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とある部屋を目指して、ゾーンと呼ばれる廃墟群を旅する作品
隕石の落下により、草木が生い茂る謎の領域「ゾーン」が生まれた近未来。その中心には、入った者の最も切実な願いを叶えるという「部屋」が存在。立ち入りが固く禁じられたその場所へ、人々を導く案内人「ストーカー」。彼は、人生に絶望した「作家」と、ゾーンの破壊を目論む「教授」を連れ、危険な旅に出る。厳重な警備を抜け、予測不能な罠が仕掛けられたゾーンを進む三人。しかし、彼らを待ち受ける最大の試練は、自らの心の奥底にある欲望と絶望との対峙。果たして彼らは「部屋」に辿り着き、本当に願うべきものを見つけられるのか。
ネット上の声
- 神を信じようとする男、神の恵みに生きる女
- ストーカー(ハンター)たちが追うものとは
- 路傍のピクニック(ストーカー)読了済み
- だが、それだけでは悲しすぎる・・・
ヒューマンドラマ、 SF
- 製作年1979年
- 製作国ソ連
- 時間163分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演アレクサンドル・カイダノフスキー
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故郷を離れたロシア人詩人がイタリアで彷徨う、魂の救済を求める精神的な旅路。
18世紀ロシアの音楽家を研究するため、イタリアを訪れた詩人アンドレイ。通訳の女性と共にトスカーナ地方を旅するも、彼の心は故郷への激しい郷愁(ノスタルジア)に苛まれる。ある日、世界の終末を信じ、7年間も家に閉じこもっていたという狂人ドメニコとの出会い。彼の「世界の救済」という奇妙な願いを引き受けたアンドレイは、自らの魂の救済を求め、ある儀式に挑む決意。壮麗なイタリアの風景の中で描かれる、故郷と自己の喪失を巡る魂の彷徨。
ネット上の声
- 圧巻の芸術作!タルコフスキー精神世界の旅
- 誰か私にノスタルジアを解説してくれー。
- 映画が芸術である事を許された時代の傑作
- この空気を15時間くらい吸い続けていたい
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国イタリア,ソ連
- 時間126分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演オレグ・ヤンコフスキー
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動乱の15世紀ロシア。神への信仰と芸術家の苦悩を描く、伝説的イコン画家の壮大な叙事詩。
15世紀初頭、タタールの侵略と内乱に揺れるロシア。若きイコン画家アンドレイ・ルブリョフは、聖堂の壁画制作のため各地を旅する。しかし、彼の目に映るのは、権力者の圧政や民衆の苦しみ、そして繰り返される殺戮という残酷な現実。神の存在を信じ、美を追求する芸術家の魂は深く傷つき、やがて彼は沈黙の誓いを立て、筆を折ってしまう。混沌と絶望の中で、芸術は人を救えるのか。長い沈黙の果てに彼が見出す、希望の光とは。
ネット上の声
- 気球と鐘の意味するものは..
- 長いが、見応え充分!
- 溝口?黒澤?
- 信仰の具現化
ヒューマンドラマ、 スティーヴン・セガール主演の沈黙
- 製作年1969年
- 製作国ソ連
- 時間182分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演アナトリー・ソロニーツィン
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死を前にした詩人が彷徨う、自身の過去とロシアの歴史が交錯する記憶の迷宮。映像で綴られる、魂の叙事詩。
40代の詩人アレクセイが、病床で自らの人生を回想。幼い頃に別れた父、美しかった母への思慕、戦時下の過酷な日々、そして妻とのすれ違い。彼の個人的な記憶は、ニュースフィルムや歴史的映像と交錯し、ロシアという国家の記憶そのものと重なり合う。過去と現在、夢と現実が溶け合う断片的なイメージの連続。それは、一人の男の人生の記録でありながら、母なる大地への郷愁と、時代に翻弄された人々の魂の叫び。観る者の記憶をも呼び覚ます、映像の詩。
ネット上の声
- タルコフスキーの極めて個人的で詩的な映像美の独白
- 【タルコフスキーを通して世界を考えてみる】
- タルコフスキーの映像芸術の中核
- タイトルなし
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国ソ連
- 時間108分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演マルガリータ・テレホワ
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意思を持つ謎の惑星ソラリス。宇宙ステーションで心理学者が直面する、具現化された過去との対峙。
舞台は、謎の海に覆われた惑星ソラリスを周回する宇宙ステーション。不可解な現象が続くこの場所へ、心理学者クリス・ケルビンが派遣される。そこで彼を待っていたのは、死んだはずの妻ハリーの姿。惑星ソラリスの海が、人間の記憶や良心を具現化する力を持つことの証明。次々と現れる「訪問者」たちに精神を蝕まれる乗組員たち。クリスは、科学の限界と愛の本質を問われ、究極の選択を迫られる。
ネット上の声
- 年明けに観た坂本龍一のドキュメンタリー映画のなかで『惑星ソラリス』の'自然音'の
- SF×哲学好きとか言っておいて、恥ずかしながら初鑑賞
- 首都高走るたび惑星ソラリス上映中、、、。
- この映画の何を持って傑作というのか?
宇宙、 どんでん返し、 SF
- 製作年1972年
- 製作国ソ連
- 時間165分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演ナターリヤ・ボンダルチュク
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第二次世界大戦下、家族を奪われた12歳の少年が、復讐を胸にソ連軍の斥候となる戦争叙事詩。
第二次世界大戦の東部戦線。ドイツ軍に家族を殺され、故郷を焼かれた12歳の少年イワン。その瞳から子供らしい輝きは消え、燃え盛るのはナチスへの憎悪のみ。彼はその小さな体と大人顔負けの度胸を武器に、ソ連軍の危険な斥候任務に身を投じる。夢の中では、母と過ごした穏やかな日々が蘇る。しかし、目覚めればそこは死と隣り合わせの非情な戦場。戦争が奪った無垢な魂の、あまりにも痛ましい叫びと運命の行方。
ネット上の声
- 少年の村はウクライナ南部 ドニエプル川の東側沿いの村だったのです 今まさに77年前と同じことが起こっているのです! 本作は現在進行形の映画だったのです
- タルコフスキーの卓越した演出による、モノクロ映像の詩的映像美で綴られた戦争悲劇
- 本屋大賞の狙撃兵の話はこの映画かなぁ?
- 復讐のかわりに在るはずだったもの。
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国ソ連
- 時間94分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演コーリャ・ブルリャーエフ
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1960年代モスクワ、バイオリンを学ぶ少年と労働者の男、年の差を超えた束の間の友情を描くアンドレイ・タルコフスキー監督の原点。
厳格な音楽教師のもとでバイオリンを学ぶ気弱な少年サーシャ。ある日、いじめられているところを陽気な蒸気ローラー運転手のセルゲイに助けられる。芸術家の卵と労働者、住む世界が全く違う二人。しかし、互いの仕事への真摯な眼差しに惹かれ、次第に心を通わせていく不思議な友情。共に映画を観に行く約束を交わす二人。だが、そのささやかな約束の前に、社会の壁が立ちはだかる。巨匠タルコフスキーが描く、純粋な魂の交流の物語。
ネット上の声
- 純粋な魂の共鳴。かわいくて純粋な傑作!!
- 「男の子」の人生を描いた珠玉の作品
- タルコフスキー初監督作品
- 【思い出されること】
ファンタジー、 ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国ソ連
- 時間45分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演J・フォムチェンコ
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言葉を話せなかった少年が話せるようになるまでの1日を、その少年の父の行動を通して描く。製作はカティンカ・ファラゴー、エグゼキュティヴ・プロデューサーは、アンナ・レーナ・ウィボム、監督・脚本は「ノスタルジア」のアンドレイ・タルコフスキーで、これが彼の遺作(86年死去)となった。撮影はスヴェン・ニクヴィスト、音楽はJ・S・バッハ(マタイ受難曲BWV244第47曲)他スウェーデン民族音楽と海音道宗祖の法竹音楽 、美術はアンナ・アスプ、編集はタルコフスキーとミハウ・レシチロフスキーが担当。出演はエルランド・ヨセフソン、スーザン・フリートウッドほか。
ネット上の声
- 無限に広がる心象世界!タルコフスキー遺作
- 人類への警鐘と献身的人間愛に満ちた遺作
- 鏡、ノスタルジア、サクリファイス。
- 全然分からない、だけど素晴らしい
ヒューマンドラマ
- 製作年1986年
- 製作国スウェーデン,フランス
- 時間149分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演エルランド・ヨセフソン