-
両親の離婚という現実を前に、家族の再生を夢見る多感な少女のひと夏の心の揺らぎと成長を描いた、切なくも瑞々しい家族の物語。
京都に暮らす小学6年生の少女、漆場レンコ。ある日突然告げられた、大好きだった父と母の別居。なんとか二人を元に戻したいレンコは、奇妙な呪文を唱えたり、家出を計画したりと、子供らしい懸命な作戦を決行。しかし、彼女の願いも虚しく、大人たちの心は離れていくばかり。やがて、父と母、そしてレンコの三人で過ごす最後の家族旅行へ。琵琶湖のほとりで過ごすひと夏の時間が、少女に家族の終わりと、自分自身の新たな始まりを静かに告げる。
ネット上の声
- 主人公レンコの目線で描かれるのがすごくリアル。子供ながらに色々考えてて、胸がぎゅっとなった。田畑智子の演技がとにかく圧巻です。
- 自分も親だから、大人の勝手な都合に振り回される子供の姿が刺さった。鶴瓶の先生役が唯一の救いだったな。
- 相米監督の長回し、やっぱりすごい。食卓のシーンの緊張感とか、映像の力が半端じゃない。邦画の傑作だと思う。
- ストーリーは切ないけど、ちょっと幻想的なシーンが私には合わなかったかも。でも映像はすごく綺麗でした。
ヒューマンドラマ
- 製作年1993年
- 製作国日本
- 時間124分
- 監督相米慎二
- 主演中井貴一
-
交通事故で死んだはずの少女。天使の計らいで得た100日間の命で、トップモデルへと駆け上がる奇跡の物語。
バブル景気に沸く1990年の東京。田舎から上京したばかりのユウは、不慮の交通事故で命を落とす。しかし、天国へ向かう途中で出会った天使の計らいにより、100日間だけ地上に戻るチャンス。ただし、自分の正体を明かせば即消滅という条件付き。別人として新たな人生を歩み始めた彼女は、偶然スカウトされ、瞬く間にトップモデルの座へ。華やかな世界の裏側で、彼女を死に追いやった事故の真相と、残された時間の葛藤。限られた命の輝き。
ネット上の声
- 自分の中の希死念慮的な感情とどう向き合うべきかぼんやりと考えていた時に、こういう
- だれかといるときよりも、ひとりになったときのほうが、わたしはわたしの愛を感じられ
- タレント志望の少女とそれを補佐する社員という立場が少女の死と再生を経て秘密を共有
- 牧瀬里穂がひたすら初々しいのと、鶴瓶が若い! 事故死したモデルが死...
ファンタジー、 ヒューマンドラマ
- 製作年1990年
- 製作国日本
- 時間109分
- 監督相米慎二
- 主演牧瀬里穂
-
「台風クラブ」「セーラー服と機関銃」の相米慎二監督が、湯本香樹実の小説「夏の庭 The Friends」を原作に、「死」への興味から孤独な老人と交流を持った少年たちのひと夏の成長をつづったドラマ。
神戸で暮らす小学6年生の木山、河辺、山下の3人組は、祖母の葬式に出席した山下の話をきっかけに「死」に興味を抱きはじめる。近所に住むひとり暮らしのおじいさんがもうすぐ死にそうだと聞きつけた3人は、おじいさんの家を張り込むことに。はじめのうちは少年たちを追い返そうとするおじいさんだったが、次第に彼らを受け入れるようになっていく。やがて3人はひとりぼっちで暮らすおじいさんのために、ある計画を思いつく。
名優・三國連太郎が孤独な老人役を圧倒的な存在感で演じ、戸田菜穂が少年たちの担任役で映画初出演。「ツィゴイネルワイゼン」の田中陽造が脚本を手がけた。2024年12月、4Kリマスター版を劇場公開。
ネット上の声
- 前半は三人の小学生と老人傳法喜八の交流を描いているが、後半は趣が変わって、戦争に
- 小説を小学生の時に繰り返し繰り返し読んでいました、、小説とはちょっと違った良さが
- 好奇心でアリを踏み潰した時には感じなかった心の痛さを、飼っている金魚が死んだ時に
- 散々いじめ抜いた歴代子役への懺悔か?と思うほどにとにかく子供たちを撮るカメラがほ
夏休みが舞台、 ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国日本
- 時間113分
- 監督相米慎二
- 主演三國連太郎
-
借金苦で妻を失った男。復讐相手の女が働くラブホテルで、歪んだ愛と憎悪のドラマが幕を開ける。
妻を自殺に追い込んだ悪徳金融業者への復讐を誓う男、村木。手がかりを掴み、男の愛人・美幸がラブホテルで働くことを突き止める。客を装い彼女に近づく村木。しかし、憎しみの対象であるはずの彼女と体を重ねるうち、二人の間には奇妙な共犯関係が芽生え始める。復讐心と倒錯した愛情の狭間で揺れ動く男と女。閉ざされた空間で繰り広げられる、魂のぶつかり合いの行き着く先。
ネット上の声
- 長回しは長けりゃ良いなんてものではありません 演出上不可欠な効果があるから選択される手法にすぎません 本作のラストシーンは正にそれだと思います
- 相米慎二と石井隆のタッグによる異色ポルノ
- 昭和の時代を懐かしむ作品として
- 陰影の深い短編小説のような
ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国日本
- 時間88分
- 監督相米慎二
- 主演速水典子
-
エリート・サラリーマンの前に、死んだと聞かされていた父親が突如現れたことから始まる騒動を描いたホーム・コメディ。監督は「ポッキー坂恋物語 かわいいひと」で総監督を務めた相米慎二。村上政彦の「ナイスボール」を基に、「ラブ・レター」の中島丈博が脚色。撮影を「学校III」の長沼六男が担当している。主演は、「らせん」の佐藤浩市と「静かな生活」の山崎努。第11回東京国際映画祭特別招待作品。
ネット上の声
- 【人間の生命の死と生を見事に喝破した作品。且つ男の愚かしさを許容する、菩薩の如き女性達の懐の深さと、逞しさと優しさを描いた作品である。】
- 最も印象に残っているのは、病院の屋上で歌うシーン。 とかく豪華な役...
- 相米監督作品の中で、かなりシンプルで家族愛をメインとした作品
- 錚々たる面々である・・・(何故か再見)
ヒューマンドラマ
- 製作年1998年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督相米慎二
- 主演佐藤浩市
-
台風が、少年少女を剥き出しにする。学校に閉じ込められた一夜の、狂気と解放の物語。
台風の接近する地方都市の中学校。数人の生徒たちが、校舎に閉じ込められてしまう。大人もいない、電気もつかない。外界から遮断された一夜。風雨が激しくなるにつれ、少年少女たちの内に秘められた衝動が剥き出しになっていく。不安、欲望、暴力、そして生への渇望。彼らはプールで全裸で踊り狂い、愛を語り、死を想う。日常という檻から解き放たれた彼らが迎える、狂おしくも美しい夜明け。観る者の魂を揺さぶる、青春映画の金字塔。
ネット上の声
- 狂暴で、瑞々しくて、ダサくて凄い映画。
- オールタイムベストテンをみてたら……
- 嘔吐するようによみがえる感情
- タダイマオカエリ挨拶の暴力
中学校、 青春
- 製作年1985年
- 製作国日本
- 時間96分
- 監督相米慎二
- 主演三上祐一
-
津軽海峡、マグロに命を懸ける一人の漁師。娘の愛と己の誇りが激しくぶつかり合う、濃密な人間ドラマ。
本州最北端の港町・大間。マグロの一本釣りに人生を懸けてきた漁師、小浜房次郎。ある日、彼の娘トキ子が恋人の俊一を連れて帰ってくる。俊一はトキ子との結婚と、房次郎の船を継ぐことを一方的に宣言。都会育ちの若い男に、海の厳しさは分からないと猛反対する房次郎。漁師としての矜持と、娘の幸せを願う気持ちが激しく交錯する。津軽海峡の荒波の中、二人の男のプライドがぶつかり合う。やがて、巨大マグロとの命懸けの死闘が、彼らの運命を大きく揺さぶる。
ネット上の声
- 父から義理の息子へ、そして孫へ、という漁師としての“性(さが)”の系譜が…
- 大間を舞台にマグロ漁一筋の頑固オヤジの生き様を描いたヒューマンドラマ
- 昭和脳ジジイの気色悪さ満開!若者はただのボンクラ扱いw
- 久しぶりに観たら長回しシーン多すぎてビックリ
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国日本
- 時間135分
- 監督相米慎二
- 主演緒形拳
-
いつもいじめられているガキ大将が誘拐され、彼を追う三人の少年少女と中年男のヤクザの姿を描く。脚本は「丑三つの村」の西岡琢也とチエコ・シュレイダーの共同執筆、監督は「セーラー服と機関銃」の相米慎二、撮影は「さらば愛しき大地」の田村正毅と伊藤昭裕の共同でそれぞれ担当。
ネット上の声
- 凄い、確かに驚くべき映像が沢山ある しかしそれと映画の価値とか意義とは、イコールなのだろうか?
- 跳ね落ちて長廻すティーンの素晴らしさ
- 五月蝿いし、よく意味がわからなかった。
- 奪いとるように生きぬく逞しい子供たち
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国日本
- 時間118分
- 監督相米慎二
- 主演藤竜也
-
孤独な少女が見つけた、危険なほどに純粋な初恋。雪に閉ざされた世界で燃え上がる、禁断の情熱の行方。
雪深い北海道の町。孤児院から裕福な家に引き取られた少女、伊織。心を閉ざし、孤独な日々を送る彼女の前に、ある日、奔放でミステリアスな青年・広瀬が現れる。彼の存在は、伊織の凍てついた心を瞬く間に溶かし、激しい恋心に火をつけた。周囲の反対も、広瀬が抱える影も、彼女の情熱を止めることはできない。純粋すぎる想いはやがて狂気へと変わり、伊織を危険な道へと突き動かす。雪景色の中、燃え盛る一途な愛がたどり着く、衝撃の結末。
ネット上の声
- 孤児の斉藤由貴さんが、育ての親の榎木孝明さんを愛してしまう話という事だけはわかり
- 好きです、この映画 でも「狂ってる」
- 幻の作品になってしまうのか
- 面白くないけど雰囲気はある
冬に見たくなる、 ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督相米慎二
- 主演斉藤由貴
-
ネット上の声
- 日本映画史上特筆すべきアイドル映画
- アイドルと歌の力 と すけべ心
- 偉大なる相米監督を追悼して…
- (その機関銃)捨てて下さい~♪
青春
- 製作年1981年
- 製作国日本
- 時間131分
- 監督相米慎二
- 主演薬師丸ひろ子
-
北海道の寂れた炭鉱町。記憶を失くした女と、彼女を匿う男。二人の逃避行の果てに見える、愛と再生のほのかな光。
夏の北海道、閉山した炭鉱町。ダンサーの栗子は、山中で記憶を失った女・螢子を発見。螢子を追う謎の男たちから逃れるため、二人は共に暮らし始める。過去を失い、ただ「光」を求める螢子。彼女の純粋さに惹かれ、守ろうとする栗子。しかし、螢子の過去を知る男たちの影が、静かな町に忍び寄る。なぜ彼女は追われるのか。失われた記憶に隠された真実とは。相米慎二監督が描く、切なくも美しい魂の彷徨。二人の行く末を予感させる、衝撃のラストシーン。
ネット上の声
- 当初は前田日明
- なんか引っかかるんだけど、わけがわからないままストーリーが進みのわけがわからない
- シュミット的なものとファスビンダー的なものをかけあわせた異形のメロドラマ、とでも
- これはデジタルリマスターされてるからではなく、意図的に紫色のフィルムが強すぎるの
ファンタジー
- 製作年1987年
- 製作国日本
- 時間101分
- 監督相米慎二
- 主演武藤敬司
-
ネット上の声
- 只野仁の前は「跳んだカップル」でしたね
- 「翔んだカップル」または訣別の決意
- 相米慎二 監督デビュー作品
- 確かにあった僕達の青春
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国日本
- 時間122分
- 監督相米慎二
- 主演鶴見辰吾
-
エリート官僚の澤城廉司は酒癖が悪く、飲むと必ず記憶を失くす。ある日、満開の桜の樹の下で目覚めると、隣には見知らぬ風俗嬢・ゆり子がいた。彼女の話によると、北海道への帰郷に付き合うと約束したらしい…。状況も分からないままふたりの旅が始まる。
ネット上の声
- 死ぬこと。死なないこと。日常を生きること
- 満開の桜の木の下は人の心を狂わせる
- 相米監督の最後の作品・・・名作。
- 好演 最期の相米マジック
ヒューマンドラマ
- 製作年2000年
- 製作国日本
- 時間116分
- 監督相米慎二
- 主演小泉今日子
-
不動産屋の手違いで同じ家に住むことになった高一の男女と、二人をとりまく教師やクラスメートたちの心の揺らめきを描く。『週刊少年マガジン』に連載中の柳沢きみおの同名漫画の映画化で、脚本は「処刑遊戯」の丸山昇一、監督はこの作品がデビュー作となる相米慎二、撮影は「背徳夫人の欲情」の水野尾信正がそれぞれ担当。
ネット上の声
- 一気”あの頃”に戻れるわが青春の偏愛映画
- いつもはねてるような可愛さのある彼女です
- ◉暗い青春映画だったが出演者たちが魅力的
- あの当時見て、ときめきような輝きあった
青春
- 製作年1980年
- 製作国日本
- 時間106分
- 監督相米慎二
- 主演薬師丸ひろ子
-
遠い血縁関係にあるヤクザの親分が死んで跡目を継ぐことになった女高生が四人の子分と、対立する組織に戦いを挑む。赤川次郎の同名の小説の映画化で、脚本は「陽炎座」の田中陽造、監督は「翔んだカップル」の相米慎二、撮影は「獣たちの熱い眠り」の仙元誠三がそれぞれ担当。
ネット上の声
- 荒唐無稽でもひとりの少女の成長を描く青春物語
- こんなのが当時の日本映画の代表だったとは
- 少女の世界から大人の世界へ移る緊張の時
- “愛した男達を…” 彼女は大人になった
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年1981年
- 製作国日本
- 時間112分
- 監督相米慎二
- 主演薬師丸ひろ子