全9作品。辻岡正人監督が制作した映画ランキング

塚本晋也監督作品「バレット・バレエ」で映画初出演した辻岡正人の、初監督作品。塚本晋也の映画作りを間近にみた18歳の辻岡は脚本を書き始め、たった4人のスタッフとともに、22歳で作品を完成させた。過剰な暴力に満ちた10代の若者たちの姿が、ざらついた質感で描かれる。

俳優として活躍しながら、「老獄 OLD PRISON」「JUDGEMENT」といった監督作も発表してきた辻岡正人が、監督、脚本、撮影、編集、プロデューサーなどを一手に担い、主演も果たしたオリジナル作品。自らの死が近いことを悟った青年が、片思いの相手への募る思いや嫉妬から、相手を巻き添えにした行動に出る破滅的な愛憎を描いた。報道会社に勤務するディレクターの毬乙は、同僚の神堂に嫉妬し、また、神堂の婚約者である清住へ実らぬ恋心を抱いていた。毬乙は清住を盗撮するようになるがそれでは物足りず、自宅の倉庫を改造して鉄格子を設け、清住を監禁する。毬乙は清住のすべてを奪おうとするが思うようにはいかず、そうしているうちに自らの死期が迫っていることを知る。

「ロスト・バイ・デッド」などで知られる辻岡正人監督が、老人介護の知られざる実態をあぶり出す社会派ラブストーリー。特別養護老人ホームを舞台に、職員による入居者への暴行を知った女性看護士が、事実を隠ぺいしようとする施設側に立ち向かいながらも、新人介護士の青年と激しい恋に落ちていく姿を描く。本作が映画初主演となる女子プロレスラーのアジャ・コングが、主人公の看護士役に扮する。

暴力と売春に明け暮れる東京の高校生の刹那的な日常を叙情的に綴る青春ドラマ。監督は、前作「ロスト・バイ・デッド」で若干23歳にしてデビューした辻岡正入。倉貫まりこ、吉川綾乃らグラビア・アイドルが多数出演。

鎖で手をつながれたまま、見たことのない部屋で目を覚ました元ボクサーの町村（横川康次）。意識もはっきりせず、混乱する彼の前に、同じように鎖でつながれた後輩の的場が出てくる。的場と共に鎖を断ち切って部屋から脱げ出そうとする町村だが、そこへ彼のライバルであった牛島が新たに現われる。それと同時に、「町村さん、どちらかを選んでください。いらない方を殺してください」という女性の声が部屋に響く。彼らを殺さなければ自分の命も奪われると悟った町村は、激しく葛藤した果てに究極の選択を決意するが……。

ボクシングの東洋フェザー級チャンピオンの斉藤は、任侠組織「地獄興業」に、敵対組織である「極楽興業」を壊滅させるために大金で雇われる。斉藤は「極楽興業」に所属する忍者に両組織の金を強奪しようと持ちかけるが、計画がばれてしまい……。主演にお笑い芸人のパッション屋良、猫ひろし、元キックボクサーの横川康次。監督は「DIVIDE／ディバイド」の辻岡正人。

一見おとなしそうな杏奈さんは、怒ると怖い女性だった(「不倫の代償」)。家庭が円満そうな主婦の香織さんのエピソードが語られる(「解き放たれた欲望」)。テンションの高い千佳さんは、女友達がいないというのも納得できる人物だった(「略奪女は幸せになれない?」)。