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お金を落とした少女が体験する冒険を描く、詩情とみずみずしさあふれる児童映画の秀作。「オリーヴの林をぬけて」でアッバス・キアロスタミ監督の助監督を勤めたジャファール・パナヒ監督の長編第一作で、編集と美術も担当。出演は素人ばかり。パナヒ監督の、“ある映画の、ある登場人物に完全にぴったりはまる人は一人しかいない”という方針に従って、イラン各地から集められたのが子役のアイーダ・モハマッドカーニを始め、フェレシュテ・サド・オラファイ、モハマッド・シャハニ、アンナ・ブロコフスカ、モハマッド・バフティアリ。ただし最初に兄の役の予定だった少年がその後海外に移住してしまったため、この役は6000人のオーディションの末モフセン・カリフィが選ばれた。95年カンヌ国際映画祭“黄金のカメラ”(新人監督)賞、同年東京国際映画祭ヤングシネマ部門でさくらゴールド賞(第一位)受賞。
ネット上の声
- ああ、じれったい
- ジャファル・パナヒ監督作品…2作品目…デビュー作です…
- イラン児童映画の最高峰!
- 赤い風船が観たいんだけど
ヒューマンドラマ
- 製作年1995年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間85分
- 監督ジャファル・パナヒ
- 主演アイーダ・モハマッドカーニ
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政府から映画制作を禁じられながらも不屈の精神で映画を撮り続けるイランの名匠ジャファル・パナヒが監督・脚本・製作・主演を務め、自らを題材にして撮りあげた社会派サスペンス。
パナヒ監督はトルコで偽造パスポートを使って国外逃亡しようとしている若い男女を主人公にしたドキュメンタリードラマ映画を撮影するため、イランの国境近くの小さな村からリモートで助監督レザに指示を出す。そんな中、滞在先の村では古い掟のせいで愛し合うことが許されない恋人たちをめぐるトラブルが大事件へと発展し、パナヒ監督も巻き込まれていく。
2組のカップルが迎える想像を絶する運命を通し、イランに残る抑圧的な社会問題の現状を浮き彫りにする。2022年・第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で審査委員特別賞を受賞。
ネット上の声
- 虚実の曖昧化と穏和なユーモアを武器に権力と闘い続けるジャファル・パナヒ監督
- 彼に真の笑顔が再び灯るその日まで
- 混迷と絶望。
- 作家としての覚悟を感じる
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間107分
- 監督ジャファル・パナヒ
- 主演ジャファル・パナヒ
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「白い風船」のジャファル・パナヒが、イランの厳しいイスラム社会で生きる女性を描いた人間ドラマ。2000年ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞のほか、国際批評家連盟賞、ユニセフ賞などを受賞。ある女性が女の赤ちゃんを産んだ。だが、周りの人々は彼女の出産を歓迎してはいなかった。一方、ある刑務所では3人の女性が仮釈放された。彼女たちは、逃避行のためなら何でもする覚悟だった。また、あるバス乗り場では、身分証明書もなくたった1人で長距離バスに乗ろうとする女性がいた。彼女は、窓口で懇願し、嘘をつかなくては乗車券も買えない状況にいた……。
ネット上の声
- 構成が見事
- 「人生タクシー」で好きになったジャファル・パナヒ監督
- イランの女性の抑圧された現状
- ゴールのないバトンリレー
ヒューマンドラマ
- 製作年2000年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間90分
- 監督ジャファル・パナヒ
- 主演フレシテ・ザドル・オルファイ
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イランのジャファル・パナヒ監督が、タクシーの乗客たちの様子から、厳しい情報統制下にあるテヘランで暮らす人々の人生模様をドキュメンタリータッチに描き、2015年・第65回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した作品。カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭で受賞歴を誇る名匠で、反体制的な活動を理由に政府から映画監督としての活動を禁じらてもなお、自宅で撮影した映像をもとに映画「これは映画ではない」を発表して話題を集めたパナヒ監督。今作では活気に満ちたテヘランの町でパナヒ監督自らタクシーを走らせ、さまざまな乗客を乗せる。ダッシュボードに置かれたカメラには、強盗と教師、海賊版レンタルビデオ業者、交通事故にあった夫婦、映画監督志望の学生、政府から停職処分を受けた弁護士など、個性豊かな乗客たちの悲喜こもごもが映し出され、彼らの人生を通してイラン社会の核心へ迫っていく。
ネット上の声
- キアロスタミ監督の「そして人生はつづく」のようなドキュメンタリー調の設定で、同じ
- 通常映画5本分の価値あるクロスカウンター
- 色んな人々の人生を乗せるタクシーでした。
- 「映画に関わる人たちは信頼できるから」
ヒューマンドラマ
- 製作年2015年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間82分
- 監督ジャファル・パナヒ
- 主演ジャファル・パナヒ
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反体制的なプロパガンダ活動を行ったとして2009年に逮捕され、懲役6年と映画製作20年間禁止を言い渡されたイランの名匠ジャファル・パナヒ監督が、自宅軟禁中の生活を撮影したドキュメンタリー作品。「脚本を読むのは映画製作ではない」という持論のもと、パナヒ監督が、軟禁生活の中で脚本を読みながら構想中の映画を再現した。パナヒ監督は完成した本作データを菓子箱に入れて知人に託し、密かに国外へ持ち出すことに成功。2011年カンヌ国際映画祭でプレミア上映されて絶賛され、数々の映画祭で高く評価された。
ネット上の声
- 「カット」といえない映画監督の苦悩と矜持
- これが、映画である。
- これはれっきとした「映画」です。
- 真実のエンターテインメント
ドキュメンタリー
- 製作年2011年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間75分
- 監督ジャファル・パナヒ
- 主演ジャファル・パナヒ
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女性のサッカー観戦が法律で禁止されているイランを舞台に、男装してスタジアムに潜り込んだ少女たちの姿をユーモラスに綴るハートフル・ストーリー。ドイツ・ワールドカップへの出場を賭けた大事な試合に忍び込もうとした1人の少女。入り口であえなく兵士に見つかってしまった彼女は、同じように捕らえられた少女たちと一緒にスタジアム内に勾留されるが……。監督は「チャドルと生きる」のジャファル・パナヒ。
ネット上の声
- イランでは女性は、サッカー等のスポーツを競技場で男性と一緒に観戦してはならない法
- 『人生タクシー』が有名なジャファル・パナヒ監督(現在も投獄中?)のイランの女性問
- 【ベタ表現】サッカーは国際共通言語ですね
- イランのジャファル・パナヒ監督作品
サッカー、 青春
- 製作年2006年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間92分
- 監督ジャファル・パナヒ
- 主演シマ・モバラク・シャヒ
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2021年・第22回東京フィルメックス(21年10月30日~11月7日/有楽町朝日ホールほか)特別招待作品。
ネット上の声
- パナヒ、ロウリー、アピチャッポン以外全然ダメなので総合的な印象としてこの点数
- 【イグアナvsハトvs守備力3000のパナヒおかん...うわ、前からクソパワポが
- 順当にパナヒ、ロウリー、アピチャッポンが面白い
- コロナ禍を主題にした7人の監督のアンソロジー
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国アメリカ,イラン・イスラム,チリ,タイ,イギリス,シンガポール
- 時間115分
- 監督ジャファル・パナヒ
- 主演---
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「人生タクシー」「これは映画ではない」などで知られるイランの名匠ジャファル・パナヒが、過去・現在・未来の3つの時代をシンボリックに体現する3人の女優の心の旅路を描いたヒューマンミステリー。イランの人気女優ベーナーズ・ジャファリのもとに、見知らぬ少女から動画メッセージが届く。その少女マルズィエは女優を目指して芸術大学に合格したが、家族の裏切りによって夢を砕かれ自殺を決意。動画は彼女が首にロープをかけ、カメラが地面に落下したところで途切れていた。そのあまりにも深刻な内容に衝撃を受けたジャファリは、友人である映画監督ジャファル・パナヒが運転する車でマルズィエが住むイラン北西部の村を訪れる。ジャファリとパナヒは現地で調査を進めるうち、イラン革命後に演じることを禁じられた往年のスター女優シャールザードにまつわる悲劇的な真実にたどり着く。2018年・第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で脚本賞を受賞した。
ネット上の声
- イランの女性人権活動家のモハンマディさんがノーベル平和賞を受賞したのを受けて、イ
- アッバス◯キア◯スタミは必ず落ちがあった。この作品には何がある?
- より巧妙に多層的になっていくパナヒワールド
- ジャファル・パナヒ監督作品
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間100分
- 監督ジャファル・パナヒ
- 主演ベーナズ・ジャファリ