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第二次大戦下のベオグラード。地下に隠れた人々が、戦争はまだ続いていると騙され、50年もの間、兵器を作り続ける狂気の寓話。
1941年、ナチス・ドイツが侵攻したユーゴスラビア。武器商人のマルコは、親友のクロをはじめとする大勢の人々を自宅の巨大な地下室に匿う。地上ではやがて戦争が終わり、マルコは英雄として富と名声を手に入れる。しかし彼は、地下の人々には「戦争は続いている」と嘘をつき、兵器を製造させ続けることを決意。閉ざされた地下世界では、世代交代を繰り返しながら、終わらない戦争のための祝祭と労働が続く。そして50年後、ある事件をきっかけに、彼らはついに地上へと足を踏み出す。
ネット上の声
- エネルギッシュでパワフル!3時間超えだけど全く飽きさせない。クストリッツァ監督の最高傑作だと思う。
- ちょっと長くてカオスすぎたかな…。音楽は良かったけど、話についていくのが大変だった。
- とにかく音楽が最高!ブラスバンドの音がずっと頭から離れない。サントラも即買いしたw
- ごめんなさい、私には合わなかった…
ヒューマンドラマ
- 製作年1995年
- 製作国ユーゴスラビア,フランス
- 時間314分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演ミキ・マノイロヴィッチ
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50年に渡る狂乱のユーゴスラビア史を、地下に幽閉された男たちの祝祭と裏切りで描く、壮大な歴史寓話。
第二次大戦下のベオグラード。ナチスに抵抗する闘士マルコとクロ。ある日、空爆を逃れるため、クロたちはマルコの用意した地下室へ。しかし戦争終結後も、マルコは私利私欲のため「戦争はまだ続いている」と嘘をつき、彼らを地下に閉じ込め武器を製造させる。時は流れ、欺瞞に満ちた地下の祝祭。やがて、あるきっかけで外の世界へ飛び出すクロ。彼が目にする、変わり果てた祖国の姿。これは、一つの国が崩壊していく様を描いた、悲しくも陽気な叙事詩。
ネット上の声
- 「昔、あるところに国があった」という一文に全てが詰まってる。悲劇を喜劇で包んだ、とんでもないエネルギーの塊みたいな映画。音楽も最高!
- とにかく音楽が最高!ずっと鳴り響くブラスバンドの音でテンション上がりっぱなしだった!
- 評価高いけど、自分には合わなかったな。ただただ騒がしくて長くて疲れちゃった。
- 笑えるシーンも多いのに、根底にある歴史の悲しさがズシンとくる。観終わった後、色々考えさせられるすごい作品でした。
ヒューマンドラマ
- 製作年1995年
- 製作国フランス,ドイツ,ハンガリー
- 時間171分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演ミキ・マノイロヴィッチ
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ドナウ川のほとりで繰り広げられる、ジプシーたちの破天荒な愛とドタバタ詐欺騒動。人生は奇跡の連続、予測不能な狂乱の一大叙事詩。
舞台はユーゴスラビア、ドナウ川沿いのジプシー集落。詐欺師マトゥコは、列車強盗計画でマフィアのボス、ダダンに大金を騙し取られる大失態。借金のカタとして、マトゥコの息子ザーレはダダンの妹との結婚を強要。しかし、ザーレには愛するイダの存在。一方、花嫁も別の男を愛していた。死んだはずの祖父が蘇り、花嫁は逃亡、結婚式は前代未聞の大騒動へ。愛と自由を求め、若者たちの奇想天外な逃走劇が始まる、予測不能な結末。
ネット上の声
- 最高にハッピーな映画!元気でた!
- とにかくハチャメチャでパワフル!訳わかんないけど、なぜか最後は幸せな気分になる不思議な映画。
- ずっと騒がしくてちょっと疲れたかなw でもこの独特の世界観はクセになるかも。
- 動物がいっぱいでてきて可愛い!音楽も陽気で、観てるだけで楽しくなっちゃう。人生って素晴らしいって思える作品。
ヒューマンドラマ
- 製作年1998年
- 製作国フランス,ドイツ,ユーゴスラビア
- 時間130分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演バイラム・セヴェルジャン
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透視能力を持つジプシーの少年。愛と富を求め、純粋な魂が犯罪と混沌の渦に飲み込まれていく、幻想的な一代記。
ユーゴスラビアのジプシー集落に住む、テレキネシス能力を持つ心優しき青年ペルハン。愛する女性との結婚と、病気の妹の手術費を稼ぐため、彼はマフィアのボスに誘われイタリア・ミラノへと渡る。しかし、そこで待っていたのは、窃盗や売春を強要される過酷な現実。純粋だった彼の心は、金と暴力の世界で次第に汚されていく。失われた故郷と愛を取り戻すため、彼が下す最後の決断。魔術的リアリズムに満ちた魂の叙事詩。
ネット上の声
- 友達に勧められて初クストリッツァ。最初はカオスでびっくりしたけど、いつの間にか夢中で観てた。音楽も耳に残る!
- 不思議な映像が綺麗だった。主人公の純粋さが切ない…。
- 独特の雰囲気はわかるけど、話が暗すぎて気分が沈みました。
- クストリッツァ監督の世界観が炸裂!音楽と喧騒、喜びと悲しみがごちゃ混ぜになった圧倒的な映像体験。これはハマる。
ヒューマンドラマ
- 製作年1989年
- 製作国ユーゴスラビア
- 時間126分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演ダボール・ドゥイモビッチ
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戦争の狂気が日常を壊す。それでも人生は鳴り響く!愛と笑いと音楽に満ちた、奇跡のような人間賛歌。
1992年、ボスニア紛争勃発前夜のセルビア国境の村。鉄道技師のルカは、観光鉄道の開通を夢見る楽天家。しかし、戦争が彼の日常を無残に破壊する。妻は駆け落ちし、息子は徴兵され敵の捕虜に。絶望する彼の元へ、息子との人質交換要員として、敵国の女性サバハがやって来る。憎むべき敵同士、しかし二人の間にはやがて愛が芽生えてしまう。戦争の狂気と不条理の中、動物たちも巻き込んで繰り広げられる大騒動。愛と音楽と笑いに満ちた、エミール・クストリッツァ監督が贈る奇跡の物語。
ネット上の声
- 【バルカンミュージックに乗せて、同一地域に住む異民族の愚かしき争いを描いたシニカルコメディ。エミール・クストリッツァ監督の、民族間の諍いを越えた愛を描いた人間賛歌の作品でもある。】
- クマ、ロバ、犬、猫、ガチョウ、馬、etc. 予備知識を何も持たずに観ると、最初はクマ退治の映画なんじゃないかと思ってしまう。
- 「アンダーグラウンド」以上に身近な題材だったはずだが…
- 天真爛漫サバーハの生き様が眩しい愛の物語
サッカー、 ヒューマンドラマ
- 製作年2004年
- 製作国セルビア=モンテネグロ,フランス
- 時間154分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演スラヴコ・スティマチ
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戦火のバルカン半島で出会った、運命の恋。ミルク運びの男と謎の美女、その愛の逃避行。
紛争が続く90年代のバルカン半島。毎日ロバに乗り、銃弾を避けながら前線へミルクを運ぶ男コスタ。彼のささやかな日常は、村にやって来た謎めいたイタリア人美女の登場で一変する。彼女は、戦争の英雄である男の婚約者。しかし、互いに惹かれ合う二人。やがて訪れる悲劇をきっかけに、二人は全てを捨てて愛の逃避行に出ることを決意。待ち受けるのは過酷な運命か、それとも奇跡か。生命力溢れる大人のための寓話。
ネット上の声
- ミルク配達人にしては顔が知的過ぎる気が…
- 凄い…ラストの美しさに打ちのめされました
- クストリッツァが最高に面白い理由は…
- クストリッツァ節炸裂も・・哀しい。
ヒューマンドラマ
- 製作年2016年
- 製作国セルビア,イギリス,アメリカ
- 時間125分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演モニカ・ベルッチ
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ニューヨークの青年がアリゾナの砂漠で出会った、空飛ぶ魚と奇妙で幻想的な愛の物語。
ニューヨークで魚の数を数える単調な日々を送る青年アクセル。叔父に連れられ、故郷アリゾナへ。そこで彼を待っていたのは、空を飛ぶことを夢見る未亡人エレインと、亀とアコーディオンを愛するその娘グレイスとの出会い。退屈な日常は一変し、奇妙で愛おしい夢のような現実が始まる。それぞれの夢と狂気が交錯する中、アクセルが辿り着く人生の真実とは。シュールで切ない人間賛歌。
ネット上の声
- 一緒に夢を見てくれる人が傍にいれば一番!
- 心の中も不毛の地になってしまった
- ナイス・ガイ!ジョニー・デップ
- 最高に美しいジョニー・デップ
ヒューマンドラマ
- 製作年1992年
- 製作国フランス
- 時間140分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演ジョニー・デップ
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1950年代、ユーゴスラビア。「パパは出張中」――それは、6歳の僕に母が教えた、優しい嘘だった。
1950年代初頭、チトー政権下のユーゴスラビア、サラエボ。夢遊病の癖がある6歳の少年マリクの視点で語られる物語。ある日、彼の父メーシャが、愛人の些細な密告によって政治犯として逮捕され、強制労働所へ送られる。母はマリクに「パパは長い出張に出た」と説明。何も知らないマリクは、父の帰りを待ちながら、初恋や家族との日常を過ごす。しかし、その無邪気な日々の裏には、大人の世界の複雑な事情と、時代の不条理な現実が渦巻いていた。少年の目を通して描かれる、ある家族の愛と崩壊の物語。
ネット上の声
- クストリッツアの作品とは思えないほどコメディ要素のない不穏をはらんだ初期の作品
- 少年マリクの父メーシャは国家の体制批判をしたため逮捕される
- クストリッツァ監督の長編2作目にしてパルムドール受賞作
- 軽いか重いか言葉は巡る、チトー政権の恐ろしさ
ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国ユーゴスラビア
- 時間136分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演モレノ・デバルトリ
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「アンダーグラウンド」「パパは、出張中!」などで知られる旧ユーゴスラビア出身の鬼才エミール・クストリッツァが1981年に発表し、同年のベネチア国際映画祭で新人監督賞を受賞した長編デビュー作。サラエボに住む少年が大人へと変わっていく時間を、みずみずしい感性と猥雑なまでのエネルギーで描いた青春ストーリー。
サラエボで家族と暮らす少年ディーノ。生活は苦しいのに共産主義を信奉する父親は、酔っぱらっては子どもたち相手に政治談議を繰り返し、日々のやりくりに疲れた母親は、そんな夫にいつもあきれ顔。父の話に興味がないディーノは、夜な夜な離れの小屋にある自室にこもって、ウサギのペロを相手に催眠術の特訓をしていた。さらには地域の若者たちでバンドを組むことになり、その練習も始まった。そんなある日、外国映画に登場するドリー・ベルという名のストリッパーに心を奪われたディーノは、町のごろつきのシントルから見知らぬ女を匿ってほしいと頼まれるが、彼女の名はなんとドリー・ベルというのだった。一つ屋根の下で暮らすことになったふたりは、いつしかひかれ合うようになるが……。
ユーゴスラビアの内戦による長い混乱状況により著作権が棚上げ状態になったことなどから、日本では長らく幻の作品とされていたが、2023年、製作から約40年の時を経て劇場初公開が実現。
ネット上の声
- 40年前のユーゴスラビアにおける青春劇!
- 「アンダーグラウンド」に匹敵する何かを期待しましたが、少し残念でした
- クストリッツァの作品はUNDERGROUNDしか観てないんだけれど、どんなに生活
- クストリッツァのアマルコルド的青春デンデケデケデケ
ヒューマンドラマ
- 製作年1981年
- 製作国ユーゴスラビア
- 時間109分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演スラヴコ・スティマチ
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祖父の遺言は「牛を売り、聖像を買い、花嫁を見つけること」。セルビアの少年が都会で繰り広げる、奇想天外な大冒険。
舞台はセルビアののどかな田舎村。少年ツァーネは、死期が迫る祖父から3つの約束を託される。それは、愛牛を都会で売り、聖像を買い、そして「花嫁」を見つけて帰ってくること。祖父の願いを胸に、ツァーネは都会へと旅立つ。しかし、彼を待ち受けていたのは、マフィアや娼婦がうごめく予測不能な世界。純粋な少年が、持ち前の勇気と奇跡を武器に、約束を果たすため大奮闘。果たしてツァーネは、無事に花嫁を連れて村へ帰ることができるのか。
ネット上の声
- 山奥の仕掛けだらけの小屋に住むおじいちゃんと少年とネコ、陽気な音楽、動物たち
- セルビアも、ようやく平和になりました!!
- 2007年、セルビア/フランス、恋愛コメディ
- 一番ドタバタしたクストリッツァ映画
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国セルビア,フランス
- 時間127分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演ウロシュ・ミロヴァノヴィッチ
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「アンダーグラウンド」「黒猫・白猫」など、世界の三大映画祭全てで賞を獲った天才映画監督エミール・クストリッツァのドキュメンタリー。自らギタリストとして参加するバンド“ノー・スモーキング・オーケストラ”の活動をフィーチャーし、ヨーロッパ・ツアーを撮影する。
ネット上の声
- クストリッツァ&ノースモーキングオーケストラのライブ映像含むドキュメンタリー
- ジョー・ストラマーが出演しているようなので何も知らずにレンタル💿
- 家にあったDVD
- クストリッツァ自身のバンド「ノー・スモーキングオーケストラ」のツアーを撮ったドキ
ドキュメンタリー
- 製作年2001年
- 製作国イタリア,ドイツ
- 時間92分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演ノー・スモーキング・オーケストラ
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収入の9割を寄付、公邸に住まない元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ。その愛と闘争の人生に迫る感動の記録。
南米ウルグアイの第40代大統領、ホセ・ムヒカ。彼は給料のほとんどを寄付し、愛妻と愛犬と共に郊外の小さな農場で質素な暮らしを続けた。かつて国の独裁政権に抵抗するゲリラ活動家として、13年もの過酷な投獄生活を経験。その壮絶な過去が、彼の哲学の礎を築いた。本作は、彼の任期最後の数日間から、引退後の生活までを追う。彼の言葉一つひとつが、現代の消費社会や格差問題に鋭い問いを投げかける。物質的な豊かさではなく、人間としての幸福とは何か。世界で最も謙虚なリーダーの姿から、未来を生きるためのヒントを探る感動の物語。
ネット上の声
- ウルグアイの元大統領のホセ・ムヒカについて、左派活動家(武装派組織ゲリラ)逮捕さ
- 飾らない人柄と強い信念。
- 畑に帰っていった大統領
- 信念のあるリーダー
ドキュメンタリー
- 製作年2018年
- 製作国アルゼンチン,ウルグアイ,セルビア
- 時間74分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演ホセ・ムヒカ
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アルゼンチンの英雄としてその名を轟かせ、「神の子」と呼ばれた伝説のサッカー選手、ディエゴ・アルマンド・マラドーナの激動の半生に、「アンダーグラウンド」の巨匠エミール・クストリッツァが迫るドキュメンタリー。貧しい家庭に育ちながらスターへと登り詰めたマラドーナが、薬物スキャンダルを乗り越えた経緯や、自らの思想、消えることのないサッカーへの情熱を語る。
ネット上の声
- これが唯一のマラドーナのドキュメンタリーだったら困るがサッカー以外のマラドーナの
- ☆☆☆★ ※ 鑑賞直後のメモから 前半はマラドーナを【革命家】とし...
- FIFAワールドカップ始まってから毎日一本映画観るの大変(
- 彼のような英雄はもう現われないと思う
ドキュメンタリー
- 製作年2008年
- 製作国スペイン,フランス
- 時間95分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演ディエゴ・マラドーナ