並行世界である3つの京都を舞台に、それぞれの世界で異なる人生を歩む女性・涼を主人公に3つのエピソードで描くドラマ。自由が確立されながらもしばしば身動きが取れなくなってしまう現代社会の片隅で小さく揺れ動く女性の生きる姿を、京都の美しい街並みの中でみずみずしく描き出す。
テーブルを挟んで向かい合う作家の桐山涼と編集者の黒川。徹夜明けの涼は、原稿への率直な意見を妙に生き生きと語る黒川に苛立ちを募らせる(episode1「窓」)。ある日突然、恋人から「今の自分では幸せにできる自信がない」とフラれてしまった涼。住み慣れた京都の街でタバコを吸いながら、幸せになるとはどういうことか、恋人が言っていた「幸せ」とは何だったのかに思いをめぐらせる(episode2「いつかの走馬灯で」)。路地裏の古びたタバコ屋で、ひとり静かに暮らす涼。朝が来たら店を開け、窓が3回鳴ったらタバコとお金を交換する。亡き母の言いつけを守り、母のように同じ日々を繰り返すことで、涼は今でも母がすぐそこに“いる”ように感じていた(episode3「エンディングはひとつだけ」)。
「魚の目」の島田愛梨珠が3編ともに主人公を演じ、「リバー、流れないでよ」の酒井善史、「キャトルミューティ玲子」の前田茉羽、Netflix映画「新幹線大爆破」の田村健太郎、「れいこいるか」の武田暁が共演。同志社女子大学出身の堀陽子が長編初監督・脚本を手がけ、主演の島田をはじめ同校の出身者や現役学生たちが制作に参加した。
- 製作年2026年
- 製作国日本
- 時間114分
- 監督堀陽子
- 主演島田愛梨珠