁政権によって個人の自由が制限されていた80年代のルーマニア。大学生のオティリアは、ルームメイトのガビツァの違法中絶を手助けするべく準備を進めていた。ところが、手術当日に思わぬ問題が発生する。ルーマニアの新鋭クリスティアン・ムンジウ監督が、ヒロインたちの長い1日をリアリズムに徹底した映像で描き切り、2007年カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを獲得した社会派ドラマ。
ネット上の声
- 異色で斬新なのは、実にパルムドールらしい
- 社会がどうあるべきか考えさせられる作品
- これって・・・映画の中の映画だと思う
- 時代背景を知らずに理解は困難ですね
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国ルーマニア
- 時間113分
- 監督クリスティアン・ムンジウ
- 主演アナマリア・マリンカ
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2016年・第69回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、「4ヶ月、3週と2日」(パルムドール)、「汚れなき祈り」(脚本賞&女優賞)に続いて、3度目のカンヌ映画祭受賞を果たしたルーマニアの俊英クリスティアン・ムンジウの長編作。イギリス留学を控える娘エリザを持つ医師のロメオ。ある朝、登校途中に暴漢に襲われたエリザは、留学を決める最終試験にも影響を及ぼすほど大きく動揺してしまっている。そんな娘の試験合格のため、ある条件と引き換えに温情を与えてもらおうと、ロメオは、警察署長、副市長、試験監督など、ツテをたよりに奔走する。そんな父に娘は反発し、ロメオには検事官の捜査の手が迫ってきていた。
ネット上の声
- 『ヨーロッパ新世紀』が『熊は、いない』であれば前作のこちらは『君は行く先を知らな
- 主人公ロメオは娘を愛し、娘の為に一生懸命だが、浮気したり、自分の考えを押し付けた
- 野良犬とコネ蔓延は疲弊国家の象徴!
- ”ろうたけた”職人技の演出でした
ヒューマンドラマ
- 製作年2016年
- 製作国ルーマニア,フランス,ベルギー
- 時間128分
- 監督クリスティアン・ムンジウ
- 主演アドリアン・ティティエニ