全10作品。ペネロープ・スフィーリス監督が制作した映画ランキング

1980年代初頭、L.A.パンクシーンの熱狂と混沌。伝説のバンドたちが放つ、剥き出しの衝動を記録した音楽ドキュメンタリーの金字塔。

1979年から1980年のロサンゼルス。社会への不満と行き場のないエネルギーを爆発させる若者たちによって、パンク・ロックムーブメントが生まれる瞬間を捉えた記録。ブラック・フラッグ、サークル・ジャークス、X、ザ・ジャームスといったバンドの荒々しいライブ映像と、ミュージシャンやファンの生々しいインタビューで構成。暴力と創造性が混在するアンダーグラウンドカルチャーの真実がここにある。

90年代後半、LAのストリート。社会から見捨てられた“ガター・パンク”たちの、魂の叫びを記録した衝撃のドキュメンタリー。

舞台は1990年代後半のロサンゼルス。家も家族も持たず、路上で生活する若者たち、通称“ガター・パンク”。アルコールやドラッグに溺れながらも、彼らはパンクロックに自らのアイデンティティを求める。監督ペネロープ・スフィーリスが、彼らの日常に密着。過酷な現実、仲間との絆、そして未来への微かな希望。社会の片隅で生きる若者たちの、痛々しくも純粋な心の叫び。観る者の胸を突き刺す、真実の記録。

NBCテレビの人気番組『サタデー・ナイト・ライヴ』の寸劇コーナーの映画化。ヘビメタ少年2人組が、自分たちがホストをつとめるTV番組を大人たちの策略から守るため、珍作戦をめぐらすコメディ。監督はペネロープ・スフィーリス、製作は『サタデー・ナイト・ライヴ』の発案者で「サボテン・ブラザース」のローン・マイケルズ、エグゼクティヴ・プロデューサーはハワード・W・コッチJr.、脚本・キャラクター創造はマイク・マイヤーズ、共同脚本はボニー・ターナーとテリー・ターナー、撮影はテオ・ヴァン・デ・サンデ、音楽はＪ・ピーター・ロビンソンが担当。

暴走族に襲われ殺された友人のために復讐に立ち上がる青年達の姿を描く。製作はモート・エンゲルバーグ、監督はドキュメンタリー出身のペネロープ・スフィーリス、脚本はＪ・ランダル・ジョンソン、撮影はロバート・リチャードソンが担当。出演はジョン・クライヤー、ダニエル・ロウバックほか。

70年代末、LAの地下で爆発したパンク・ムーブメント。その熱狂と混沌を生々しく切り取った伝説のドキュメンタリー。

1970年代末から80年代初頭のアメリカ、ロサンゼルス。社会への不満と行き場のないエネルギーを爆発させる若者たち。その中心にあったのが、パンク・ロック・シーンだった。ブラック・フラッグ、サークル・ジャークス、Xといった伝説的なバンドたちの荒々しいライブパフォーマンス。モッシュやダイブが繰り広げられる狂乱の客席。そして、バンドメンバーやファンたちが語る、赤裸々な日常と哲学。暴力、ドラッグ、そして刹那的な生き様。体制に牙をむき、既存の価値観を破壊しようとしたパンクスたちのリアルな姿。時代が生んだ熱狂の記録。

「ザ・デクライン」「反逆のパンク・ロック」のペネロープ・スフィーリス監督が、1985年に、実在の連続殺人鬼の記事に着想を得て、不安定な若者の絶望を描いたクライムドラマ。ドキュメンタリー出身のスフィーリス監督によるリアルな描写と設定や、主演2人の鬼気迫る演技により、殺人を繰り返す人間の恐ろしさを淡々とつづっていく。 ある小さな田舎町で高校を卒業し、工場で働く退屈な日々が待ち受けている2人の青年が、衝動的にハリウッドへ現実逃避の旅に出る。未来への夢や希望もなく、友情も次第に引き裂かれていく2人は、犯罪と殺人に手を染め、追い詰められていく。 主演は、本作の後に「プラトーン」「ウォール街」などでスター街道を突き進むことになるチャーリー・シーンと、「グリース2」のマックスウェル・コールフィールド。脚本は後に大ヒットテレビシリーズ「X-ファイル」を手がけるグレン・モーガンとジェームズ・ウォン。

日本でも60年代に人気を博したアメリカのテレビシリーズを、「ウェインズ・ワールド」のペネロープ・スフィーリス監督がリメイクしたキッズコメディ。ガキ大将のスパンキー、トラブルメーカーのアルファルファをはじめとしたわんぱく坊主たちが、ゴーカートレースを舞台に大騒動を巻き起こす。キャストには「天使にラブ・ソングを…」のウーピー・ゴールドバーグ、「ブレードランナー」のダリル・ハンナ、「ヤング・フランケンシュタイン」のメル・ブルックスら人気俳優が集結。テレビシリーズ「フルハウス」の人気子役アシュリー＆メアリー＝ケイト・オルセンも双子役で出演した。

1981年から98年にかけてのロサンゼルスの音楽シーンを捉えたロックドキュメンタリー「ザ・デクライン」3部作の第2作。前作に続き「ウェインズ・ワールド」などで知られるペネロープ・スフィーリス監督が手がけ、1980年代半ばのLAメタル・シーンにスポットを当てた。オジー・オズボーンやスティーブン・タイラー、アリス・クーパー、ジーン・シモンズらが登場し、華美な装飾の裏に隠されたLAメタルのショッキングな実情が描かれる。日本では89年に劇場公開され、2016年に27年ぶりにリバイバル上映。

一夜にして億万長者となった田舎者の一家が、ビヴァリーヒルズの高級住宅地に引っ越した事から巻き起こる騒動を描いたコメディ。往年のＴＶシリーズ「じゃじゃ馬億万長者（62～70）」のリメイク。監督は「ウェインズ・ワールド」のペネロープ・スフィーリス。製作は、イアン・ブライス。脚本はローレンス・コナー、マーク・ローゼンタール、ジム・フィッシャー、ジム・スタールの共同。撮影は「Ｕ2／魂の叫び」のロバート・ブリンクマン、音楽はプリットのラロ・シフリンで、ハンク・ウィリアムスほかのＣ＆Ｗナンバーが全編に流れる。主演は『アーネスト、モンスターと戦う！』〈Ｖ）のジム・ヴァーニー。共演は「沈黙の戦艦」のエリカ・エレニアック、「ラスト・ショー」のクロリス・リーチマン、ＴＶ版で主演したバディー・エブセンほか。