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監視国家・東ドイツで、盗聴任務に就いた男が知った芸術と愛。国家への忠誠と人間性の間で揺れる、魂のサスペンス。
1984年、東ベルリン。国家保安省(シュタージ)の忠実な大尉ヴィースラーに下された新たな任務。それは、反体制の疑いがある人気劇作家ドライマンと、その恋人で舞台女優クリスタの監視と盗聴。冷徹に任務を遂行するヴィースラー。しかし、盗聴器の向こうから聞こえてくるのは、芸術を愛し、深く想い合う二人の姿。これまで信じてきた国家の正義が揺らぎ始める。彼らの世界に魅了され、人間的な感情に目覚めていくヴィースラー。やがて彼は、二人を守るため、国家を欺く危険な行動へと駆り立てられる。一つの決断が、監視する者とされる者の運命を大きく変える。
ネット上の声
- 旧東ドイツの監視社会の息苦しさがリアル。でも、芸術に触れて主人公の心が少しずつ変わっていく様子に引き込まれた。最後のセリフは本当に鳥肌もの。
- 観終わった後の余韻がすごい。間違いなく傑作だと思う。
- 心に沁みる良い映画でした。
- ラストの一言に全て持っていかれた。
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年2006年
- 製作国ドイツ
- 時間138分
- 監督フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
- 主演ウルリッヒ・ミューエ
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20世紀初頭、石油に魅入られた男の壮絶な一代記。富と権力を渇望する、人間の欲望と狂気の物語。
舞台はゴールドラッシュ後のアメリカ西部。野心的な石油採掘師ダニエル・プレインビューの執念。彼は石油の眠る土地を次々と手に入れ、莫大な富を築き上げる。しかし、その成功は人間不信と孤独を深めるだけ。地域の若きカリスマ牧師イーライとの対立、そして養子H.W.との間に生まれる溝。石油という黒い血に染まった彼の魂は、やがて制御不能な狂気へと変貌。その果てにある衝撃の結末。
ネット上の声
- ダニエル・デイ=ルイスの鬼気迫る演技がとにかく凄い。人間の欲望と狂気がじわじわと描かれていて、最後まで目が離せなかった。見応えのある傑作です。
- 長くてちょっと退屈だったかも…。
- 石油に狂わされた男の一代記。アメリカンドリームの闇を見た気がする。重厚な映画でした。
- ただただ圧巻。
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国アメリカ
- 時間158分
- 監督ポール・トーマス・アンダーソン
- 主演ダニエル・デイ=ルイス
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1980年代のテキサス。大金を手にした男と、彼を追う非情な殺し屋、そして事件を追う老保安官。運命が交錯する、暴力と偶然のクライム・サスペンス。
1980年、テキサス州の荒野。ベトナム帰還兵のルウェリン・モスは、偶然にも麻薬取引の失敗現場を発見。そこには死体の山と200万ドルの大金。一瞬の欲望から金を持ち去るモス。しかし、その金には冷酷非情な殺し屋アントン・シガーの影。金の回収のため、常軌を逸した執念でモスを追い詰めるシガー。一方、事件の捜査にあたる老保安官エド・トム・ベルは、理解不能な暴力の連鎖に自身の無力さを痛感。果たして、モスは逃げ切れるのか。三人の男たちの運命が、乾いた大地で激しくぶつかり合う、緊迫の追跡劇。
ネット上の声
- ハビエル・バルデム演じる殺し屋の存在感がヤバすぎる。静かなのにずっと緊張感が続く感じはコーエン兄弟ならでは。好き嫌いは分かれるだろうけど、個人的には最高傑作だと思う。
- え、これで終わり?って声出た。何が言いたいのか全然わからなかったし、ただただ不気味なだけだった…。
- あのおかっぱ頭の殺し屋が夢に出てきそうw
- すごい映画なのはわかるけど、正直ちょっと難しかったかな。ハラハラはしたけど、スッキリはしない感じ。
殺人鬼が暴れる、 どんでん返し、 サスペンス
- 製作年2007年
- 製作国アメリカ
- 時間122分
- 監督ジョエル・コーエン
- 主演トミー・リー・ジョーンズ
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激動のイラン革命を生き抜いた少女の瞳。故郷と自分を巡る、ユーモアと切なさに満ちた自伝的アニメーション。
1978年、イランのテヘラン。パンクロックが大好きな9歳の少女マルジ。しかし、イラン革命が彼女の日常を根底から覆す。イスラム原理主義の台頭により、自由は奪われ、社会は日に日に息苦しさを増していく。彼女の身を案じた両親は、14歳になったマルジをオーストリアへ単身留学させる。しかし、異国の地で待っていたのは、自由と引き換えの孤独とアイデンティティの危機。故郷にも、新しい居場所にも馴染めない彼女の魂の彷徨。モノクロームの斬新な映像で綴られる、一人の女性の力強くも切ない成長の物語。
ネット上の声
- genarowlands様のレビューを読んでから、ずっと見たかったアニメ作品
- イラン少女の半生記と勘違いしてはいけない
- イラン知識、上流階層の恵まれた女性の場合
- ルーツを見失わず生きていく事の大切さ。
アニメ
- 製作年2007年
- 製作国フランス
- 時間95分
- 監督マルジャン・サトラピ
- 主演キアラ・マストロヤンニ
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二転三転する誘拐劇。救いのないラストは重い余韻となる
デニス・ルヘイン(「ミスティック・リバー」)原作のミステリー小説(「愛しき者はすべて去りゆく」角川書店刊)を映画化したベン・アフレックの監督デビュー作。ボストンの私立探偵パトリック&アンジーが4歳の少女の誘拐事件を捜査する中で、職業的な危機と、個人的な危機的状況に陥っていく。パトリック&アンジーにベンの弟、ケイシー・アフレックとミシェル・モナハン。共演はモーガン・フリーマン、エド・ハリスら。
ネット上の声
- ボストンという地が生み出した若き天才監督
- これほど考えさせられるラストは滅多にない
- 事件は解決した。しかし、誰も報われない。
- アカデミー賞獲ってもおかしくない作品。
誘拐、 どんでん返し、 社会派ドラマ
- 製作年2007年
- 製作国アメリカ
- 時間114分
- 監督ベン・アフレック
- 主演ケイシー・アフレック
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「スウィート ヒアアフター」「あなたになら言える秘密のこと」のサラ・ポーリーが、アリス・マンローの短編小説「クマが山を越えてやってきた」を自ら脚色し、長編監督に初挑戦した人間ドラマ。44年間連れ添った仲睦まじい老夫婦が、妻のアルツハイマー病発症をきっかけに変化していく様を描く。妻のフィオナにオスカー女優のジュリー・クリスティ。夫グラントにカナダの名優ゴードン・ピンセント。製作総指揮はアトム・エゴヤン。
ネット上の声
- 男って・・女って・・・人間って・・・・・
- ハリウッド映画はゴミじゃない!オラオラ!
- 『君に読む物語』がお好きな方は・・・
- 夫婦愛 君を想う気持ちは伝わるのか‥
難病、 認知症、 夫婦、 ヒューマンドラマ
- 製作年2006年
- 製作国カナダ
- 時間110分
- 監督サラ・ポーリー
- 主演ジュリー・クリスティ