全5作品。グレゴリー・ナヴァ監督が制作した映画ランキング

故郷を追われたグアテマラの兄妹の過酷な旅。目指すは夢の国「エル・ノルテ」、アメリカ合衆国。

1980年代、内戦下のグアテマラ。先住民の兄エンリケと妹ロサは、軍による弾圧で家族を失い、故郷を追われる。二人が目指すのは、雑誌で見た夢の国「エル・ノルテ（北部）」、アメリカ。メキシコを縦断し、国境を越える旅は、悪徳な仲介人や過酷な自然との戦いの連続。希望だけを胸に、必死で北を目指す兄妹。しかし、たどり着いた約束の地で彼らを待っていたのは、想像とはかけ離れた厳しい現実だった。

20世紀アメリカを生き抜いたメキシコ移民一家。三世代にわたる愛と葛藤、そして家族の絆の物語。

1920年代、希望を胸にメキシコからロサンゼルスへ渡ったホセ・サンチェス。彼と妻マリアが築いた家庭は、やがて多くの子や孫に恵まれる。しかし、彼らを待ち受けていたのは、激動のアメリカ史そのもの。大恐慌、戦争、そして文化の衝突。ある者は伝統を守り、ある者は新しい生き方を模索。時にすれ違い、反発しながらも、決して切れることのない家族の絆。長男の視点から語られる、サンチェス一家三代にわたる壮大な年代記。喜びも悲しみも分かち合った、彼らの人生の軌跡。

伝説の歌姫セレナ、その短くも鮮烈な生涯を描く感動の伝記ドラマ。夢と愛、そして悲劇的な結末。

1980年代、アメリカ・テキサス。類まれな歌声を持つ少女セレナは、父親の夢を背負い家族バンドでキャリアを開始。ラテン音楽界の壁、そして英語圏への挑戦という大きな夢。その道中で芽生えたギタリストとの禁断の恋。グラミー賞を受賞し、まさにスターダムの頂点へと駆け上がった彼女を待ち受けていた、あまりにも突然で悲劇的な運命。彼女の輝きが最高潮に達したその時、一つの銃声が全ての夢を打ち砕く。

第2次大戦前後のカリフォルニアを舞台に、ある愛に翻弄され、崩壊してゆくスペイン人移民一家の悲劇を描くドラマ。エグゼクティヴ・プロデューサーはキャロライン・ファイファーとシェブ・ゴードン。監督・脚本は「エル・ノルテ　約束の地」のグレゴリー・ナヴァ、製作・共同脚本はアンナ・トーマス、撮影はジェームズ・グレノン、音楽はエンニオ・モリコーネが担当。出演はウィリアム・ハート、ティモシー・ハットンほか。

メキシコ国境の街で多発する女性連続殺人事件。真実を追う米国人記者が巨大な闇に挑む、衝撃のサスペンス。

舞台は、アメリカとの国境に位置するメキシコの街シウダー・フアレス。ここでは、若い女性労働者が次々と惨殺される事件が多発していた。野心的なアメリカ人記者ローレンは、この事件の取材を命じられる。彼女は、奇跡的に生還した被害者エヴァの協力を得て、事件の真相に迫っていく。しかし、調査を進めるほどに、地元警察の腐敗、大企業の利権、そして政治的な陰謀という巨大な闇が姿を現す。命の危険に晒されながらも、報道されない真実を暴くため、ローレンの孤独な戦いが始まる。