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死刑執行人の男、刑務官としての職務と人間性の狭間で揺れる魂の葛藤。
舞台は現代日本の拘置所。死刑囚の刑を執行する刑務官、平井。彼はある死刑囚の執行を終えた後、規則で定められた三日間の「休暇」を与えられる。しかし、その休暇は安らぎとは程遠いものだった。執行した死刑囚の最後の言葉、そして自らの仕事に対する罪悪感。平穏な日常風景の中でさえ、彼の心は絶えず過去に引き戻される。妻との溝、社会からの孤立。死と向き合う仕事が、一人の男の精神を静かに蝕んでいく。果たして彼は、この心の闇から抜け出すことができるのか。人間の尊厳を問う、重厚な人間ドラマ。
ネット上の声
- 慣れという言葉に込める「死」への記憶。
- 劇場で観なかった事を後悔しました。
- 死刑って、どういうことなんだろう
- これも、ひとつの「ひとごろし」。
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国日本
- 時間115分
- 監督門井肇
- 主演小林薫
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直木賞作家・連城三紀彦の短編小説を、ベテラン俳優・大杉漣主演で映画化。小さなおもちゃ店を営む康雄の前に、8年前に自分と幼い息子・毅を捨てて蒸発した元妻・擁子が現われる。再婚して幸せな家庭を築いていた康雄だったが、頻繁に店を訪れるようになった擁子の行動に心が乱れてしまう。一方、毅への思いを抑えることができない擁子は、新しい恋人・進藤からのプロポーズを素直に受けいれることができずにいた。
ネット上の声
- 苦笑いで人生を受け入れられるかの一里塚
- こういうのを「優しい」っていうの?
- 視線ひとつで気持ちが伝わる。
- 誰にだってドラマはある
ヒューマンドラマ
- 製作年2006年
- 製作国日本
- 時間81分
- 監督門井肇
- 主演大杉漣
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直木賞作家・逢坂剛の短編小説「都会の野獣」(文春文庫「情状鑑定人」所収)を、「棚の隅」「休暇」の門井肇監督が映画化。強奪された大金をめぐり、死んだ恋人の影を引きずる男と、謎めいた美女、神出鬼没の刑事が繰り広げる心理戦を描いたクライムサスペンス。ワインバー「Night People」のマスター・木村信治は、店にやってきた知的な美女で、かつての恋人に似た杉野萌子を雇う。常連客にもすぐに打ち解けていく萌子に、信治は次第にひかれていくが、ある日、曾根と名乗る刑事が店を訪れ、萌子は大物議員から2億円を強奪した前科者であり、その2億円がいまだに発見されていないことを告げる。困惑した信治だったが、「曾根に酷い目にあわされている」という萌子の言葉を信じ、曾根の追跡から萌子を守ろうとするが……。
ネット上の声
- 小説はおもしろいんだろう
- 騙し合いの美学に驚愕
- ハードボイルド狙い?
- 無理な筋。反則技。
サスペンス
- 製作年2012年
- 製作国日本
- 時間90分
- 監督門井肇
- 主演佐藤江梨子