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急速に近代化する中国の地方都市で、時代に取り残されたスリの男。彼の孤独と、消えゆく旧友との絆の記録。
1997年、返還前夜の中国・山西省の地方都市。急速な経済発展の波が押し寄せる中、時代遅れのチンピラでスリのシャオウー。かつての相棒は実業家として成功し、結婚式にも呼ばれず、仲間からも孤立。そんな彼が心を許したのは、歌庁で働く女性メイメイだけ。しかし、彼女もまた彼の元を去っていく。家族にも、社会にも居場所を見つけられない男の孤独と焦燥。変わりゆく中国の現実を背景にした、一人の男の痛切な肖像。
ネット上の声
- ジャ・ジャンクーにしびれる理由
- ジャ・ジャンクー初めて見ました
- ラストに・・・
- ゆっくり流れるリズム
ヒューマンドラマ
- 製作年1997年
- 製作国中国,香港
- 時間108分
- 監督ジャ・ジャンクー
- 主演ワン・ホンウェイ
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1970年代末、中国の地方都市。毛沢東思想を宣伝する移動演劇団が、時代の激流に翻弄されながら変貌していく様を描く大河ドラマ。
物語の始まりは1970年代末、文化大革命の終焉直後の中国・山西省の小さな町。主人公のミンリャンら若者たちは、国営の移動演劇団に所属し、革命歌劇を演じていた日々。しかし、改革開放政策の波が押し寄せ、西側のロックやポップカルチャーが流入。彼らの演劇も、時代遅れのプロパガンダから、流行のポップスを歌うショーへと姿を変えざるを得ない状況に。時代の変化に戸惑いながらも、自らの表現と生き方を模索する若者たちの青春と葛藤。中国の激動の10年を、一つの劇団の軌跡を通して静かに、そして力強く描き出すジャ・ジャンクー監督の傑作。
ネット上の声
- 中国の現代化と同時的に生きてゆく青年ら
- 「青の稲妻」と二本立て
- 青春群像‼️
- 説明的な描写や台詞が少ないために難解な印象は受けるものの、やはりジャ・ジャンクー
ヒューマンドラマ
- 製作年2000年
- 製作国香港,日本,フランス
- 時間151分
- 監督ジャ・ジャンクー
- 主演ワン・ホンウェイ
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06年のベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた、中国の若き名匠ジャ・ジャンクー監督による人間ドラマ。ダム建設によって水没することが決まっている三峡の街。16年前に別れた妻子を探しにこの街を訪れた炭鉱夫サンミンは、かつて妻が住んでいた場所がすでに水没してしまったことを知る。一方、音信不通の夫を探しにやって来たシェン・ホンは、夫が働いていた工場を訪れるが、そこに彼の姿はなく……。
ネット上の声
- 出会った人をいちいち値踏みし、 なにがしかの金を請求する中国の地方都市の人たち。 粗野な人たちが多い。 その風情が非常に中国らしいと思った。
- こういう淡々とした映画が意外と好き、眠いとか言われそうな内容だけど2時間あっとい
- 『罪の手ざわり』1本で大好きになったジャ・ジャンクー監督を観続けて6本目
- 中国社会の光と影、人々の悲哀と心の拠り所
ヒューマンドラマ
- 製作年2006年
- 製作国中国
- 時間113分
- 監督ジャ・ジャンクー
- 主演チャオ・タオ
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現代中国の格差社会。理不尽に抗う4人の男女が、己の尊厳を懸けて選んだ暴力という最終手段。
急速な経済発展を遂げる現代中国。その影で、尊厳を奪われた4人の男女の物語。村の不正を告発しようとする炭鉱夫。故郷で銃を手にする冷酷な出稼ぎ労働者。性的搾取を強要され、客を刺すサウナの受付嬢。劣悪な労働環境から逃れようとする若い工場労働者。社会の片隅で理不尽な暴力に晒された彼らが、自らも暴力の連鎖に身を投じていく様。これは、声なき者たちの魂の叫びであり、現代社会が抱える歪みを鋭くえぐる衝撃作。
ネット上の声
- いきなりオープニングのタイトルバック…"オフィス北野"の文字にビックリ!
- 中国の“風俗”って演出が凝っているなあ~
- 北野ワールドの中国バージョンだ。
- 格差社会に忍び寄る罪の手ざわり
ヒューマンドラマ
- 製作年2013年
- 製作国中国,日本
- 時間129分
- 監督ジャ・ジャンクー
- 主演チャオ・タオ
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世界の偽物だけが集まるテーマパーク。そこで生きる若者たちの、虚構と現実が交錯する青春群像劇。
舞台は、北京郊外に実在する巨大テーマパーク「世界公園」。エッフェル塔やピラミッドの精巧なレプリカが立ち並ぶ、人工の世界。ダンサーとして働くタオと、警備員のタイシェンは恋人同士。しかし、彼らの心は、この偽物の世界と同じように、どこか空虚。携帯電話のメッセージでしか本音を伝えられない、希薄な関係。彼らは、パークの外にある「本当の世界」に憧れを抱きながらも、日々の労働に追われ、抜け出すことができない。ある日、仲間の一人に起きた悲劇が、彼らの日常を静かに、しかし決定的に揺るがし始める。虚構の中で、彼らが見つける真実とは。
ネット上の声
- 世界に流れる時間と共に、輝く色と時。
- ヨーロッパ映画が好きな人におすすめ
- ジャ・ジャンクー監督作品鑑賞5本目
- ただセンスの良さが群を抜いている
ヒューマンドラマ
- 製作年2004年
- 製作国日本,フランス,中国
- 時間133分
- 監督ジャ・ジャンクー
- 主演チャオ・タオ
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「罪の手ざわり」で第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門脚本賞を受賞した中国の名匠ジャ・ジャンクーが、1人の女性と彼女に思いを寄せる2人の男の人生を1999年、2014年、2025年という3つの時代と社会を通して描く人間ドラマ。99年、山西省・汾陽(フェンヤン)の小学校教師タオは炭鉱で働くリャンと恋愛関係にあった。しかし、タオはリャンの友人で実業家のジンシェンからプロポーズを受け、ジンシェンと結婚。リャンは故郷の街を離れることとなる。タオとジンシェンの間には男の子が誕生し、子どもはダラーと名づけられた。14年、タオはジンシェンと離婚し、ひとり汾陽で暮らしていた。タオの父親の葬儀に出席するため、数年ぶりに戻ってきたダラーからジンシェンとともにオーストラリアに移住することを知らされる。25年、オーストラリアの地で中国語をほとんど話さない生活を送っていたダラーは、母親と同世代の中国語教師ミアと出会う。
ネット上の声
- タオ、リャン、ジンシェン炭鉱の街の幼なじみで適齢期の3人
- 現代の富裕中国人はドルという神を信仰する
- 鬼才ジャ・ジャンクー、壮大な愛の叙事詩
- 『Go West』に始まり終わる監督の異色作
ヒューマンドラマ
- 製作年2015年
- 製作国中国,日本,フランス
- 時間125分
- 監督ジャ・ジャンクー
- 主演チャオ・タオ
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激動の中国、裏社会に生きた女の17年間の愛憎劇。一人の男を愛し続けた女の壮絶な運命を描く、ジャ・ジャンクー監督の集大成。
2001年、中国・山西省大同。ヤクザの幹部ビンを愛するチャオは、対立組織との抗争の最中、ビンの命を救うため非合法の銃を発砲し、5年の刑に服す。出所後、チャオはビンのもとへ向かうが、彼はすでに過去を捨て、新しい人生を歩んでいた。時代は急速に変化し、三峡ダムの建設で故郷の姿も変わり果てていく。裏切られ、全てを失いながらも、チャオは義理と人情を重んじる「江湖」の精神を胸に、一人たくましく生きていく。激動の中国社会を背景に、一人の女性の愛と裏切りの17年間を壮大なスケールで描く一代記。
ネット上の声
- 失われる故郷
- 繰り返すシーン、進むかループするか。
- 江湖兒女って『川と湖』って事。
- 中国の発展と共に
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国中国,フランス
- 時間135分
- 監督ジャ・ジャンクー
- 主演チャオ・タオ
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21世紀初頭の中国。時代の奔流から取り残された二人の若者が、ポップカルチャーを道標に現実からの脱出を夢見る。
舞台は2001年、急速な経済発展の陰で寂れゆく中国の工業都市・大同。19歳のシャオジとビンビンは、失業し、目的もなく日々を過ごす若者。彼らの心の拠り所は、アメリカ映画とポップミュージック。憧れの歌手に会うため、そしてこの退屈な現実から抜け出すため、二人は映画を真似た銀行強盗という無謀な計画を企てる。焦燥感と虚無感に突き動かされた彼らの青春。その暴走の果てにある衝撃の結末。
ネット上の声
- ジャ・ジャンクー監督の初期作品
- 中国が生んだ世界レベルの監督!
- ジャジャンクーの青春映画
- ウーチョン最高!
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年2002年
- 製作国中国,日本,韓国,フランス
- 時間112分
- 監督ジャ・ジャンクー
- 主演チャオ・タオ
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中国の名匠ジャ・ジャンクーが製作期間に22年をかけ、21世紀初頭から劇的な変化を遂げた中国の街を、ひとりの女性の人生の変遷とともにとらえたドラマ。
2001年、炭鉱産業が廃れ失職者で溢れかえる山西省・大同。2006年、三峡ダム建設のため100万人以上が移住を余儀なくされた長江・奉節。コロナ禍の2022年、マカオに隣接する経済特区として発展する珠海と、すっかり都会となった大同。チャオは大同を出て戻ってこない恋人ビンを探して奉節へ向かい、ビンは仕事を求めて珠海を訪れる。時は流れ、ふたりはまた大同にたどり着く。
主人公チャオ役に、これまでもジャ・ジャンクー監督作で主演を務めてきた妻チャオ・タオ。同監督の過去作「青の稲妻」「長江哀歌」などの本編映像や未使用映像、ドキュメンタリー映像なども使用しながら、実際の24歳・29歳・45歳のチャオの姿と共に、変化していく街の景色を映しだす。2024年・第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。第25回東京フィルメックスでオープニング作品として上映。
ネット上の声
- ラストの涙は悲しみなのか赦しなのか
- 背景映像から滲み出る時代の切なさ
- 青の稲妻いい映画ですよ!
- 大河の一滴
ヒューマンドラマ
- 製作年2024年
- 製作国中国
- 時間111分
- 監督ジャ・ジャンクー
- 主演チャオ・タオ
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「世界」「長江哀歌」のジャ・ジャンクー監督が、四川省・成都にある巨大国営工場の閉鎖と、そこで働いてきた労働者たちの姿を通して、現代中国の半世紀を振り返る壮大な叙事詩。実際の工場の風景や労働者たちへのインタビューといったドキュメンタリーと、架空の労働者を俳優たちが演じるフィクションを融合させたセミドキュメンタリー形式で構成。フィクションパートではジョアン・チェン、チャオ・タオらが出演。
ネット上の声
- そこには懸命に生きる、庶民の逞しさがある
- ジャ・ジャンクー監督作品3本目鑑賞
- 凄いもの観てしまった、という感じ
- あれ?誰もまだ書いてない・・・
ドキュメンタリー
- 製作年2008年
- 製作国中国,日本
- 時間112分
- 監督ジャ・ジャンクー
- 主演ジョアン・チェン
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ドキュメンタリー
- 製作年2011年
- 製作国中国
- 時間---分
- 監督ジャ・ジャンクー
- 主演---
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韓国の全州(チョンジュ)国際映画祭が企画し、毎年アジア圏を中心に選出された3人の映画監督に依頼して製作されるオムニバス映画。2001年はジャ・ジャンクー監督「イン・パブリック」、ツァイ・ミンリャン監督「神様との会話」、映像作家ジョン・アコムフラー「デジトピア」と、中国、台湾、イギリスの若手作家が“デジタルの可能性”をテーマにそれぞれ約30分のドキュメンタリーをデジタルビデオで制作した。ジャ・ジャンクー監督による「イン・パブリック」は第13回マルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭グランプリを獲得。
ドキュメンタリー
- 製作年2001年
- 製作国韓国
- 時間92分
- 監督ジャ・ジャンクー
- 主演---