全4作品。石川寛監督が制作した映画ランキング

東京の空の下、それぞれの孤独を抱えて生きる6人の少女たち。何気ない日常に揺れる心を繊細に描く、静かなる青春群像劇。

広くて青い空が広がる、東京。この大都会の片隅で、モデル、大学生、美容師見習いなど、それぞれ異なる生活を送る6人の若い女性たち。彼女たちは時にすれ違い、時に僅かに関わり合いながら、漠然とした不安や小さな希望、そして言葉にならない孤独を胸に抱いて日々を過ごしている。大きな事件が起こるわけではない、ありふれた日常の断片。その何気ない一瞬一瞬にこそ、彼女たちの心の揺らめきや、確かな人生のきらめきが映し出される。東京の空が見守る、彼女たちのささやかな物語。

「好きだ、」（2006）の石川寛監督が、同作の主演・宮崎あおいと6年ぶりに再タッグを組み、小さな旅のなかで人生を見つめなおしていく女性たちの姿を描いたドラマ。大学時代から友達のジンコと素子は、地元に残ったミキが自ら海に飛び込み、溺れかけたが助けられたという噂を耳にする。心配した2人は、休暇を合わせてミキに会いに行くことを決める。ジンコの職場で知り合った原木も加わり、3人は1泊2日の予定でミキが住む北の果ての町を目指すが……。ジンコを演じる宮崎のほか、忽那汐里（原木役）、安藤サクラ（素子役）、吹石一恵（ミキ役）の4人が主演する。

17年の時を経て、漸く愛を伝え合うことの出来た男女の姿を描いたラブストーリー。監督・脚本は「tokyo.sora」の石川寛。撮影を石川監督と尾道幸治が共同で担当している。主演は、「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」の宮崎あおいと「三年身籠る」の西島秀俊、「天使　ANGEL」の永作博美、「空中庭園」の瑛太。2005年ニュー・モントリオール国際映画祭最優秀監督賞受賞作品。