-
刑務所より自由だと精神病院に入った男が、絶対的権力に支配された患者たちと共に、人間としての尊厳を取り戻そうと闘う物語。
1963年、アメリカ・オレゴン州の精神病院。刑務所の強制労働を逃れるため、精神異常を装って入院してきた男、ランドル・P・マクマーフィ。そこは、冷徹な婦長ラチェッドが絶対的な権力で君臨し、患者たちは無気力な日々を送る閉鎖された世界。持ち前の自由奔放さで、マクマーフィは院内の厳格なルールを次々と破り、患者たちに生きる喜びを思い出させようと奮闘。彼の型破りな行動は、患者たちの心を解放していくが、それはラチェッドの秩序への許しがたい挑戦。次第に激化していく両者の対立。自由を求める魂の叫びと権力との壮絶な闘いの記録。
ネット上の声
- 「自由とは何か」を考えさせられる不朽の名作。ジャック・ニコルソンの型破りな演技が最高!管理社会の恐ろしさと、それに抗う人間の尊厳が描かれていて、ラストは本当に衝撃的でした。
- 観終わって立てなかった。すごい映画。
- 名作と聞いてたけど、主人公にあまり共感できず…。やりきれない気持ちが残る映画でしたね。
- 評判ほどではなかったかな。正直、何が面白いのか最後までよく分からなかったです。
精神障害、 病院(医療モノ)、 吃音者が登場する、 実話
- 製作年1975年
- 製作国アメリカ
- 時間133分
- 監督ミロス・フォアマン
- 主演ジャック・ニコルソン
-
恋人の性転換手術のため、平凡な男が決行した銀行強盗。計画は瞬く間に破綻し、前代未聞の人質立てこもり事件へと発展する。
1972年、夏のニューヨーク・ブルックリン。うだるような暑さの中、ソニーとサルという二人の男が銀行を襲撃。しかし、金庫にはほとんど現金が残っておらず、計画は開始直後に頓挫。あっという間に警察に包囲され、二人は行員を人質に絶望的な立てこもりを開始する。恋人の性転換手術の費用を稼ぐためという、あまりに人間的な犯行動機。メディアが殺到し、野次馬がヒーローのように彼を煽る中、事件は劇場型の犯罪ショーへと変貌。追い詰められた男たちの、暑く長い午後の記録。
ネット上の声
- 犯人グループが間が抜けてるというか、いい人なんだか悪い奴なんだか分...
- 銀行強盗を題材とした社会派ドラマの傑作
- 野良犬たちもぐったりな暑い午後。
- 異質なものを排除しようとする社会
実話、 サスペンス
- 製作年1975年
- 製作国アメリカ
- 時間125分
- 監督シドニー・ルメット
- 主演アル・パチーノ
-
18世紀ヨーロッパ、野心だけを武器に無一文の青年が貴族社会を駆け上がる。完璧な映像美で描く、男の栄光と没落の物語。
舞台は18世紀のアイルランド。田舎に生まれた美青年レドモンド・バリーは、その野心と美貌を武器に社会を渡り歩く。恋、決闘、戦争、そしてスパイ活動。数奇な運命に導かれ、彼は富と名声の象徴であるリンドン夫人と結婚し、ついに貴族「バリー・リンドン」となる。しかし、手に入れたはずの栄光の座は、彼の傲慢さと時代の奔流によって、静かに、そして確実に崩壊していく。ろうそくの光だけで撮影された絵画のような映像の中で描かれる、一人の男の栄光と没落の叙事詩。
ネット上の声
- リドスコ版「ナポレオン」で描ききれなかった中世ヨーロッパの風景
- 長さ故に敬遠してたところはあったけどキューブリック映画で見てないのはあと少ししか
- この映画については、かつてキューブリックの名前も知らなかった頃に漫然と観たため、
- キューブリックといえば、社会的なメッセージを込めたものが多いと思っていたから、こ
ヒューマンドラマ
- 製作年1975年
- 製作国イギリス
- 時間186分
- 監督スタンリー・キューブリック
- 主演ライアン・オニール
-
テネシー州ナッシュビルで開催されるフェスティバルにたくさんの参加者たちが集まってくる。イギリスからやってきたテレビのレポーター、様々な事情を抱えた歌手たちとその取り巻き、そしてファン、夫のもとから逃げてきた女性や旅の果てに流れ着いた者、さらに大統領候補とキャンペーンのスタッフ。聴衆が見守る中、コンサートが始まるが……。多彩な登場人物たちのエピソードが最後にはひとつに収束。その展開も見事な集団劇。2011年8月、特集上映「ZIGGY FILMS '70s '70年代アメリカ映画伝説 第2弾」でリバイバル。
ネット上の声
- 面と向かって音○とは言いにくいよね〜
- アルトマン最高傑作、未だDVD化されず
- 登場人物分のドラマが存在します。
- アルトマン街のナッシュビルの歌声
ヒューマンドラマ
- 製作年1975年
- 製作国アメリカ
- 時間159分
- 監督ロバート・アルトマン
- 主演ヘンリー・ギブソン
-
詐欺師の男と自殺願望の女。絶望の淵で出会った二人が、警察に追われながら繰り広げる刹那的な愛の逃避行。
刑務所を出たばかりの詐欺師フランソワ。彼が盗んだ車の中にいたのは、人生に絶望し死を選ぼうとしていた女カトリーヌ。奇妙な状況で始まった二人の旅。行く当てもなくフランスを横断する中で、偽りの名でしか生きられなかった男と、愛を信じられなかった女は、互いの傷に触れ、次第に惹かれ合っていく。しかし、彼らの背後には警察の影が迫っていた。束の間の幸福と自由。破滅的な運命を予感しながらも、二人が最後の安息の地を求めてひた走る、その旅の終着点。
ネット上の声
- やはりSF作品に
- 回る回る人生が
- 「愛と哀しみのボレロ」のように反戦色が濃いかと思ってみてみたら、そこまででも
- クロード・ルルーシュ監督『Toute une vie』≒ 人生すべて/一生涯
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間150分
- 監督クロード・ルルーシュ
- 主演マルト・ケラー