-
結婚10年目の完璧な夫婦。その理想の仮面の裏で、静かに崩壊していく愛と信頼の記録。イングマール・ベルイマンが描く、痛々しくも美しい魂の解剖図。
1970年代のスウェーデン。弁護士のマリアンと大学教授のヨハンは、二人の娘に恵まれた誰もが羨む理想の夫婦。しかし、結婚10年目を迎えたある日、ヨハンが突然、若い愛人の存在を告白し家を出ていく。完璧だったはずの日常の崩壊。絶望の淵で、マリアンは精神的・経済的自立を模索し始める。一方、新たな生活を始めたヨハンもまた、埋めがたい心の空虚に苦しむ。離婚、そして再会。憎しみと愛情の狭間で揺れ動きながら、互いを縛り付けていた「結婚」という制度から解放されたとき、二人が見つけ出す本当の関係性とは。長い年月をかけた、ある男女の愛の年代記。
ネット上の声
- ここにはないどこか、なんてない!?
- ある意味、ホラー映画かもしれない
- 目が離せませんでした
- 言葉による関係の崩壊
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国スウェーデン
- 時間168分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演リヴ・ウルマン
-
1930年代ロサンゼルス。私立探偵が足を踏み入れた、ある浮気調査。それは街を蝕む巨大な陰謀の序章。
1937年、水不足に悩むロサンゼルス。私立探偵ジェイク・ギテスは、ある女から水道局技師長の浮気調査を依頼される。簡単な仕事のはずが、技師長の謎の死をきっかけに、事態は思わぬ方向へ。彼の前に現れる謎の美女イヴリン。彼女が隠す家族の秘密と、街の水利権を巡る巨大な陰謀。真実を追うほど深まる闇。ギテスはチャイナタウンの悪夢から逃れられない。
ネット上の声
- 犯罪の謎解きから突然家族模様の掘り下げへ急展開
- 独特な退廃的質感が、やるせない余韻を醸す
- あ~切なくて素晴らしい映画らしい映画!!
- 特典映像である製作サイドの作品解説は必見
探偵、 サスペンス
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間131分
- 監督ロマン・ポランスキー
- 主演ジャック・ニコルソン
-
1930年代、ファシズム政権下のイタリアの港町。巨匠フェリーニが自身の少年時代を、郷愁と幻想で描く一大絵巻。
舞台は1930年代、アドリア海沿いの小さな港町リミニ。春の訪れを告げる綿毛の舞いから始まる、一年間の町の記録。思春期の少年チッタの目を通して描かれるのは、風変わりで愛すべき住民たちの日常。厳格な父親、グラマーなタバコ屋の女主人、虚言癖の叔父。ファシズムの影が忍び寄る中、彼らが繰り広げる奇妙で滑稽、そしてどこか物悲しい人間模様。季節の移ろいと共に、少年が見た夢と現実が入り混じる、万華鏡のような追憶の物語。
ネット上の声
- 猥雑、混沌でも整然。易しくないけど優しい
- そしてまた綿毛の舞う季節がやってくる
- フェリーニの「おっぱいバレー」
- やはり名作なのでありました
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間124分
- 監督フェデリコ・フェリーニ
- 主演ブルーノ・ザニン
-
1960年代アメリカ、タブーに挑み続けた伝説のコメディアン。言論の自由を叫び、時代に葬られた男の鮮烈な生涯。
1950年代から60年代のアメリカ。過激な社会風刺と猥褻な言葉で、コメディ界に革命を起こした実在の芸人レニー・ブルース。彼のステージは常に満員だったが、そのスタイルは保守的な社会の反発を買い、何度も逮捕される事態に。権力に屈せず「言論の自由」を訴え続けるレニー。しかし、度重なる裁判とドラッグが彼の心身を蝕んでいく。妻ハニーとの愛憎。ステージで輝きを放つ一方で、破滅へと向かう彼の孤独な闘いの記録。
ネット上の声
- ボブ・フォッシー監督が、スタンダップコメディアンのレニー・ブルース(毒舌漫談家)
- 言論の統制と闘ったスタンダップ・コメディアンのレニー・ブルースの生涯
- こんな芸人がいたアメリカって・・・
- 毒舌芸人ダスティンホフマン
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間112分
- 監督ボブ・フォッシー
- 主演ダスティン・ホフマン
-
懲役8年の若き水兵。鬼軍曹二人が見せた、数日間の「人生の味」。
1970年代、アメリカ海軍。ベテラン水兵のバダスキーとマルホールに、窃盗罪で懲役8年を宣告された青年水兵メドウズを刑務所へ護送する任務。あまりに世間知らずで不憫なメドウズに同情した二人は、規則を破り、道中で彼に「大人の世界」を教え込むことを決意。酒、女、そして喧嘩。数日間の旅を通して芽生える奇妙な友情と男たちの絆。しかし、刻一刻と迫る別れの時。彼らが最後に見た冬の海の光景。
ネット上の声
- 【”海兵隊魂”僅か40ドルを盗むもうとしたがために、8年の懲役を受ける事になってしまった新兵を刑務所に送る二人の海兵隊員が、彼に施した人生の愉しみ。】
- ジャック・ニコルソン演じるバダスキーが、はちゃめちゃではあるけど、人情味があって
- 2名の海兵隊員が窃盗癖アリの若い水平を護送する
- 「人を殺しそうな外見」と「抜群の共感力」
ヒューマンドラマ
- 製作年1973年
- 製作国アメリカ
- 時間104分
- 監督ハル・アシュビー
- 主演ジャック・ニコルソン
-
名匠アラン・レネがジャン=ポール・ベルモンドを主演に迎え、1930年代にフランス政財界を揺るがした「スタビスキー事件」を映画化した実録サスペンス。
1930年代初頭。ウクライナ出身のユダヤ人実業家アレクサンドル・スタビスキーは、支援者のラオール男爵らと組んでビジネスで成功を収め、妻アルレットとともにパリで華やかな暮らしを送っていた。しかしスタビスキーのビジネスは、そのほとんどが彼の軽快な口車と政財界の有力者への賄賂で得た利権を用いた詐欺まがいのものだった。やがて明らかになりはじめた彼の犯罪は、国家を揺るがすほどの一大スキャンダルにまで発展する。
「ガス燈」などの名優シャルル・ボワイエがラオール男爵を演じ、1974年・第27回カンヌ国際映画祭で特別表彰を受けた。2022年、ベルモンド主演作をリマスター版で上映する「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選3」(22年9月2日~、東京・新宿武蔵野館ほか)で47年ぶりに劇場公開。
ネット上の声
- ジェラール・ドパルデュー映画出演二作目
- ベルモンドの政界スキャンダル年代記
- 山田康雄の吹替えが良く似合う。
- アラン・レネ監督らしく実に難解
ヒューマンドラマ
- 製作年1973年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間118分
- 監督アラン・レネ
- 主演ジャン=ポール・ベルモンド