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不治の病に冒されたひとりの詩人が過ごす最後の一日。自分の詩は下書きに過ぎなかったと悔やむ今、生前は寂しい思いをさせてしまった妻が幸せそうに輝いていた夏の日の記憶が甦る。死の床にある母を見舞った帰りに思わず助けてしまった難民の少年から、耳慣れない言葉をひとつまたひとつと買い集める詩人。しかしもう時間は残されていなかった。少年と夜の街を走った“運命のバス”を思い出に、詩人は海から聞こえる亡き妻の声に誘われるようにあの砂浜に立つ。アンゲロプロス監督がブルーノ・ガンツを主演に迎えたパルム・ドール受賞作。
ネット上の声
- かつて映画を見ながら、もしくは今まで生きていて、こんなにも穏やかな呼吸をしたこと
- わたしを見つめるときのあなたの目や、わたしに触れるときのあなたの指や、わたしを遠
- 明日が、たった一日しかなくても…
- 大切な一日の中にある永遠の美
ヒューマンドラマ
- 製作年1998年
- 製作国ギリシャ,フランス,イタリア
- 時間134分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演ブルーノ・ガンツ
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ドイツにいると聞かされた見知らぬ父を求めて、12才の少女と5才の弟が夜行列車に飛び乗った。オートバイの青年への報われない初恋、死んだ馬が引きずられていった雪の夜、疲れきった旅芸人たちが休む海辺、港から吊り上げられる巨大な手、そしてフィルムの切れ端の中に浮かぶ1本の樹……痛切に美しい詩のような風景の中を進むふたりが旅の果てに見るものは……。アンゲロプロス監督が娘たちのための寓話として作った人気作、ヴェネチア映画祭銀獅子賞最優秀監督賞受賞。
ネット上の声
- ちょっと詩的な不思議なシーンのあるロードムービー?そのように見えるでしょう表面的には確かにそうですでもそれは偽装です
- ラスト〜霧の中に見えてきた一本の木〜
- 圧倒的な映像と演出に魅入られて
- ギリシャ映画界最高の巨匠‼️
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国ギリシャ,フランス
- 時間125分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演ミカリス・ゼーナ
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アメリカの映画監督Aが、故郷ギリシャから戦火のサラエヴォへ、バルカン半島最初の映画であるマナキス兄弟の幻のフィルムを探して旅する物語。時空を超えた1カットの中で、現在のサラエヴォ、自分の幼少時代の思い出、マナキス兄弟の記憶の中の数々の戦争をくぐり抜けながら、解体されたレーニン像とともにドナウ河を下る映画監督をハーヴェイ・カイテルが体現。何も見えない真っ白な霧の中で響く銃声をかいくぐり、最後に彼がスクリーンに見た幻のフィルムとは……。アンゲロプロス監督がカンヌで審査員大賞グランプリを受賞した巨編。
ネット上の声
- 傘&キャンドルたち、ワルツ、集合写真、デカ彫刻、川沿いを走る人々、失われた眼差し
- 間違いを繰り返さないためには、過去と現在を鋭く見つめる瞳が必要なのだ
- 映画愛、祖国愛、祖国を超えたバルカン半島愛を感じる壮大な叙事詩
- バルカンの歴史とユリシーズの物語の錯綜!
実話
- 製作年1995年
- 製作国フランス,イタリア,ギリシャ
- 時間177分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演ハーヴェイ・カイテル
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「旅芸人の記録」のテオ・アンゲロプロス監督が、ロシア革命で両親を失ったギリシャ難民のエレニの半生を、ギリシャ現代史に重ねて描く映像叙事詩。少女エレニはロシア革命で両親を失い、ギリシャ人難民の一団を率いる男スピロの家族として育てられる。成長したエレニは、スピロの長男アレクシスと恋に落ちて妊娠するが、スピロスの叱責を恐れて彼に隠して出産するのだが……。ギリシャの20世紀を描く3部作のうちの第1作。
ネット上の声
- 1919年、ロシア革命により逆難民として祖国に戻ったギリシャ人たちが海岸に現れて
- No.1650 2004年フランス、ギリシャ、イタリア映画
- 水面に映し出されるオデッサの最後の日
- 過去作よりもかなり観やすくなってるけど、アンゲロプロスの持ち味も薄くなってる気が
ヒューマンドラマ
- 製作年2004年
- 製作国フランス,ギリシャ,イタリア
- 時間170分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演アレクサンドラ・アイディニ
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『再現』、『1936年の日々』に続く第3作にしてアンゲロプロス監督が独自の手法を確立、ついに日本で初公開された伝説の傑作。他国の干渉や国内の政権交代に揺れる激動のギリシャで、たったひとつの劇「羊飼いの少女ゴルフォ」を演じて廻る旅芸人一座の39年から52年までの愛と裏切りの日々がギリシャ悲劇になぞらえて描かれる。1カット内で時代が進み、また遡るという3時間54分が、難解という解釈を超えて息を飲ませる、映画ファン必見の1本。
ネット上の声
- 観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ ギリシャ悲劇になぞらえた旅芸人一座の姿を現代ギリシャ史を背景に描く構成の妙。素晴らしいカメラワーク。至高の映画体験。
- 美しい映像に惹かれて観るようになったアンゲロプロス作品ですが、これは現代のギリシ
- アンゲロプロス監督の演出力に圧倒される、政治と人間を描いた映画の真骨頂。
- ギリシャ現代史と古典悲劇の重層化が!
ヒューマンドラマ
- 製作年1975年
- 製作国ギリシャ
- 時間232分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演エヴァ・コタマニドゥ
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ひとりのTVディレクターが取材の途中で失踪中の大物政治家を見かけるが、政治家夫人も彼も本人であると認めようとはしない。彼はなぜ落ちぶれた別人生を生きているのか。ディレクターはカメラでその姿を執拗に追うが……。アンゲロプロス監督が“国境”というテーマに正面から取り組んだ作品。川を挟んでの無言の結婚式のシーンのためにダムまで作ったという逸話や、宗教団体の撮影妨害の報に世界の映画人がエールを送って完成したという経緯が、主演したマストロヤンニ、ジャンヌ・モローとともに世界規模で話題になった1本。
ネット上の声
- アンゲロプロスの映画はDVDで借りて全部観る、なぜならいつか特集上映が組まれた時
- 映画が芸術であることを教えてくれる。
- 見えない国境が人々を引き裂く
- 打ち取るには緩急が必要だ
ヒューマンドラマ
- 製作年1991年
- 製作国ギリシャ,フランス,スイス,イタリア
- 時間142分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演マルチェロ・マストロヤンニ
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アンゲロプロス監督が「シテール島への船出」の後にマストロヤンニを主演に迎えて描いたかつての活動家の最後の旅。教師のかたわら、父を継いで蜂飼いの旅を続けてきた初老の男が、娘の結婚式を家族との別れに旅立った。蜜蜂を連れて昔の仲間を訪ねて廻る途中、ひとりの少女に出会うのだが……。ギリシャ語をひとことも話せない大スター、マストロヤンニが全編吹き替えで絶望のギリシャ男に挑んだ。アンゲロプロス監督とはこの後「こうのとり、たちずさんで」で再び組む。
ネット上の声
- これまで観てきたアンゲロプロスの作品の中で、1番分かりやすくて、1番好きになれな
- 年老いてからの一人旅は、……
- 過去の旅人
- キスの手前を突然横切る列車がゾエトロープのようで、不意を突かれたドラマチックな美
ヒューマンドラマ
- 製作年1986年
- 製作国ギリシャ,フランス,イタリア
- 時間122分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演マルチェロ・マストロヤンニ
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ひとりの映画監督が父の映画を撮ることになるが、父役がなかなか決まらない。そこへひとりの花売り老人が通りかかり、思わず後を追う監督。「エゴイメ(私だよ)」、劇中映画と父の人生が交錯していく……。家族を捨ててソ連へ亡命した父が年老いた姿で帰ってきた。かつての同志たちからも政府からも拒絶されて雨の桟橋にひとり打ち捨てられる老父。歩み寄る妻を一緒に乗せて小さな桟橋は暗い海をどこまでも流れて行くのだった。政治への望みを失った時代を語ったアンゲロプロス監督の叙情傑作。
ネット上の声
- シテール島=実現しなかったユートピア
- いい映画だね・・劇場で観たかった。
- 国境を物ともしない夫婦愛
- 観ていて腹が立ってきた
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国ギリシャ,イタリア
- 時間140分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演ジュリオ・ブロージ
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76年、雪山で狩人たちが死体を見つけた。まだ温かく、血がしたたっているその死体は、30年前の内戦兵士だった……。「旅芸人の記録」の1シーン・1カットの手法をアンゲロプロス監督がさらに推し進め、繰り返す愚かな歴史の姿を全編わずか47カットで描いた“現代史3部作”の第3作。完成当時はまだ「旅芸人の記録」1本しか紹介されていなかった日本では、あまりの斬新さに公開までに10年以上を要した作品。
ネット上の声
- 死者と狩人
- アンゲロプロス監督によるギリシャ戦後史をテーマにした作品
- ギリシャ再生のための分析
- 緩慢すぎる舞台劇
ヒューマンドラマ
- 製作年1977年
- 製作国ギリシャ,ドイツ,フランス
- 時間172分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演ヴァンゲリス・カザン
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カンヌ映画祭パルムドール受賞作の「永遠と一日」(1998)をはじめ、「旅芸人の記憶」(75)、「アレクサンダー大王」(80)、「シテール島への船出」(83)、「ユリシーズの瞳」(95)など数々の名作を残したギリシャの巨匠テオ・アンゲロプロスの遺作。「エレニの旅」(2004)から始まった20世紀を題材とした3部作の第2部で、男女3人の半世紀にわたる愛の叙事詩。93年、ギリシャにルーツを持つアメリカの映画監督が、母エレニと彼女を思い続けた男ヤコブ、そしてエレニが愛したスピロスの男女3人の映画を制作していた。53年、トシケントで再会したエレニとスピロスはソ連当局に捕らえられ、再び離れ離れになってしまうが、その時エレニはスピロスとの子どもを宿していた。エレニはシベリアの牢獄に抑留されるが、そこへ彼女に思いを寄せるヤコブも送られてくる。監督のアンゲロプロスは3部作の3作目を撮影中の12年に事故で他界。3部作は未完となっている。
ネット上の声
- 20世紀3部作の2作目ということだけど「エレニの旅」とのつながりはなく、名前だけ
- 映像の隙の無さ十分も、十分な解釈は難。
- 映像で叙事詩を語る作家だったが・・・
- 歯が立たない ・・・ やっぱり降参。
ヒューマンドラマ
- 製作年2008年
- 製作国ギリシャ,ドイツ,カナダ,ロシア
- 時間127分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演ウィレム・デフォー
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日本のとある田舎町。四方を田畑に囲まれたくたびれた映画館に、一人の男(モロ師岡)がやってくる。観客席にじっと座り映画を楽しもうとするが、運悪く次から次へと小さなトラブルが起こり、男のつかの間の休日を奪っていく。(素晴らしき休日・北野武)
ネット上の声
- 映画は、空っぽで、不人気で、熱狂で、希望で、絶望で、記憶で、再生で、くだらなくて
- 32名の監督(錚々たる面々)による映画館がテーマのオムニバス
- 暇をもてあました神々の・・・シネマ
- 「素晴らしき休日」は映画とともに!
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国フランス
- 時間118分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演ジャンヌ・モロー
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牢につながれたひとりの盗賊が手下の導きで脱獄する。漆黒の森の中、白馬の傍らで兜をかぶるとき、彼は“アレクサンダー大王”となった……ある義賊が故郷の小さな村で独裁者へと変貌していく姿をギリシャ歌劇の姿を借りて描きながら、ファシズムの実像に迫りその危険性を告発する、アンゲロプロス監督の壮大な歴史劇。黒澤明監督が感嘆した黒いマントに注目のヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作。
ネット上の声
- 労働者が夢見た共産主義の終焉、カリスマの限界を俯瞰的に描く歴史絵巻
- ずっと雨が降っている。
- テオ・アンゲロプロス
- まさに映画、傑作
ヒューマンドラマ
- 製作年1980年
- 製作国ギリシャ,イタリア,ドイツ
- 時間208分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演オメロ・アントヌッティ
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ネット上の声
- アンゲロプロス監督が初期の頃はこんなにもミニマルな作品を撮っていたことは、後の映
- 冒頭の車が泥濘にはまるシーン、最後の車を追いかける女性達のシーンにはっとさせられ
- 『旅芸人の記録』あたりから感じていたアンゲロプロス"らしさ"とよばれるものには、
- 私の中で『Reconstruction』と言えばルチアン・ピンティリエなのだが、
ヒューマンドラマ
- 製作年1970年
- 製作国ギリシャ
- 時間100分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演トゥーラ・スタトプロウ
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ネット上の声
- そして旅芸人へと続く――
- 緻密に設計されたカメラと人物の動きに、馬鹿みたいな表現だけど「人が動いてる!」っ
- 政治犯が面会人を人質に立てこもり、この二人の関係を知る者の証言者探しによって話が
- ウェス・アンダーソン「フレンチディスパッチ」の3章目を引き伸ばしたような印象
ヒューマンドラマ
- 製作年1972年
- 製作国ギリシャ
- 時間110分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演コスタス・パウロウ
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ネット上の声
- アンゲロプロス作品でたまに雰囲気の違う音楽が流れるときあるけどその片鱗がここにあ
- まだギリシャにはテレビがなかったが、メディアや広告によって作り出される阻害につい
- 政治との距離感や風俗の取り込み方で同時代性が一番強い作品が処女作で、そっからの作
- 軽妙な音楽と街頭インタビューでのやり取りは喜劇的だが、空虚な終幕と痛烈な風刺のメ
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国ギリシャ
- 時間23分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演---