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走る、ただひたすらに走る。戦火の港町で、孤独な少年が未来を掴むために見せる、生命の疾走。
イラン・イラク戦争の爪痕が残るペルシャ湾岸の港町。戦争で全てを失った孤児の少年アミロは、廃船を住処とし、空き瓶拾いや靴磨きで日銭を稼ぎ、孤独に生きていた。文字を学びたいという強い渇望を胸に秘め、彼は他の少年たちと競い、時に裏切られながらも、決して生きることを諦めない。彼の心を支えるのは、ただひたすらに「走る」こと。港に響く汽笛を合図に、仲間たちと氷を奪い合う競争。その疾走は、過酷な現実から抜け出そうとする魂の叫び。灼熱の太陽の下、少年が走り続ける先に見据える、未来への一筋の光。
ネット上の声
- あまりに瑞々しくほんとうにびっくりするような体験だった、ありがとうホール・シネラ
- 俳優の坂東龍汰くんが昔、ナデリ監督のワークショップに参加していて作品を見てみたい
- 少年というアイコン(象徴)映画
- 大きな声では言えないけど、、
ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間91分
- 監督アミール・ナデリ
- 主演---
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クリスマス直前のニューヨーク、失業中で家を追い出される寸前の男が金と行方不明の親友を探してマンハッタンをさまよう姿を通して、ニューヨークの底辺の過酷な状況を浮き彫りにする人間ドラマ。監督・脚本・編集はイランで『水・風・砂』などを発表したアミール・ナデリで、苦節の末のアメリカ進出第一作。製作はラミン・ニアミ。ほぼ全編マンハッタンの街頭でロケされた圧倒的な密度の映像で、撮影を担当したのはジェームズ・カラナン。音楽は「ラスト・タンゴ・イン・パリ」のスコアで有名なジャズ・ミュージシシャン奏者のガトー・バルビエリ。主演は本作にオーディションで選ばれ、映画はこれが初出演のジョン・ウォッジャ。
ヒューマンドラマ
- 製作年1993年
- 製作国アメリカ
- 時間90分
- 監督アミール・ナデリ
- 主演ジョン・ウッジャ
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現代イラン映画界の巨匠アミール・ナデリ監督がイタリアでオールロケを敢行し、宗教・自然・人間のすべてと対峙する孤独な男の戦いを描いたドラマ。中世後期のイタリア。南アルプス山麓にある小さな村の外れで暮らすアゴスティーノと妻ニーナ、息子ジョバンニ。壁のようにそびえる山に日光を遮られて作物が思うように育たないため村人のほとんどが去って行ったが、アゴスティーノたちは先祖の墓や亡き娘の墓があるこの地を離れられずにいた。アゴスティーノは飢えた家族のためあらゆる手を尽くすが、周辺の村の人々からは異端者として差別され、ついにはそこで暮らすことさえ禁止されて家族は離れ離れになってしまう。神や自然、そして人間からも見棄てられたアゴスティーノは、たったひとりで忌まわしき山と対峙することになり……。第73回ベネチア国際映画祭で「監督・ばんざい!」賞を受賞。2016年・第17回東京フィルメックス特別招待作品。
ネット上の声
- シンプルかつパワフルで素晴らしい傑作
- これは静かなる"怒り"の物語
- 自己の存在を確信する
- 映像美と力強さ
ヒューマンドラマ
- 製作年2016年
- 製作国イタリア,アメリカ,フランス
- 時間107分
- 監督アミール・ナデリ
- 主演アンドレア・サルトレッティ
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イランの名匠アミール・ナデリ監督が西島秀俊を主演に迎え、殴られ屋をして金を稼ぐ売れない映画監督の映画への愛情を描き出す。いつも兄からお金を借りて映画を撮っていた秀二だったが、どの作品も映画館にかけることができない。そんなある日、秀二は兄が借金のトラブルで死んだという報せを受け、兄が自分のために借金をしていたことを知る。罪悪感にさいなまれる秀二は、兄の痛みを分かち合い、借金を返済するため、兄が死んだヤクザの事務所で殴られ屋を始めるが……。青山真治が共同脚本で参加。共演は常盤貴子、笹野高史ら。
ネット上の声
- 殴られます。うっぷん晴らしてね。もち有料
- 映画は売春ではないが、オナニーでもない。
- 鑑賞途中で「CUT!」と叫ばないでね!
- 監督の真の映画愛は、鑑賞後のフロアで…
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国日本
- 時間120分
- 監督アミール・ナデリ
- 主演西島秀俊